レトルトもジャンクも食べられないさえいる        #レトルト食品

  年末、冬休みになるとクリスマスやお正月が楽しみで子供はプレゼントやお年玉が貰え、ごちそうを食べられるのが当たり前と思っている人も多いでしょう。

 しかし、大人も子供もこの時期が孤独でイヤだと思っている人もいるのです。
 世の中には冬休みになると給食が無くなり、バランスの取れた食事もとれず、食事回数すら激減する可哀そうな子供もいるのです。
 自治体や福祉施設によっては、貧しい子供に1品でもオカズを増やそうとレトルトの食材を年末に配布しているところもあります。

 防腐剤や添加物等の心配もありますが、まずは最低限のカロリーが必要です。これは災害時の非常食品にも言えます。

 もちろん、長い目で見れば、できるだけレトルトやインスタント、ファストフードは避けた方が健康、長寿のためにはいいはずです。
 商店街の商売屋でしたからウチの父母も、朝はパンで、昼も夜も急いで駈けこむような食事が多く、付き合いでの店屋物や総菜、インスタントも多かったこともありました。それだけが原因ではないでしょうし、80代前半で寿命なのかは微妙ですが、二人ともすい臓や胆嚢を患いガンで死にました。

 それほどお金がない訳でもなかった両親で、たまの寄り合い以外は外食やグルメもせず、かといってそれほど手作りや、添加物の少ない食材を選ぶわけでもなく、健康的とは言えませんでした。

 私もサラリーマンで大金持ちではないですが、妻が自身の癌や、子供の腎臓病のため、食事、食材には相当気を使ってお金もそちらにかけました。身内を誉めるみたいですが料理の腕も良く美味しいです。相部屋の子供たちが(それなりに美味しくなってはいますが)病院の食事を楽しみにするのには私は少々驚きました。普段美味しい食事が味わえない子供たちも多くいるのだと気付き、鈍感さを恥じました。

 まだまだ、日本の中には健康であるためには、そこそこのお金が必要なのです。
 それでも鶏卵はケージに閉じ込められて育ったのダメで地飼いの鶏のががいい、養殖の魚は抗生剤が多い天然ものでないととか、野菜は無農薬、有機栽培が良く、遺伝子組み換えや中国産はダメとか選んでいたら、キリがなく、バカ高い食費になります。
 食の安全が、お金持ちでないと、買えないのは理不尽にも思えます。

 インスタントラーメン、カップラーメンを初めて発明し、販売した日清食品の創業者は、戦中の貧しい日本の食を安全に満たすために知恵を絞っての開発と聞きます。

 少し値段は張るけれど。完全栄養のインスタント食品を作ってくれています。

 しかし百花繚乱の、さまざまな加工食品、ジャンクフードが街にあふれています。カップ麺、チューハイや発泡酒、ポテトチップやスイーツなど、新製品限定品も続々です。糖質ゼロ、カロリーオフ、アルコールゼロで、味の再現性や、目立つアイデアはいいとしても、安全性はどうでしょう。コンビニの棚に埋まる食品を食べ続けて、健康が保てるかはとても思えません。

 どこかで、安くて良い食材、安全でお金のかからないメニューへの啓蒙が必要でしょう。

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