コロナ5類に 円安対策 賃上げ 少子化対策 全てが遅きに失したか沈みゆく日本経済

 岸田さんがとか、自民党がいいとか悪いとか言っても始まらないのですが、政治決断が遅いです。
 全て後手であって、政府も官僚も本当に日本全体の行く末を考えているのかと嘆くしかないです。
 このままでは沈みゆく船の上で苦しみ飛び込む人は増え、それでも舵を切るべき人は優雅に高級酒飲んでしゃぶしゃぶでも食べたままなのでしょう。

 日本の総理大臣は、衆参で過半数以上を占め対抗勢力もない与党のトップでありながら、落ち着いて大胆に決められません。選挙を気にして妙に愚民的な世論に耳を傾けたり、自分以上の権力を持つ老害重鎮への配慮がまだまだいるのか、日和見の弱腰に見えます。まったく強い政策を打ち出せないのが不思議です。

 前政権やその前の政権の、経済やコロナ対策をトレースして、言葉だけ新しい意味不明のものを連発しているだけでした。
 問題に火が点きどうしようもなくなるまで具体策がなく、対策が出たと思えば既得権者に大半中抜きされています。〇〇基金だとか〇〇支援金とかに何十億、何百億とぶち上げ、全部で何千億、何兆と対策しても本当に真水が行き渡るのはほんの一握りです。予算がつくので消化する、基金ができ無駄な天下りを受け入れるマイナスさえあります。
 基金の中にはアメリカの大学教育基金に400億だか支援するという、今さら何をアメリカに支援するのか意味不明な、親分へのみかじめ料としか思えないものまであり、総理は喜々と約束してきます。400億あれば返済不要の奨学金や日本の大学の研究施設にでも回せないのか、雇用や保育や介護にでも少しは回せないのかと呆れます。
 簡単に何十億といいますが、中小企業だと何十人何百人が働いての年間の利益はおろか売上より上かもしれません。大企業でも多くの人が携わった事業やブランドが億単位の利益まで出すのは大変です。

 この状況で税負担、行財政改革で防衛費倍増や異次元の少子化対策、本当に財源確保できるのか見物というと無責任ですが、実現できれば拍手喝采ものです。

 行財政改革と言えば、歴史になるぐらい古く、土光臨調とか言われ40年前から検討され橋本内閣あたりで省庁再編が道筋付けられましたが、官僚の既得勢力は強く、全くの骨抜きでした。改革どころかハンパに合併して大臣の管轄が増え、公務員は減らず改悪にしかなっていません。その後も民主党政権でも、官僚の抵抗で、上っ面だけの事業仕分けなどがありましたが、改めて日本の官僚とそれを取り巻く政界、財界、マスコミなどの強さが思い知らされただけでした。

 これだけの既得権益を持つ強い勢力がある中で、それを切り崩すことは並みたいていのことではありません。岸田さん、あるいは日銀総裁の黒田さん悪い人でも能力のない人とも思えないですし、聞く耳はそれなりにあるのでしょう。しかしこの複雑で且つ未曾有の危機にあっては少々の秀才ではどうにもなありません。国の才能を集結して、既得権益を少しずつでも切り崩し、新しい体制に徐々にでも移行しないと国全体が持ちません。

 毎日通勤までいれると10時間以上あくせくして月15万ぐらいしか稼げない人と、黙っていてもその何倍もの収入が入り、あるいは同じ時間働いて年収が数億という人もいます。せいぜいが3000万も貰えば身の回りからかなりの贅沢ができるはずですが、その既得権のある人は、さらに身内や子飼いも助けたり、その上の贅沢を手放さないのです。一定の財産を有すところまで行けば、1億くらいリミットのサラリーキャップ制で上限を設けるか、税率をもっと上げればいいのではないかと思います。

 ちょっとしたコメントを放つタレントが数億の所得で、歌手、お笑いやアスリートには夢があると思わされているのは、マスコミによる幻想です。本当に経営や専門分野で秀でたものがあればそれなりの報酬はやぶさかではありませんが、全体が儲かっているかが前提です。

 既得権益は洗脳された庶民にも深く根付いているから厄介なのです。

 具体例は芸能やスポーツ、放送局などです。詳細はまたの機会に。

 更迭が噂される岸田さんですが、ある意味頑張って欲しいとは思います。

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