夜汽車 『どうにかなるさ』死語になりそうな旅へのロマン

厳密にいうと寝台列車は、特殊なリゾート列車以外はほとんど廃止され、飛行機や夜行バスに代替されました。夜汽車という定義は、夜を走る列車ということなら、通勤電車でも日が暮れれば夜汽車ですがやはり長距離の旅に出る夜行列車のようです。

 唱歌や昭和のJPOPには唄われた夜汽車。青雲の志で故郷を離れたたり、何らかの事情で人や土地と別れるため夜汽車に乗り込む情景があります。
 自動車、夜行バスや新幹線とはちょっと味わいの違う言葉です。仕事に疲れてふと通勤電車の横にブルートレインがあると、あれに乗って遠くに行きたいと若い頃思いました。

 旅の仕方も生き方も安全で確実なものに変わりました。1970年ごろのかまやつひろしさんの名曲『どうにかなるか』の出だしは『今夜の夜汽車で旅立つ俺だよ あてなどないけど どうにかなるさ、』というので始まります。
 有り金はたいて片道切符を買う、住み込みでも何でも働き生きていけた時代であり、そういう自由で大らかな人が多かったのでしょうか。

 どうにかなるさは、現代人に夜汽車とともに持ち続けて欲しいフレーズです。

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