子ども手当、所得制限撤廃、結局悪夢とけなしたあの政権と同じ?

 鳩山由紀夫の民主党政権、今となったらボロンチョンに悪夢とまでけなされ、保守層からは蛇蝎のごとく蔑まれ、リベラルからでさえ頼りなく裏切った印象が強いです。

 2009年なのでもう人々の記憶もあいまいですが、民主党政権の新たな政策は国民の多くに絶賛され選挙で圧勝し始まりました。子ども手当、ガソリン税廃止、高速道路無償化、農家の個別補償など、既存権益を打ち破り当時としては画期的にバラ色にみえたのです。

 その中で昨今の少子化対策で注目され、ゾンビのような不毛のかつての議論が、国会内政治の世界で復活しています。

 現在の岸田首相の『異次元の少子化対策』といっても子ども手当などの施策、それも所得制限なしで行えば『バラマキ』と自らが罵った悪夢のような政権と同じだという論争です。
 

 つまらないゾンビ論争です。

 自民党も旧民主党も、政策は是々非々、状況変化に対応してでいいのです。過去の自分との整合性がなければ、かつてはこう思っていたけど変わりましたと素直に言って、一緒に進めればいいのです。
 政党や総理の一つ一つの提言や政策が全部正しいなどということはありません。よくコロナや地震や原発などだと『専門家の意見を聞き』と言われる通り、法律や経済にしても必ずしも政治家が全て知っているわけではないのです。
 強いリーダーシップで推進すると同時に、政策には過去現在の言動にあまりにもとらわれずに、いいものを取り入れるべきです。
 民主党の素人集団が政権を取って、自ら閣僚になった時、慣れないで迷走しました。しんどく厳しい官僚に振り回され財界にもソッポを向かれ、結局何もできなかったのです。今さらあの時の政策は良かったと言えるほどの立場ではありません。

 個人的には、国会の与野党のつまらない論争は無意味です。一度やり取りしあったら、国会議員は野党も与党も政策の推進に、邁進すべきです。一度決まれば各委員会も超党派で進むのです。交渉すべき相手、邪魔になる官僚や企業、外国とやり合うことこそが政治が進む、談合や汚職や無駄が無くなる要点ではないかと思います。与党系の政治家だけで官僚を監視、コントロールするのは難しいのです。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください