投資で儲けるのを潔しとしない日本文化

 最近になって、政府は貯蓄や年金よりも投資によって、老後などの生活資金を賄うように言っています。

 これに対し、このような物価高、賃金も上がらない情勢でそもそも投資に回せないのに何だそれはという反発もあります。政府に鼻薬を嗅がされたインフルエンサーが、株や投信を勧め、現金主義や金利もない銀行に貯金しているのをバカにしています。

 日本人は真面目で、極端に従順なところがあります。また清貧を美徳として、貧しくとも盗泉は飲まずみたいな教育をされてきました。

 汗水流し、日々働いて年に200万円ほどしか稼げない人や、一生懸命勉強し、一流大学出て官僚のエリートで切磋琢磨して仕事一筋で出世を目指しても、ようやく昇り詰めてせいぜい2000万円程度の年俸なのです。これが少しベンチャーやネットビジネスで稼いだりした若者が20代30代で何億も稼ぐと、世の中間違っていると非難轟々なのです。

 投資を勧めると、極端なアタマしかない人には汗水流し、必死に勉強し、社会をさせることを否定するかのように感じてしまうのでしょう。たしかに、そういう人がいないと社会も何も成り立ちません。

 バランスが難しいのです。資産運用は必要ですが、誰もがリアルに働かずニッチ的な仕事だけで稼げないし、社会を支えられないでしょう。しかし、低金利時代です、銀行にお金をおいて、コンビニや時間外にATMで出金していては全く意味がないのです。

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