日本では女性総理の芽すらないのか

 元参議院議長の扇千景さんが亡くなっておられた。女性の三権の長、司法中枢の魁になると言われた方です。
 しかし、行政のトップ総理大臣にはあれから何十年でもまだまだ女性がという時代にはなっていません。
 ガーシー議員の懲罰問題も騒がれましたが、このところの国会を見てると高市早苗大臣が総務大臣時代の放送法に関する行政文書の捏造かどうとかの件で袋叩き状態です。総務官僚を巻き込んでのスキャンダルで、早くも次期総裁選の目は無くなったと言われています。
 保守層中心に日本初の女性総理とも言われかけていただけに、安倍元総理が亡くなって高市さんを支える人がいなくなってその凋落は無残なものです。元々選挙では二度落選するなどやや基盤も弱いところで、これだけ叩かれると浮上は難しいところです。
 かと言って、同じ総裁選に出た野田聖子元少子担当大臣も、夫のスキャンダルもあり派閥にも入っていない体たらくでは到底総理は無理です。
 女性に限らず日本の総理大臣になるのは、どうも大変なようです。総裁候補と言われている間の方が、言動も自由で元気に見えます。いろいろバランスを取り、影の大物に根回しをして気配りをしないとできない、どこが最高権力者かわからない始末です。
 スキャンダルに殺されているのかというと、最後にはマスコミや野党の追及ということになりますが、それらを焚きつけているのは、明らかに党内ですから面白いというかややこしいのです。
 ドラマや映画にはたまに女性総理も描かれるのですが、日本の政治には向かないのでしょうか。
 女性が総理になれないのは自民党だからでしょうか、しかし他の党からというとさらに可能性は低いですね。小池さんや蓮舫さんなどには間違っても無理ですし、他を見渡してもあと20年くらいは芽も見えない感じです。

 扇千景さんが、議長で裁定している時、男性議員からとんでもないセクハラ野次が飛んだことも記憶しています。飛ばしたのが与党や野党かはわかりませんが、今なら一発アウトの野次ですがそれだけ日本の国会議員のレベルが低いということでしょう。
 評論家とか経営には女性もだいぶ進出してはいますが、まだまだのようです。これまたスキャンダルにまみれた三浦瑠偉さんなどを見ていると、本人ももちろん、それを取り巻く男性のルッキズム含めて日本社会の女性幹部登用、上位職進出の底が浅いように見えます。

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