頑張りすぎない運動、ウォーキング

 ウォーキングなどの健康関連のお話を前にも書きました。いろんな説もあるのと、年齢やそのれまでの運動経験、体形などにもよりますが、真実に近いことは概ね一つの方向にあります。
 1日8000歩くらいを目安に毎日ウォーキングするので十分です。仕事などで一日動くような人は、準備運動的にしっかりストレッチも加えて、800歩ぐらいで十分です。
 そこは、ウォーキングで得られるメリットはほぼ十分満たされ、だんだん疲労からのリスクのデメリットが上回り出します。
 若い頃から、アスリートだった人や、よく運動して、長い距離を歩いたり走ったりが得意な人ほど、万歩計や歩数アプリ、スマートウォッチなどの歩数クリアやチャレンジを意識しすぎて、この罠にはまりやすいのです。
 情報が錯綜して、都合のいいものを取り入れがちになりますが、たとえば短期間にダイエットして、リバウンドせずに維持するためにはある程度の運動量が必要なこと、これも間違いではありません。マラソンやそれに近いパフォーマンスの、年をとってもチャレンジしているなら8000歩や800歩は屁でもない、私は2万歩以上、いや5万歩だとかになります。
 ジムのインストラクターから、さまざまなプロの総合的指導を受けているという方も、突っぱねる話かもしれません。
 どれも正解でもあり、ある意味間違いなのです
 少し、わかりやすい説明として乗用車に例えるとします。クルマを中古で買うとき、やはり年数と走行距離は気になるはずです。新車から10年経ち、走行20万キロの車と1万キロのクルマなら、整備状態もありますが、まず走行距離の短い方を選ぶでしょう。

 クルマなら20万キロも走れば、タイヤはもちろん、ブレーキやらいろんなパーツを交換します。きちんと整備されれば乗れます。しかし、人間は義歯やらはあるものの、摩耗するとタイヤやワイパーゴムのよいには交換できない身体部分もあります。
 それが人間でいうと膝や股関節などの軟骨です。心肺や脚の筋肉は鍛えられますが、膝の軟骨がすり減ると痛みで歩けなくなります。歩けなくなると、急に人間は不自由になり、筋肉も心配も脳も衰えだします。
 経年、使い過ぎ、疲労の蓄積でありがちなのが、膝や股関節の傷みです。肩のあたりも腕とをつなぐ軟骨があり、ここも経年で四十肩などで激痛を伴いますが、歩けないよりは少し不自由度はマシです。
 膝への負担は何が多いかというと、階段を降りるとき、坂道を下るときなどです。軽いジョギングでもウォーキングでも、着地している際に負担はかかっています。2万歩とかになると、歩き方にもよりますが、相当なアップダウンもあったと思われ負担は大きいです。
 京都の街に久しぶりに来た友人が、子供のインスタ映え狙いの写真撮りにつき合わされ一日中歩き回り、30キロ以上歩いて、自分はまだまだ若い大丈夫だと、アップされました。で、その翌々日から何週間かダウンされたという話もあります。
 元アスリート系の人の方が、自分は大丈夫、8000歩くらいでは物足りなく思え、逆に運動をしないで美食やメタボの人は、8000しっかり歩くのもかなりのハードルの高さです。真実に近いことは概ね一つの方向と書いたのはこのことです。
 
 負担を軽減するには、歩幅を広くして、足を下ろすのはつま先ではなく、かかとを下ろす。腕はできるだけ肩を回すぐらいで、手のひらを払う感じでよく降りながら歩いてみてください。結構なハードな歩き方になるので、距離は稼げても800歩くらいで心拍数があがります。
 あとは止まったり、メリハリをつけてゆっくり歩いたりしながらでも大丈夫です。
 膝の屈伸、太股や股関節に力を入れて、足首を伸ばしたり回したりする運動を繰り返すと軟骨を補助する筋肉がつきます。
 ウォーミングアップもせず悪い姿勢のままで、歩きき続けるのは、悪い姿勢のまま机に向かい仕事するのと変わらない。軟骨にも負担が続き、心肺にも悪いことになります。
 一日中、デスクワークとか、移動で電車や飛行機、クルマに乗る場合もこの運動をしておけばウォーミングアップから軽い運動につながり疲労が軽減されます。一日の仕事や移動で元気でいれるか、疲労が蓄積しやすいかは、毎日の準備運動、整理運動にかかるところも大きいのです。
 ジムは悪くはないのですが、ダイエットなど目的がややズレる場合があります。身体の全体的なエクササイズや、好きな運動に偏ることもあります。膝と股関節だけでも保ちたいときには、要らない時間とお金、および要らない部分の運動も含めてしまうことに留意しないといけません。

目的あるウォーキングは長続きする

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