プロスポーツを応援して楽しむ #ポジティブ思考

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 コロナ禍で自粛されたいた、観客制限も解除、声出し応援も解禁され、プロスポーツのスタジアムに活気が戻ってきました。
 3年間ということで、若手選手にっとては満員の大観衆の声援が初めてという体験でもあったようです。ファンの声援で気合が入るというのは、実際のアスリートが良く話すことで、全く沿道の応援がないと、マラソンランナーの選手も早く走り切れないとも言われます。


 サッカーW杯や、WBCの盛り上がりを受け、日本各地の応援も盛り上がりながらも、チームによっては好不調もあります。

 ファンにとっては、ひいきチームが勝った負けたはとて重要なことで、その晩の酒が美味しくなり、翌日気分よく目覚め。厳しい仕事に頑張って立ちむかえる勇気を貰えるかかもしれません。
 勝てば喜びますが。負ければ選手の不甲斐なさや、凡プレイを糾弾し、監督の采配をクソミソにけなすのがファン気質でしょうか。
 昔は直接ファン同士帰り道にしゃべる、仲間の集まる居酒屋のようなところにでもいかないと、試合後の喜怒哀楽は分からなかったものです。今はテレビやネットの中継、スポーツ記事に対しても、居酒屋の愚痴が書き込めて読まれる時代です。
 ある意味、選手や監督も辛い時代です。
 プロなので、とくに最近は負けてもコメントを求められ、その内容、態度によってはファンが反発し、炎上する場合もあります。今年、不調が続いた関西のあるNPB球団の投手は家族まで名誉を毀損され、誹謗中傷を受け法的な手段に訴えると逆切れされました。こういう悪質な場合もあります。
 確かにファンの立場で見ていて、あれ?という采配で負けた場合など、〇〇を起用して△△を使わなかった理由を説明して欲しい時があります。でも、それをあげつらったところで結果論です。
 古くからのファン、特に野球などの場合は、長年の自分なりの洞察もあり、ひいきが自分好みのスタイルでない戦法で負けると許しがたい不満が溜まるようです。
 書き込んでいる人も、それを我慢してストレスになる人、やけ酒を煽る人もいます。それでもチームの戦績は気になり次も試合を見るが、また負けて不満とストレスが溜まり、勝率ほどにはストレス発散率が上がらない傾向の方がおられます。
「このままではチームは最下位、暗黒時代、早く監督解任だ!」「〇〇は馬鹿だ、チームが負ける采配しかしないから、いない方がいい。俺が監督やった方がマシに決まっている!」
 シーズン当初から、そういうことばかり呟く人もいますが、ここまでいくと正義、正論のつもりが、いつの間にか歪み、完全にネガティブ症候群というのか、何もかもがネガティブバイアスに陥られます。
 たかが野球や、サッカーのスポーツ観戦に自由につぶやかせてくれというのもごもっともで、悪質なもの以外は論破するものでもありません。
 しかし、ネガティブバイアスにかかりやすく、感情的になり論理的でない言動をする人、結局空疎な時間を過ごしている人は、仕事や家庭でもうまくいっていないことが多いでしょう。
「自分の年収が250万なのに、〇〇監督が1億、〇〇選手が4億貰っているなんて許せん、〇〇も300万で十分だ」
 わざわざ自分の所得まで公開して、残念な呟きをする方をよく存じ上げていますが、激怒されると思いますが、そんなのだから、その程度の最低賃金くらいの仕事しかもらえないのでしょう。大谷やイニエスタに40億払っても、私が経営者でもこの方に今以上の給料は払う気になれないし、多いぐらいに思います。
 たかが、スポーツの応援といえど、ポジティブに楽しみ、ポジティブに考える思考を鍛える場とすれば人生が変わるのです。
 プロスポーツであれば、相手もプロであり必死に勝とうとして、相手のいいところを殺しにかかるようにしてきます。自チームの絶好のチャンスは、相手にとってピンチでもありますが、ギアをあげて守りを固めて防いできます。
 その「攻防」は見ていて面白いものです。テレビ観戦もいいですが、実際にスタジアムで見るとそのリアルな緊張感が楽しめます。結果は勝つ負けるかは明暗分かれますが、結果だけではないものが楽しめるはずです。
 世界の舞台で活躍した選手や、記録を作ったような選手に、ひいきのチームの選手が思い切りチャレンジするその姿を見る。結果は良かろうが悪かろうが、そこを声を出して応援することが楽しいのです。負けた不運とか、人のせいと呪うのではなく、素直な視線で自分にできないプレイをするアスリートを応援すれば、良い体験ができます。
 人のアラを探し、結果を非難して、欠点ばかり罵り、悪口ばかり言うような人、物事、事象の一つ一つを悪い方向にしか考えない人は、憎まれてチャンスを逃し、幸福になれないと言われます。
 このことはよく分かっていても、「自分は違う、正義はこうだ、あいつはダメだ」とのネガティブバイアスという陥ります。普通の人レベルではいろんな場面で訓練しないとここに嵌りやすいのです。
 ひいきチームが負けた時というのは、実はネガティブをポジティブに転換する訓練をするのに絶好の機会です。
 仕事や家庭での場合だと、実際にお金がかかるなど、楽観に走り過ぎると、周りが慣れないと煙たがれ危険なケースもあるからで、スポーツ応援の場などで訓練するのです。
 スポーツの応援では、ファンの一人として、どう考えを変えようと何の危険もありません。
 多くのファンが勝とうが負けようが、また次の日、優勝を前向きに信じて声を上げること、これほど素晴らしいことはないです。その前向きさ、ひた向きさの考え方だけを、日常に持ち込む、自分のものにしていくのです。

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