宝くじは、愚かモノに課せられた税金か 道楽か

 実際の宝くじの還元率(当せん金として支払われる率)は45%です。
 ジャンボにもBIG、ナンバーズにも旬の男女のタレントがたくさん出てCMがジャンジャン流れています。思わず、宝くじ売り場に走りそうになります。
 中にはみんなが宝くじを買った分だけ当選金に割り当てられると思っている人もいうそうですが、それはさすがに全く違います。行列に並ぶ人々はこの事実を知っていてなお並んでいるのか、知らずに並んでいる人がどのくらいいるのかは私はわかりません。結局最後に一番儲かるのは胴元(販売元)ということなんですね。

 識者、ファイナンシャルプランナーの間では「最も割の悪いギャンブル」と呼ばれ、一部の経済学者の間では「愚か者に課せられた税金」とまで言われています。
 そこまで、言われてもこの行列が減ることはなく、喜々と高額当選が出る売り場まで交通費を使って買いに走り、SNSにアップしている人もいます。

 じゃあ残りの54%はどこへいったのかというと、諸々の広告宣伝費や地方自治体への交付金として使われています。天下りの公的機関などに莫大なお金が流れています。
 あるインフルエンサーが1千万円ほど注ぎ込んで当り賞金は230万だったそうです。
 ほとんどの方が周りも含めて、高額賞金に当たった話もなく、沢山買っても300円かせいぜい3000円がで、2割すら回収していない感覚です。45%というのも実は、高額賞金を含んでいるので、還ってくる賞金の比率の中央値は2割以下です。高額賞金の当選の確率は、飛行機事故にあう確率の方が20倍ほど高いとも言われます。

 ただ単に宝くじをひとつのエンタメとして消費しているんじゃないかとか、1年に2度ほどのでっかいお祭りに参加してい夢を見るという感覚、あるいは分かっていてお金持ちが税金と同じように貢献のためお金を落としているのかと聞くと、そうじゃない5億円欲しいと言われます。

 夢を買いたいというお目出たい人の寄付と好事家の道楽のアガリは、せめて今のように、ダラダラと使途不明に近い使われ方をするなら、上限を決め、それ以上売れれば懸念の少子化対策や、防衛費で増税するのを止めて、そっちを賄えばと思うのです。

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