藤井聡太さんをディするとオバサンたちから叩かれ炎上しそうなので、そういう書き方はありません。将棋界とはこういうところだという程度です。
将棋界というのは伝統のある、言い方を変えれば将棋連盟という封建的な組織による独占業界です。気楽に誰でもプロになって、実力があって勝ち進めば名人になれるわけではありません、
棋士になるには、奨励会という棋士養成機関に入ります。プロになれる日本の将棋の団体は将棋連盟しかないのです。プロレスやボクシングみたいにライバル団体や、インディーズ団体はありません。
奨励会には一定以下の年齢(21歳で初段ちなみに26歳で四段になれないと退会)で、棋士の推薦を受けた人のみが受験できます。プロの世界には、現役・引退あわせて230名を超える棋士がおります。女性でも棋士になることは可能ですが現在は男性しかいません。
女流棋士というのは将棋連盟が運営する女子だけの別の研修制度からなるものであり、男女別のトップリーグと言う意味合いでではないのです。棋士という職業のトップグループに女性が登用されない差別だとは誰も言いませんが、男性棋士には歯が立たないのでしょうか。
藤井聡太さんが7つを獲得して、8つ目を狙うという8大タイトルは以下です。
【竜王戦】 読売新聞 特別協賛:NOMURA
【名人戦】 朝日新聞・毎日新聞
【お~いお茶杯王位戦】 新聞三社連合 (北海道新聞・ 中日新聞・ 西日本新聞・ 神戸新聞・ 東京新聞・ 徳島新聞) 特別協賛:お~いお茶
【叡王戦】 株式会社不二家 特別協賛:ひふみ
【王座戦】 日本経済新聞 特別協賛:東海東京証券
【棋王戦コナミグループ杯】 共同通信 特別協賛:KONAMI 地方新聞各紙掲載強力
【ALSOK杯王将戦】 スポーツニッポン・毎日新聞 特別協賛:ALSOK
【ヒューリック杯棋聖戦】 産経新聞 特別協賛:ヒューリック
すでに冠スポンサーに協賛を貰って、タイトルに冠しているのもあります。
叡王の不二家以外は主催者は見事に全て新聞社です。
8大タイトル以外の公式戦に、朝日杯やNHK杯があり、新人王戦の主催者はしんぶん赤旗です。
なんと、見事に右から左までの新聞社が、系列放送局あげて、将棋を支え巧みに宣伝しながら報道しているのです。藤井聡太さんは、作られたとは言いませんが、待ちに待った新聞業界待望のスーパースターなのです。
おそらく棋界のことも将棋のこともあまり知らない人が、大谷翔平のMLBでの活躍と同じように、藤井聡太が勝ち、記録を更新するたびに我が子かとおもうほど感動して涙されている。新聞や地上波テレビの衰退も囁かれますが、日本の報道は何て素晴らしくウマいのだろうかと思います。