書評:ネタバレというほどではありません。
短編集です。瀬戸内にある波鳥町。その町にある、かつて亡者道と呼ばれた海沿いの道では、日の暮れかけた逢魔が時に、ふらふらと歩く亡者が目撃されたという。その怪異は、だんだんと主人公の友人に家に、、
どちらかというと、人気シリーズのサブキャラによるスピンオフで、他シリーズのキャラも最後は登場してワールドが広がります。
三津田信三さんの小説は、怪異が主人公に背後から迫る時、心情の描写で「あれ」が迫ってくるとか「あれ」がもう背後まで来ていると代名詞で使います。阪神の岡田監督の「アレ」の先駆でしょうか。アレが一般に著名になり、もう「あれ」は怖くないのかなと、読んでみたらやはり本家憑いてくる「あれ」は怖く不気味でした。