流行語大賞も「A・R・E」に決まり、日本シリーズの関西対決、WBCと盛り上がった野球、サッカーでも神戸が初優勝。バスケやラグビーも盛り上がった1年でした。
そんな中、プロや大学スポーツも含めアスリートの残念な不祥事のニュースもありました。
旧ジャニーズ事務所、歌舞伎役者、宝塚歌劇団とまだまだ旧来の因習のような忌まわしい事件も多く報道された1年でもありました。
私の推し球団の楽天イーグルスでも中堅選手のパワハラ問題が持ち上がりました。
WBCの爽やかな大谷翔平のインタビューを聞いていたら、そんなことありえない時代のはずなのにと、体質を責め加害者を糾弾したくなるファンも多いようです。
実際にはイジメの事実があったアスリートや性加害者や不倫騒動の選手が現役で高年俸で活躍しています。
一度の過ちを許さないというのではなく、寛容にその才能を認めて活躍させていく社会とも言えます。
体育会系といえば身体能力が高い先輩が後輩に厳しい指導をして、礼儀を教えるのが伝統だという組織もあり、それがいい選手の輩出に繋がっているところもあります。昭和から平成のかつての名将、名監督は鉄拳制裁も当たり前でした。八百長でもない限り、選手の処分はありませんでした。
ある監督は多少パワハラや金銭疑惑の噂もありながらも、結果を出して平成でもいまだ伝説的にもてはやされています。
プロのアスリート、あるいはアーティストは才能を開花させて、魅せてお客様を悦ばせる存在であり、労働基準法を適用させて残業を貰い、厳格なコンプライアンスを守る公務員やのようなものではないと思います。
才能はあるけれど、発達障害的な部分も多く、周りがうまく扱わないとやっていけない。所属チームの構成によって、実力を発揮できるかうまくやっていけるかは運しだいのようなところがあります。たとえば、好きなスポーツ(芸術)があって、その学校の部活を選ぶとき、先輩や顧問がどうしようもない人物だと、他のスポーツの部活に入るとか、地域クラブなど外部の組織に入るあるいは学校を変わるなどの選択をする考えが必要になるのと同じです。
日本のスポーツが相対的に強くなっているのは、体格が良くなってきたりいろいろ要素はありますが、旧来のパワハラ体質がずいぶん改善はされつつあると思います。それだけに、ある程度の伝統は守りつつ、のびのびと多くの人の才能が発揮できるようにと思います。