部下を育てるかイジメるか

 宝塚音楽学校でのイジメ問題、プロ野球でも楽天球団の安樂投手もこれが原因で自由契約となりました。
 減りつつあるとはいえ、イジメ、パワハラは根絶されたわけではありません。テレビのバラエティの放送内容も、だいぶ制約が厳しくなったとはいえ、イジりというかイジメに近い内容で笑いやウケをとっているものはまだ多いです。
 ハラスメントは本人がどう感じるかともいわれます。イジメとイジりの境界もあいまいです。
 熱血指導や教育、マネジメントがイジメ、パワハラと言われたらやってられんという考えもあります。
 加虐が快楽になっているような人は、自覚もありアウトですが、使命感や正義感、上の指示で信念をもって正しいと思って間違った時代遅れのパワハラ指導をしているケースがまだ多いようです。自覚もないし、見ている方もこんなものかと傍観したり、笑ったりして結果加担しているのと同じになります。
 いわゆるお局、長老、影ボスみたいなのが仕切る仕事の現場、学校などの小集団では、こんなことが横行します。
 経営陣、転勤型のキャリアや、幹部職員は、どうしても現場の細かい人間関係、指導体制の部分までは気が回らず風土に任せきりで効率や成果だけを見てしまいます。コンプライアンスやハラスメントの教育も必要ですが、現場をよく見て徹底する風通しの良い組織に変わるためにはもう少し踏み込まないといけません。
 知識や技術、仕事のノウハウなどの教え方、仕事の割り振りも、その組織、人に合ったもので随分と風土は変わり戦闘力は上がります。リーダーもメンバーも目指すのはそこです。育てる組織か、イジメる組織かで、全て変わります。成果が上がらず離職が多いところは、確実にイジメを見逃しています。同じ時間を過ごすのに、やり甲斐と楽しさがないと成果も何もありません。

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