例によって、テレビではそれほど報道されませんが、文春砲の強列なのが大物のお笑い芸人を直撃してネット上はかなりの騒ぎになっています。
ジャニーズが衰退した今、芸能界の最大手プロダクションは西からお笑いで全国制覇した吉本興業です。吉本と週刊文春のかなり力の入った全面戦争に入るのでしょうか。吉本側も実は女性側も感謝していたとのLINE過去ログを示し逆襲し、文春側もそれを承知で次の攻勢に入るのか、裏で妥協するのか、そもそも出来レース的なものか予断は許さない状況です。
関西で育った私は子供のころから、新喜劇や漫才などで良く見知った会社でした。元々は吉本興業という名前の通り、キャバレーや映画館、ボウリング場も経営し、喜劇や漫才、落語の劇場を持っていました。多数の人気タレントを抱えてテレビ局に対して強い影響力があるというのはどこの芸能プロでもそうですが、吉本の株式は非上場でフジテレビはじめ在京5社、在阪5社のテレビ局がかなりの株をもっています。
これでは忖度報道になって当たり前ですが、そこはネットの時代で、テレビで放映しなくてもどんどん雑誌の情報は拡散します。パワハラや性被害の話は隠せない時代なのです。
芸能界に限らず、どこの会社もパワハラやセクハラ、性被害というものはありました。ジャニーズの場合、男性が男性にという特殊さもありますが、英雄色を好むというのが当たり前でした。
私のいた大手化粧品会社(昔は紡績が本体)でも社長が全国の地区販社(支社、支店)を行脚するのは、大名旅行でした。そして、その表向きの会議内容や、業績ばかりではなく、いかにキレイな女性を集めて接待するのかが、地区の幹部には正念場でしたし、まさに美人局のような形で出世が決まる悪習がまかり通っていました。
本社のお金が動かせる幹部で、そういう悪習が通るのですから、そういう息のかかった地区の幹部も女性の多い会社でやりたい放題の輩はいました。また女性もグレーというか、それを許しながらキャリアを積んでのし上がる方が多かったぐらいに思います。
ここらあたりは、どこまで書いていいのかと思いますが、CMモデルなどの有名なタレントに話を聞いた女性の中堅幹部が、「どこの業界もキレイな女性がカラダはってのし上がるのはアリアリ」としみじむ感想を話していました。
今回のダウンタウンの松本人志の場合など、動かせるカネが桁違いです。彼個人の所得がは20年ぐらい前から億単位となり、最近は10年以上にわたって10億直近では20億稼いでいるのです。
投資や貯蓄、散財しても、女遊びやその他危ない遊びでもハンパなく、少々問題が起こってもカネで解決できるでしょう。モラルのしっかりした人間でさえ毎月10億も入れば、どんな誘惑でもかなえそうです。
漫才が面白かった、笑いのセンスがいいプロだから、そんな所得を与えるそういう構造も大問題です。漫才の祭典、M-1が面白いといってもここでスターを作り冠を取って億を稼いでやりたい放題が芸人の目標というのは、夢とかサクセスストーリーとしておかしいです。
芸能界、特に演芸、興行は反社会勢力が近くにいます。10億稼いでも、大谷翔平ではないですが小学校に寄付とまではいかなくても、個人でため込むならまだ良いですが、良からぬ連中に流れるのが大問題です。
島田紳助問題や闇営業問題など、吉本の大きな問題が発覚しても、反社と興行会社が完全に切れたなどということはありません。マスコミ、テレビ局はむしろ吉本というクッション(昔でいう座布団)を置いて目くらましして反社とつながっているのです。
M-1はじめ多くの国民から商品の売り上げからのスポンサー料で、反社につながる芸人が億単位のお金を稼ぐ構造に、多くの人が気付かないといけないのです。
そういう面では、多少違和感はあるものの文春砲が力をつけるのは正義に見えます。
ジャニーズで反省したと言ったテレビ局が吉本に毅然とした態度がとれるのでしょうか。
ジャニーズの男性被害に比べれば、吉本はじめ、〇〇坂や〇〇48とかを仕切る人、その他のプロダクション、業界のセクハラ。女性被害は数は多いでしょう。
男女の本能的な性とは別に、ビジネスや芸能、音楽などの性犯罪はやはりまずいですし、反社会勢力につながる可能性のあるところに大金が流れるのは避けないといけないでしょう。