先日、民法と関連一部改正法案が成立しました。離婚後も父親、母親双方の共同親権を認めるもので、これまで離婚後の親権は原則父親の単独親権としていたものを父親、母親、いずれかに改めた昭和22年以降77年振りで、子供の権利を守ることを一番に考えた視点での、法制審議会家族法制部会でも3年の議論をしての法制化であり、DV、虐待と否定的な見方で反対意見もあったものの、子供は親に会いたいと思っている例が多く法案成立を評価はできます。
子供は大人が勝手に決める持ち物ではないので、その人権に関わる法制は実態にあったもので、柔軟な運用が必要だとは思います。
恵まれた育ち方をして、大人になっても離婚の経験がなく、順風満帆な人生を送る人には他人事のような法改正ですが、実際にはお金持ちでも離婚を繰り返す人もいます。
また、せっかく愛し合って結婚をしたはずが、DVによる不幸や、浪費から倒産など経済的破綻の離婚もあります。仕事がら、そういう不幸のストーリーも目にしますが、子供が被害者にならないことはもちろんですし、奪い合いや押し付け合いの争いの渦中に巻き込んで欲しくないものです。
『子は鎹(かすがい)』という言葉で踏みとどまるときもあります。自分が5歳ぐらいまでの子供だったら、親が争っているのを見るのがどれほどいやか、ちょっとでも想像でき思い返せるものならと考えるのですが、世の中本当にいろいろ残念な人が多いです。
本当にお金もなく、社会で厳しい目にあっている人もいれば、前出のお金は持っていても離婚する人もいます。むしろ養育費を十分払う資力があるからなのでしょうが、だから安易に結婚離婚というのも残念な気がします。
子供たちに少しでも平穏で、暖かい日々がと祈るのみです。