禅『前後際断』今を生きる

 非常に暑苦しい画像で申し訳ないですが、薪が燃え炭になるイメージです。
 禅の言葉に表題の『前後際断』というものがありまして、道元禅師の言葉です.
『薪は炭になり、炭は薪に戻れない』ということです。
 まさに禅問答みたいになりますが、過去を懐かしんでもイヤな経験を引きづっても、今と過去は繋がっているようで、繋がってはいない。戻れはしないから今を集中して生きろという解釈のようです。
 これは未来にも当てはまり、杞憂のように先の不安ばかり思っても仕方ないし、目の前の現実をみず夢ばかり見て楽観してもダメだよということです。
 過去や未来にとらわれないようにという教えの言葉です。ということは我々人間、とくに凡人はとらわれやすいということです。確かに過去の経験やトラウマなどで、どうせ失敗すると慎重に慎重に最悪のケースを想定し、不安を感じながらしか物事を進めない人がいます。
 全否定ではなく、悲観も楽観も、過去の分析や未来の予想も現実に今を生きるのとバランスをとれという意味かもしれません。
 過去を引きづったり、未来を夢見てるより現在をできるだけ集中せよということなら多くの人は納得できるかもしれません。
 私はあんまり過去を振り返るのも、思い出すのもあんまり好きでないので、経験を活かせずの失敗はよくします。そして横断歩道なんかも次の信号考えて目の前のに衝突しそうになります。仕事とか、生きていくにはバランスが悪いと思います。昔の経験で惰性になってる人、熱くなって今に燃えてる人には、宇宙人的な未来志向です。この投資が30年で償還できるかとかの計算や提案が好きで、汗かいて今働くのは適当にやります。そこには過去の分析も、今現在の立ち位置もそれなり見てはいます。だから今まで何とか、嫌われながらも生きてきたのです。
 炭や灰の先には何があるのか、それも『前後際断』で悟れるのか、問答したいものです。
あまりためになる結論でもないでもなくてすみません。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください