法律や取り決めで縛りたがる人びと

 個人的にはあんまりオリンピックに興味は深くなく、とくに普段見ないスポーツをにわかに「NIPPON」と叫んで応援しだすのだけは恥ずかしいと思ってる非国民です。
 今回、女子体操の日本代表でチームの主将でもあった選手が19歳での飲酒喫煙の発覚で、出場辞退となりました。
 体操チームや他競技含め日本チーム全体にも衝撃を与えたニュースでした。
 4年に一度のひのき舞台を前に過酷な練習を積んできたであろう本人の無念さ、同僚や応援してきた人に迷惑をかけたと思う責任からの苦渋を想像するだけで、本人が心配で可哀そうにも思います。
 ネット投稿などでは多少の擁護はあっても、概ね批判の投稿が多いようです。いかにも正義のように、潔癖に、国の代表が違反はいけないと宣う人もいます。
 通報した人がいるから、事実が明るみに出たわけで、酔って騒いだとか他人に迷惑をかけたわけでもありません。
 いかにもチクられて足を引っ張られたようにも見えます。
 女子の体操というイメージからも、今後の彼女の復帰も難しいかもしれませんし、19歳とは言え4年後はこの種の競技年齢としては厳しい年代にも差し掛かります。一人の人間が青春をかけたものがエセ正義漢に奪われた、少なくとも失われたわけです。
 正直。たかが飲酒や喫煙、それも常習ではないとしたら、そこまで社会的制裁が必要かと思います。
 お酒は20歳からと言われますが。私も高校生ぐらいから、父にビールぐらいは勧められ口にしていました。
 喫煙割合は減っているとしても、20歳未満で、お酒もたばこも口にしていない人がどのくらいの割合なのでしょうか。
 法律違反でいうと。高速道路や広い国道で制限速度を10キロオーバーぐらいを経験していないドライバーの割合の方が少ないでしょう。
「そういうと広い道の制限速度が低すぎる!』と運転がうまいから大丈夫だと反論する人がいますが、それは法治国家への反逆です。それなら「飲酒の20歳も高すぎる」から守らなくても迷惑かけなきゃ大丈夫になります。だから、その程度です何年か経って、メダリストとしてバラエティ番組で、20歳前に酒飲んでましたカミングアップしても笑いを取る程度、そのぐらいのものです。
 こんなことが大きく報道され、個人の努力が全否定される偏った世の中がなんともです。

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