紙文化をビジネスや公務では淘汰されるところに関わりながらも。読書に関しては、未だに紙主体です。
しかも、昔ながらの文庫などで小説を読むのが好きです。さすがに単価高騰で一時よりは時代の流れで電子書籍も読みますし、図書館も利用します。amazonで取り寄せ、ヤフオクで古本も買いますがやはり本屋をブラッとするのが好きです。
文庫本も随分高くなり、昔の新刊のハードカバーと変わらないくらいの1000円超えもザラです。
そんなもの好き以外誰が買い、読むのかという、文庫を紹介する小冊子が毎年シーズンごとに並びます。新旧の出版社推しがまとめられ、これもなかなか面白くフリーなので手にして持ちかえります。
カドカワ、新潮。集英社、まあ老舗とも言える大手が揃い、今は文庫の出版社の数だけが増えて、大型書店では棚も増えました。あとは岩波、講談社、中公ぐらいで、マニア向けにハヤカワ、創元がありました。宝島、祥伝社とかは昔なかった新参です。ホラーとか時代とか専門も文庫もあります。
海外ミステリ、SFの廉価版、文庫本といえばハヤカワもしくは東京創元社でした。
国内の作家もSFなどはハヤカワのマガジンから掲載スタートで出版という流れがありました。創元もミステリの若手登竜門で本格はじめジャンルを広げていました。
それでも、出版不況で、書籍離れの時代です。直木賞だとか、このミス、SF大賞とかでも売れる部数はしれていますし。それ以外の作家の部数は厳しいものです。
個人経営の商店街などの本屋さんは激減する中、出版社も結構潰れています。それでも、かつて大都市の繁華街の書店でも、十分展開もできず、ロジスティックも弱かったハヤカワや創元が未だに続いているのには驚きまます。
比べるのも変ですが、赤字ローカル線や、赤字のスナックならとっくに破産、撤退、解散してそうです。
いびつな出版文化ですが、電子書籍が広がりつつも、元から小説を読もうなんて人が古臭い保守の人間が多いので、しばらくは延命しそうなので、今のうちに楽しみましょう。