ホームセンター取引の思い出

カネボウの化粧品会社なので、化粧品専門店はじめ多くのチャネルの取引先を相手にしました。
 そんな中でも、やや異色なことにホームセンターを経験して、業界、独自の商売慣習、を学ばせてもらいました

 ホームセンターというDIYやグリーン、ペット用品などさまざまなイメージを持たれるでしょうが、ワンストップで買い物ができるよう、大型店では食料品や日用品、化粧品に至る間で幅広く商いをしています。
 日用品の扱い額では、花王グループでも関西でいうとコーナンなどが上位に来るぐらいで大きなポテンシャルがあるのです。
 それでも、専門店や百貨店など高級品を扱う、化粧品会社では、異色というより、異端や窓際的に見られた存在の係でした。
 そんな中で、北日本の大手ホームセンターでプチプラブランドのKATE什器を120店展開を決めたのは、同時期の導入としては空前絶後今も破られないディール記録でした。関西に戻ってもコーナンやアヤハにも50以上の展開を決めました。
 GMS,ドラッグストアやバラエティショップにも通用する、バイヤーとの駆け引きや、北海道のホームセンター、ホーマック(現DCM)のSさんやWさん、Nさんといった歴代バイヤー、ライバルであり戦友だったベンダーやメーカーたちとのやり取りで学びました。
 提案の資料や、テンプレなどが、まだまだ今ほど充実していない時代で、パソコンを学び直しながらの奮闘でした。
 机上、ネット上で思考するとともに、実際に買い物ついでや出かけるついでに、ホームセンターのチラシ、店構え、品ぞろえ、客の動線、購買動向を見に行きヒントを得ようと貪欲に動きました。
 それぞれの流通を担当していると、どうしてもその地区のその業種の店が気になりました。今も少し旅などで看板を見ると、「ああ、あの土地、あの企業」となります。

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