パリオリンピックに関して、競技や運営、報道などであれこれ書きましたが、直前でTGVに対するテロがあり、大変懸念されておりました。
本番では何もなかったので何よりでした。スタジアムなどの会場も警戒厳重でしたが、交通に対して、特に鉄道へのテロ対策は難しいと警備の専門家が話していました。空港だけを警戒すればよい飛行機に比べ、列車は線路や駅施設の長いエリアを守らないとならないというものです。
スパイのような人が入国もしやすい日本のオリンピックもよく無事開催できたものと思われます。
5分間隔で頻発する神業のような高速運行をする日本の新幹線も、長い線路のどこかを攻撃されれば脆く大事故につながるようにも思われます。
それでも、日本の新幹線は在来線区間とは切り離された高架などの高速専用の線路を走ります。フランスなど欧州は都市部で踏切もある在来線に乗り入れますが、日本の新幹線は駅まで専用のもので、侵入は難しいはずです。
かつて中国との戦争は鉄道への攻撃がきっかけになる場合もありました。それだけ、鉄道が重要な戦略ポイントで国家の防衛や政治経済の基幹だったからです。
もちろん、今でも敵対する政治勢力がその気になれば、いくら警戒しても鉄道テロはたやすいでしょう。同盟の連携強化もですし、いたずらに煽り対立を産まないバランスの政治、外交が必要です。
違和感が増殖したオリンピック – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)