ハラスメント社会

 兵庫県の斎藤知事のパワハラ問題が特に関西では派手に報道されています。部下の局長が自殺し、内部告発もされて、いろいろと判明したことがあり、百条委員会なども開かれマスコミも連日バッシングに入っています。知事は辞職を否定していますが、もはやあることないこと突つかれて、厳しい情勢でしょう。

 ワンマンの暴君や、パワハラ、セクハラ、名前を変え種類が増えても昭和の遺物でもなく、平成、令和に至っても絶えることはありません。

 今はコメンテータなどで注目され、明石市を日本一の子育て優遇で人口増加させて実績を上げた泉房穂元市長も、部下に対するパワハラで一度辞任しています。
 私自身も企業で管理職になった時、パワハラやセクハラと相手には解釈されて、何度か人事総務や労組に説明と善処を求められたこともあります。
 若手時代から中間管理職までは、かなり徹底的にパワハラを受けた方ですが、「受けた方がこのぐらいはオレはもっとやられた、見て来た」では通らない。不適切が通る時代を生きた損な役回りとも言えますが、未だにハラスメントはあちこちでくすぶり、表にも出てきます。
 令和で私のいた会社も完全ホワイトになってと思いきや、やはりチラチラ聞くのは、少し形は変わっても厳しいハラスメントはあるようです。私は平成の終わりごろはもう年齢も年齢で上の人はいなくなり、気を使われるようになっていただけで、気づかずにハラスメントはあったのでしょう。

 なまじ、管理職ぐらいになった方が、トップは言いやすいということが兵庫県知事の場合でもそうですし、企業などの最近の職場でもあるようです。「管理職イコール罰ゲーム」とも言われ、優秀な若手が管理職になりたがらないのはこういう点もあるかもしれません。
 人により受け方も違いますし、やりすぎとか権利を行使しすぎて、経営や管理がかえって成り立たないという意見もあります。明石市長ではありませんが、強引にでも進めないといけない事業だったということもあり、他にうまいスキルが見えなかったとかもあるのでしょう。

 もちろん人権というのは守る、守られるのが前提ですが、差別とか優劣はしっかり信賞必罰にしないと、小学校の競争でみんなにメダルを挙げても、世の中にはまだまだ金メダルを賞賛しメダルを取れないと非難される風潮があり、それが厳しい社会の現実だということは、やはりどこかで最低限学ばないといけないことだとは思います。
 

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