夏期のドラマでは活動休止中の嵐の、二宮和也の「ブラックペアン2」と桜井翔の「笑うマトリョーシカ」は同じ局で、やはりドラマには定評ある局と枠で、それなりに楽しめました。
アイドルグループ歌手から、MC,バラエティやドラマにと単独で活躍するメンバーですが、この二人なかなかの演技でした。
二宮くんはシリーズ2作目で、安定感もあり、段田康則や内野聖陽、石坂浩二らベテランや韓国人俳優や若手俳優とも渡り合い、風格さえありました。
桜井くんも、リアリティにない役が多かったのですが、操られる若手政治家という役が填まっていました。総裁選のさなかでなかなか政治劇が面白かったです。既読の小説ですが見ごたえありました。
政治つながりでは、「ブラックペアン2」に、あの人の兄が出演していました。裏切りそうで裏切らないいい役で、あれは総裁選中に、よく似た弟の印象を上げていて問題とも思いましたが。
そして元朝ドラヒロインの競演も、気を使った印象でした。
同時期の「虎に翼」に関しては先日書きました。葵わかなさんはブラックペアンの1作目もう6年前になりますが、そこで朝ドラ「わろてんか」主演後の民放初出演でしたが目立たず、正直それ以降パッとしない時期が続きましたが、やはり天性の輝きはあります。そして、同じく1作目で少し昏いキャラだった趣里さんは、「特別出演」扱いで、ブギウギでのブレイクで脇を好演しています。共に出番はスケジュールの都合かやや少なめでした。
朝ドラで括って繋げますと、「舞い上がれ」の福原遥さんも「マル秘の密子さん」で主演、コメディだかサスペンスだか良く分からない作品で、ちょっと評価には値しないです。途中でギブアップ、最終回もチラ見でした。現朝ドラの橋本環奈さんにも共通するキレイだけど、どうでもいい見るほどではない感じです。もう国民的な女優という存在はないのですが、カバーガール的な美形の俳優群の一人という感じです。
少し前の朝ドラヒロインの競演がもう一つ、松下奈緒さん(ゲゲゲの女房)、比嘉愛未さん(どんと晴れ)戸田菜穂さん(ええにょぼ)まで出ている「スカイキャッスル」木村文乃さん、高橋メアリージュンさん、小雪さんら目移りする豪華すぎるキャストで生き馬の眼を抜く展開もまあ面白いのですが、何だかチグハグな作品になっています。
そして、今クール一番の秀作と評判をとったのが目黒蓮くんと、「ひよっこ」有村架純が共演した「海の始まり」でした。月9としては久々のヒットと言えるのでは、架純さんの演技いいです。31歳ですか、可愛さ変わらず、イケメンの蓮くんもいい演技でした。古川琴音さんと、大竹しのぶさんの脇もいい。ラブストーリーですが、ひねりとしまった感じがありました。
秋クールでは先ほども紹介した趣里さんの主演、朝ドラ以降は映画や舞台にも活躍した清原果耶さんの主演ドラマは始まります。演技は申し分ないですが、ドラマをひきつけ注目さあれるのは企画や共演者、脚本全てにフィットしないと難しいです。そんなに見る時間もないですが、秋の夜長を楽しむ一つにはなるかもです。