今年は日本のプロ野球、セパ両リーグとも人気球団ではあるものの、金満球団としてアンチも多い、巨人とソフトバンクが優勝しました。日本シリーズ出場を決めるクライマックスシリーズはDeNAが巨人に勝ち、短期決戦のシリーズはどうなるかはわかりませんが、7いずれにせよ巨大戦力の球団が優勝し、上位なのは間違いないです。
とくにソフトバンクは豊富な戦力を有しながらここ3年優勝を逃し、さらにこれでもかと補強を重ねて、ダントツの優勝を決めました。主力が少々ケガや不調でも、替わりがいくらでもるメンバーはさすがに最強クラスです。
しかし、その戦力の集め方はどうも納得がいかないです。お金をかけすぎなのと、問題のあった選手を謹慎させることもなく起用してMVPというのもちょっとしらける問題でした。
戦力を大金で集めることには経営として成り立つなら良いという意見もあり、賛否は分かれるところですが、少なくとも犯罪で名前が上がり処分されたFA選手を獲得して、勝つためといえそのままレギュラーで使うのは違うのではと思います。
勝てばいいというのが、プロだという意見もあるでしょうが、人気のあるプロスポーツで子供たちも世間も関心の高いアスリートだからこそ、しっかりと禊ぎがない選手を優秀だから、勝つためだからと使ってはいけないのです。
最近はアスリートを狙ったマスコミ、パパラッチまがいの素人も増え、私生活でも気が抜けない難しさはあるにせよ、顔の売れた有名選手が、子供や若者に与える影響は大きいです。
不同意性交という、告訴は取り下げられても、本来刑事事件で永久追放でもおかしくない犯罪です。この経緯を知った若者が、少々犯罪を犯しても、スポーツで頑張ればいい、金儲けして示談で納めればいいとなれば、社会の秩序は成り立ちません。
厳しいようですが、球界や該当球団の処分が甘すぎます。選手の更生、被害者を慮り世間体のためにも、出場は2試合に1試合にして、ボランティア活動をするなどを何年か続けるぐらいでいいのではとさえ思います。
昔の話で恐縮ですが昭和の時代、誰もが知る、国民的ヒーローが「プロスポーツは迫力がお客さんを引き付ける。普通の人が真似できないことをする。良い試合をして、良い勝負をすれば人気は出る。しかしそれだけでは十分と言えないんだ。私生活に汚いところがあったら人はどう見る?いやだなと思って逃げていく。だから、どんな場でも正しく生きていかないといけないんだ」
もちろん、今も昔も、ギャンブルや借金、女遊びや酒乱、八百長など、さまざまな問題を起こした人はいます。日米とも野球賭博や八百長は表に出れば永久追放の処分が下された例もあります。
豪快な遊びをする者もいても、競技で挽回するというのは禊ぎではありません。所属するチームや協会が管理すべき選手に甘々ではいけないのです。これは世論が許すとかではなく、社会のためにも厳しいものでないといけないのです。そうでないと、かつて永久追放された方の無念が不公平、無念のままに終わります。