
気楽な年金と考えていると、物価も上がり思いの外、生活が苦しく追い込まれている人の話を聞きます。
年金の話はシニアの間ではよく出ますが、勘違いされやすいのが「年金見込みは手取りでは」の印象があるのですが、違うのです。そして公的年金は2カ月に1回、月の真ん中の15日に二月分が振り込まれます。この単純なことが意外と理解されずに、破産とか貧困に陥る人がおられます。
将来の年金がいくらだとか、物価高でそれでは苦しいとか、いろいろ悩み騒がれますが、サラリーマンの平均月額が60歳まで勤めて、平均一人15万とか、専業主婦(夫)と合わせ夫婦で22万とか、平均値が示され、何だ手取りのように感じる人も多いようですが、そこからしっかり住民税、健康保険料(後期高齢者医療保険)、介護保険料と強制的に引かれます。
年金振込は2か月に1回で健康保険の社会保険料の特別徴収は、後から設定されます。
信じられない方もおられるかもしれませんが、自己破産された方の陳述の中に、「保険料が天引きされるようになり、年金の手取りが減り一気に生活が苦しくなった」という人が意外におられます。別に減ったわけではないのですが、保険料が上がっても天引きだと年金振込額が下がり年金事務所に良く文句の電話がかかって来ます。保険料改定のお知らせは間違いなく行くでしょうが、月額保険料の2倍が年金から減りますから、しっかり頭に入れないとやはり随分減った印象になるのです。
人間、先に貰ってそこから都合のいいタイミングで払うのと、最初から引かれて貰うのでは印象が違うようです。
それと2カ月分を貰うと、早く使い切って、振り込みの無い奇数月の後半は厳しい生活になる人も多く、そこからカードやキャッシングでやはり破綻する人も少なくありません。
蓄えや運用がなく、現役世代の3分の2以下の額とか、実質半分以下の額近しかない年金だけで生活するとしたら、まず支出をよく見て家計をしっかり組み立てないといけません。最低限の支出が分かり、それ以上のリスクとか、お金のかかるやりたいことがあれば。もっと稼ぐか貯めておくしかないのです。
2か月に1回の年金振込というのは問題があるとは思います。ひと月ずつの家計を点検するのに、慣れないと分かりにくいものです。
本当は毎月にしてもいいと国にいいたいぐらいに思うのですが、すぐに実現はしないのでまずは年金の入るのはふた月分がひと月に入るので、そこを頭に入れないといけません。買い物後にすぐには現金が減らないカードやコード決済だと、自分で使用額を頭にいれ、実際に制限の月額を決めないと自己管理はままなりません。
ケガや病気はもちろん、自宅の補修、クルマ、大型家電の買い替えなど、毎月カツカツの暮らしでは、一気に貯金を食いつぶすエポックは大きな家計のマイナス要素として予測しないといけません。
もちろん、お金がたくさんあればリスクは避けやすいですが、現役から入るものが大きく減る人は傾向としては同じ問題があります。出て行くものが元々多い、放蕩気味の人は特に浪費がやめられない、そんなに減らない、すぐに取り返すと思い込みがあると、付き合いとか、欲望をそそるものは多く、世の中支出はなかなか抑えられないようにできています。
まずは家計の点検、ファイナンシャルプランからです。