朝ワールドシリーズ、夜は日本シリーズ,その野球格差

 時間のある方、野球に興味のある方は。朝ワールドシリーズを見て、夜に日本シリーズを見るというのがこの1週間ほどではないでしょうか。

 大谷という不世出のスターがいて、やはりパワフルでスピードもあるメジャーを見ると、日本のチームは応援したいものの、日本シリーズはチマチマと見劣りする印象もぬぐえません。メジャーの録画は見ても日本のは見ないと言う人も多いです。

 かつては、巨人中心のプロ野球が毎晩地上波で高視聴率で中継されていたのに、いまは日本一を決める試合こそ中継はされますが、スポーツの人気も分散、娯楽も多様化しており。注目度は低いのです。

 前にも書きましたが、コンテンツとして時間が長いのと、ルールやレギュレーションが難解で、シリーズでも字幕で選手はもちろんルールの解説が入ります。ルールが分からないマイナースポーツのような扱いです。

 しかしメジャー渡航比べられると。日本の野球時間がかかり、スピード感そのものもないのは致命的です。

 投手の投げるまでの時間を決めたピッチクロック制、延長決着を早めるタイブレイク制など、細かいルールの違いは置くとして、今回はこれもわかりにくい、リーグ優勝の決め方とシリーズの出場の決め方を書きます。

 今戦っている横浜DeNAベイスターズはセリーグ優勝チームじゃなく3位なのです。セリーグ優勝は読売ジャイアンツなのですが。3位のチームがクライマックスシリーズの勝ち、セリーグ代表はベイスターズなのです。

 メジャーは地区優勝シリーズ、リーグ優勝シリーズを経て、ア・リーグとナ・リーグ優勝チーム同士がワールドシリーズを戦います。

 日本シリーズは盛り上がらないのは、それだけではないですが、日米のプレイオフにはそれだけでも差があります。

 3位のチームが進出して日本一になれば、そのリーグには日本一とリーグ優勝チームがいることになります。ごまかしの「下克上」なる言葉で矛盾を誤魔化し盛り上げようとしていますが、結局興行の看板優先でおかしなことになったままです。わかりにくいの一言に尽きます。その原因は古臭い伝統のため変わらない体質です。

 結局、日本の野球、とくに一番伝統と人気のあるプロ野球が大きな改革が遅れ、小手先で遅れて、アマ野球や女子など全て導入しているタイブレイクも今だ導入できないでいます。だらだらと延長をやった末に引き分けという不透明であいまいな上、リーグ戦順位を勝率で決めるのに困った試合結果を繰り返しています。最低でも、勝ち点制にしないと、電卓がないとシンプルに追いかけられない順位などありません。引き分けがなく、相手を上回らないと勝てないと戦術もアグレッシブになり盛り上がります。

 投手交代や牽制の制限、ピッチクロック制と同じくメジャーはシンプルにスピーディに楽しめる結果を出しています。メジャーの人気は日本人がきっかけでもそれだけではない面白さ、派手さがあるのです。

 日本シリーズに出場を決める、クライマックスシリーズで言えば単純に「優勝決定シリーズ」にすればいいのです。なくせばいいという意見もあるでしょうが、興行として成り立ち、消化試合も減り注目度が上がる現状で言えば、優勝チームといくらゲーム差が離れていようと、プレイオフはあれば良いともいます。143試合ほど戦ったペナントレースで1位でも優勝じゃないというのはおかしい!というファンもいますが、1位は1位で、あとにトーナメントがあればそこへ優位に進出できる権利があり、そこを通り抜けたら「優勝」そして、優勝チーム同士で日本シリーズ、こんなシンプルで当たり前のことができないほど、日本のプロ野球の体質は古いのです。
 何度か指摘もされ、議論もありましたが、プロ野球のトップリーグは他のスポーツよりもまだまだ人気があるのに、チーム数が少なすぎるのです。参入障壁があり、四国や北陸など全くチームのないところもあります。チーム数が増えれば、リーグ優勝を地区での予備決勝を起きない、決定シリーズが組めます。
 人気球団に頼り、制度が変わらなかった問題がここにありました。チーム数が増えれば、いろいろ片八百長や忖度試合も減り。レギュレーションに問題があっても最後の短期決戦で強いチームが勝ったと納得度は上がるはずです。

 その当たり前のために、チーム数を増やすとか、ペナントレースや交流戦の在り方も変えれば良いのです。試合全体とポストシーズンの数が変わらなければ、スポンサーも人気さえ出れば文句ないはずです。

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