低視聴率というが:秋ドラマ出だしレビュー

 NHKの朝ドラ「おむすび」が元々出足不調な上、橋本環奈さんのパワハラスキャンダルも出て、ワースト更新が懸念されるぐらいと話題となっています。
 パワハラ報道は、兵庫県知事選じゃないですが、どこまでウソか本当かわかりません。全く火の無いところでもなさそうですが、アイドル女優とは言え重箱の隅をつつけば何か出てくるものです。
 視聴率が低いのは、前期の「虎に翼」が朝ドラらしいテーマからターゲットを広げたのに対し、「おむすび」は平成ギャル以降という新機軸という、元々チャレンジングな試みである程度予想されたものとは擁護されます。

 ただ、まあ橋本環奈では、ビジュアルはよくても彼女のスペックとスケジュールを考えるとやはり役作りや演技では、幅広い層に視聴を広める感じではありません。他のドラマや映画、CMでも毎日露出し、「しょっちゅう見かけるキレイな子やね」で、今さら見ない人は見ないのでしょう。実際には目の下にクマまで作った感じで、やややつれた演出もしているようですが、私もあえて橋本環奈を見ようという気にはならないので朝ドラパス組です。

 朝ドラを超えた重厚ドラマとしては、やはり日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」軍艦島の最盛期と、現代を神木隆之介が二役でこなし、二つの時代の人物をどうつなぐのかの魅力的な謎を軸に展開が目を離せないですし、ロケもセットも潤沢です。そして、杉咲花、土屋太鳳と朝ドラ主演3トップを並べたキャストも豪華です。

 同じ日曜ですが、別局の「マイダイアリー」も元朝ドラ主演で演技力には定評のある清原果耶、大河ドラマでブレイク必至の見上愛、吉川愛と、実力と人気の3人を並べているのですが爆死なみの低視聴率だそうです。若者の何気ない日常の日記を思い出すようなアンニュイだが切ない内容で、見ても見なくてもいいよ見たいな話で、悪い内容ではないですが、選挙や野球に押されたりの悪い要素もあり、民放のコアは時間帯では近年で最悪だそうです。
 舞台や映画では評価された清原さん、吉川さんもそうですが、ルックス良くて演技もできてもテレビでは視聴率を取れない評価が定着しそうです。
 俳優さんのお仕事に選び方、売り方というのも難しいものだと思います。ある程度、仕事を選ばず露出を続けないと忘れられるし、かといって低評価を受けると引きずる感じでしょうか。
 今クールで、予想以上に評価高いのが「ライオンの隠れ家」と「嘘解きレトリック」だそうです。

 ミステリ好きなので見始めてましたが「嘘解き、、」は昭和初期レトロの探偵、ホラーでTRICKテイストなのでテレ朝深夜なのかと思いきやこれがフジの月9とは驚きです。ミステリ色は弱めで、恋愛要素あり、松本穂香のまったりしたキャラに癒され応援したくなります。

 朝ドラも何か「女性の社会進出か一代記もの」からいいかげん脱却して、若手俳優の発掘場ではなく、演技を競うドラマ自体の面白さを追求して欲しいものです。他のNHKスペシャルドラマでやっているような恋愛、社会派、経済事件やミステリ、時代劇などジャンルを広がてお金をかければと思います。

 あんなに忙しい女優さんを無理に高いギャラで引っ張って最終的に低視聴率というのはやはり企画の責任モノではあります。
 NHKはこういう面では、本当に無駄なお金を使い、かつ民放のように視聴率を気にする焦りのようなところがあり情けないです。
 次の今田美桜さんも、人気はあるし今回のリバウンドはあるだろうけど忙しさと露出の多さは似たり寄ったりであまり期待はできない、次々回の高石あかりさんに少し期待というところです。
 高石さんは、マイナーな映画で注目していました。他のドラマレビューとともに次の機会に。

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