いまだに、業界や業種、職種、企業によってブラックやグレーの待遇のところがあるようです。雇用のありかた、労働管理面でグレーゾーンの多い、営業や流通業は働らきかたとして厳しい業界ですし、感じようではブラックでしょう。
店舗を構えるということは、土日祝日休みの週休二日とはそうそういきません。それだけをとってもなかなか辛い人がいるでしょうし、ライフイベントの多い子育てなども大変です。
私もメーカーに勤めた転勤族で、営業畑も長く、GMSなどのスーパー、ドラッグストア、ホームセンターなどを取引相手にしていましたし、名だたる企業の幹部、バイヤーもお相手しました。
それぞれの企業に特徴があり、ダイエーやマイカル、そごう、ヤオハンなどが消えたのも分かる気がします。逆に、ローカルだった平和堂、イズミが生き残って地域の雄となり、全国区に負けていません。これら残った企業も、決してホワイトではないところも見てきていますし、ジャスコなども公私とも知っている人が多いですが、本当に生き残るのが大変な企業だと思い見ていましたし、イオンリテールとか、イオンスタイルとこじゃれた名前にしても、グレーさは変わりません。それでも生き残る企業はどこか人をうまく働かせる魅力があるのでしょう。
ギリギリの線ですが、イオンは従業員や、取引先に対しても違法ではないですが、冷たく厳しいと感じます。ビジネスだから当たり前なのです。しかしライバルのイトーヨーカドー、私はよきアイワイといっていたセブン&Iグループは人の部分に負荷をかけず、優しい面があります。
よく比較されるBIG2で、今はコンビニ中心の収益のアイワイ(セブンアンドアイ)と、大型モールのデベロッパーのイオンで実は比べにくいのですが、収益力や企業価値としてはアイワイが倍ぐらい優れているのです。
この差も何となくわかります。アイワイはコンビニ以外に、人や手間と場所を使った商売をもうしないのです。本質的にブラックでないのです。
つまらないことですが、イトーヨーカドーの社食の美味しいことは定評がありました。それに比べて、ひどかったのはダイエーでした。中内氏を評価する声も一部は残りますが、まず人を人を思わない扱いで時代遅れでした。
そのダイエー、マイカルを吸収したイオンはまだやはり、規模と売上に拘り、人には優しくないのです。それは商品やサービスの細かいところに現れています。
それでも一方の雄として生き残る、その雑さや人間味が全く嫌いでもありません。何より多くの地域にモールを作り、地域の経済や雇用を支えている。そんな中で魅力的な人やサービスが生まれることもあるから不思議なものです。