大谷効果か代表クラスの選手はどんどん強くなっている

 少子高齢化の中ですが、日本のアスリートの活躍、日本の代表チームや選手の国際的な活躍が相対的には目立ってきているように思います。
 かつては、アメリカの大リーグと日本の野球など、情報が届くのも正確に伝わるのも今とは雲泥の差でしたが、とんでもない差がありました。
 1949年にマイナーリーグ3Aのサンフランシスコシールズというチームが来日し、日本のプロ野球やアマの最強チームと試合しましたが、全くレベルの違う内容で大差がつき全勝して帰りました。多くのファンは初めてアメリカのプロ野球チームを見ましたが、まだテレビも普及しない時代で、それが大リーグ(メジャー)のチームだと信じていたそうです。実態はメジャーにまだ行けないマイナーリーグの選手たちが、体格でも圧倒し、日本人の精鋭をきりきり舞いにしていたのです。
 野茂が成功し、イチロー、松井と次々にスターが渡米して活躍を始めて、今や大谷翔平がMVPを取り、体格も技術も劣らなくなりました。メジャーの最強のチームなら、日本人だけではまだ対抗できないでしょうが、3Aクラスならば、もう日本のチームでも十分上を行けるぐらいに、強くなりました。何より、大谷などは、体格、体力でさえ、アメリカ人などに負けないのです。

 戦後、まだ食糧も乏しく、カロリーの高い栄養のある食事もできなかった時代の体格から、大谷などは、もうあの体格になることを狙った食事、節制と練習をして育ってきました。

 サッカーや他の競技、陸上や水泳、フィギュアスケートなどでも、人気があり、お金も集まるスポーツもそうですし、これからのウインタースポーツや、新機軸の競技も日本人のレベルは上がっています。

 サッカーや陸上なども、昔から日本人が取り組んでも世界レベルには遠く、長い低迷期と小康状態の時期がありましたが、最近はナショナルレベルではアジアの域を超え先進の欧米や他の国に追いつき追い越す勢いです。体幹の向上と日本人らしい技術や戦略性の高さを併せ持って活かしているようです。
 長年、情報の伝わりが遅い日本では、海外の情報もデタラメが多く、日本一が世界に大きく劣ることがあまり報道されず、日本の発展を阻害していた時代がありました。
 テレビが、戦後まもなくのシールズ来日時代ばなかったものが、その後からはやっと普及しましたが、ネットがない時代はまだまだ海外に通用するような日本人は少なかったのです。
 今は、海外の情報が早く、正確に伝わり、国内のハッタリが通じないのです。
 今の情報化時代、リアルで欧米での選手の活躍が見られるのも含めて隔世の感はあります。
 もちろん、背景にはスポーツビジネスの大きなお金も動いているのでしょう。いろいろキレイではない面もあるのでしょう。
 しかし、それでもスポーツは1億ぐらいいる日本人の得意な分野であり、今後もそうあって欲しいです。

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