飲酒後のお風呂、冬はとくに危険?

 自宅のバスタブで亡くなられた中山美穂さん、服薬などの事件性はない「不慮の事故」と報道されました。故人、家族のために細かい詮索した報道も考察もあまり不謹慎ですが、健康な人の突然死は不可解で、驚きでもあり恐ろしいことです。
 ワイン好きだったとされていますので、飲酒後の入浴で突然死につながったのではとの報道もまります。
 実際に、お風呂での突然死は私の身内、知人でもよく聞きます。
 芸能人が豪邸の優雅に広いお風呂で溺れたとしても大変ですが、狭い家のお風呂で家族が湯舟で動かないと、引き上げるのは大変な努力だし、見たショックも大きく、そのお風呂に入るのもその後大変だそうです。
 こんな話を聞くと、飲酒後にお風呂に入るべきか悩んだ経験があるかもしれません。
 体調に問題がなければ飲酒後でもお風呂に入っても良いのか、それとも控えるべきなのか、悩む方も多いでしょう。基本的に、飲酒後にお風呂に入るのは身体に良くありません。飲酒量や飲酒後の状態にもよりますが、お風呂に入るのは控えるのが望ましいそうです。
 自分では酔っていないと感じていても、お酒が身体に残っていて、循環器系に大きな影響を及ぼす可能性があります。
 飲酒習慣がある方は、先にお風呂を済ませてからお酒を飲むなど、工夫をしながら身体への負担を減らしましょう。
 飲酒後は、当たり前に血中アルコール濃度が高い状態が想定されます。

血中アルコール濃度とは、飲んだお酒が消化され、血中に吸収されたアルコールの濃度を示すものです。

【循環器疾患】一般的に血中アルコール濃度は、酔いの程度を把握するための指標として用いられています。 血中アルコール濃度が高くなりすぎると、コンパのアルハラと同じで急性アルコール中毒を引き起こす恐れがあるので、飲み過ぎには十分に注意が要るのです。
 飲酒後は酔いをさますために、身体はアルコールを分解しようと働きます。
 しかし、お風呂に入ると筋肉に血液が分散され、内臓に血液が集中しなくなり、アルコールの分解を妨げてしまいます。
「飲酒後にお風呂に入ると汗をかいて酔いがさめる」と考える方や「身体からお酒を抜こう」と考えてお風呂に入る方も多いです。

 最終的に発汗で余分な水分はでます。しかし、飲酒後のお風呂はアルコールの分解が遅くなり、結果的に逆効果になってしまう可能性があります。
 飲み会の食事やタバコなどの匂いもあり、お風呂に入ってさっぱりしたい方も、飲酒後のお風呂はなるべく控えましょう。急に酔いの回りが早くなる飲酒後にお風呂に入ると、血液の循環を早くする傾向にあり、アルコールの回りも早くなるため、酔いを加速する可能性があります。

 【溺死】そして酔いが加速すると眠くなる方は、湯船に浸かったまま寝てしまい、溺死してしまう、というリスクもあります。

また、飲酒後のお風呂は血圧の低下や心拍数の増加を引き起こしやすい状態となります。

 不整脈や心臓発作、脳卒中などの思わぬ病気に発展する可能性もあるので、飲酒後のお風呂は注意しましょう。

【ケガをする危険もある】
飲酒後のお風呂は、酔いが回りやすくなります。

 酔いが回ると平衡感覚が乱れる傾向があるため、お風呂で転倒してケガをしてしまうことも考えられます。

飲酒は判断力やバランス感覚にも影響を与えることがあるので、思わぬ事故を引き起こさないためにも、飲酒後のお風呂は控えましょう。

ほんの少しお酒を飲んだつもりでも、酔いが回った状態でお風呂に入るとケガのリスクを高めます。健康のためにも、飲酒後のお風呂は極力控えましょう。

 【ヒートショック】体調不良を引き起こす可能性があるほか、ヒートショックや心疾患、脳疾患など重大な健康被害の要因となる可能性もあるので、飲酒後のお風呂は注意が必要です。

体調を整えるためにも、飲酒後はしっかり身体を休めて過ごしましょう。

飲酒すると身体の水分が不足しやすいため、意識的な水分補給も大切です。

 水分不足にならないように、飲酒中や飲酒後はしっかりと水分を取ることです。おしっこに行くのが大変と、水を飲まないとかえって酔いはさめないようです。
 そして、寝る時も、タバコの火や暖房器具の始末に注意です。

 冬は何かと危険が多いのです。

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