明け方にいきなり、マンションのけたたましい緊急館内放送が流れ、「火災報知器が作動しました、次の放送に注意してください」「火事です、火事です、3階から出火しました」で叩き起こされました。
時計を見れば4時半ころですが、昨夜録画で観た「日曜劇場、海に眠るダイヤモンド」でも火事のシーンがあり、潜在的に夢にも火事が出てきていた気もして夢か現実か朦朧と起きました。比較的新しいマンションの建物は難燃性であり、類焼の可能性は低いですが、それでも天ぷら油の鍋やたばこからの失火でボヤになることはあります。
とは言え、以前も報知器の誤作動など、誤報のケースは2度ほどありました。身体を起こし、靴下をはいてダウンを羽織って、半信半疑で廊下の様子を見に行きました、何事もなさそうで、拍子抜けと安心が入り混じりました。
今さら熟睡する時間ではありませんでしたが、横になって小一時間仮眠して、もう一度置き直し、誤報のアナウンスを確認しました。
安心と同時に、地震も火事もまんざら他所事でないことを感じます。
まあ、戦後間もない頃は、炭鉱や工場での火災や爆発、公害や職業病も今とは比べ物にならない悪条件でした。台風や地震も、昔の建物ほど、損壊も死者も同規模なら甚大でした。
夢うつつの中で、「海に眠るダイヤモンド」の舞台になった、端島(軍艦島)で、脱出できない、水もない狭い環境に思いが巡りました。
戦後日本は、高度経済成長と言えばカッコいいですが、工夫の石炭産業や、女工の繊維産業など劣悪とも言える労働条件の人びとに支えられて経済力を増しました、そして重化学工業、電機や自動車、金融、ITと、戦後の間でも次々と中心産業は替わり、労働環境はブラックとも言われながらもどんどん良くなりました。住宅も耐震、耐火構造は進みましたが、人がひしめき合う住居は軍艦島と変わらないかもしっれません。
それでも、冬になると、厳しい寒さの中、火事で命さえ失う人は報道されています。火の恐ろしさは変わらないのです。野次馬で見たではなく、実際に火事を経験した人はトラウマになるそうです。冬は他の季節以上に乾燥や強風で火事が広がりやすいです。今はスマホをはじめ電気式の暖房器具、携帯カイロなど、安全そうでも想像していないところから発火が起こります。危険性を知り、注意は必要です。
12月、気忙しく、ドラマなども最終回、最終章と年末年始運用に向かいます。気忙しさと寂しさの中、火の元や健康管理には注意です。