ほぼ毎日家事として、ルーティンで使う家電や住宅設備に、マイコンが使われていて、半導体も部品として入っています。
随分前から、家電の計画的陳腐化、商品ライフサイクルの短縮、買い替え促進の戦略が見えていましたが、食品や消耗品の物価高と賃金が上がらない人、年金中心の暮らしで余裕の無い人には大変にイラつく喫緊の問題です。
私はマンションに住んでいますので、家電に限らず、マンションの自動ドアや駐車場のシャッター、火災報知器や、防犯カメラ、宅配ボックスや、全体と個人宅のモニター付きドアホン、免震装置や屋根の防止など、共用部分の設備も10年以上経過すると、老朽化交換を迎えて、管理組合でも予想できたもの予想外のもの含めて大きな出費となるのを毎年見ています。
ネット環境の設備、4K8Kのアンテナとケーブル、EV車用の充電装置と当初予期しなかったものの要望も出てきます。
多くの機器がこれまた保証期間が5年とか長くて10年です。10年以上経つとどうなるかわかりません。更新は大変な出費です。
掃除機だとか炊飯器、洗濯機なども毎日使えば結構な頻度で買い替えが必須となります。修理も馬鹿にならない値段で、やがて部品も製造、保有がなくなり、新機能の商品が主流だと買い替えが必然になります。買った時が最新でないと、部品の保有期間も短いケースもあります。スペックが優れ、いろいろ機能もあって高いからといって寿命が長いとは言えず、むしろ脆い場合もあります。
電化される以前の鍋や釜、火鉢や懐炉、石炭ストーブは壊れて買い替えることは少なく、修繕しながら何十年と使えたものです。
炊飯器と釜、洗濯機と盥・洗濯板では、主婦の手間が違いますが、結局は便利なものは意外にも大金がかかるのです。時間がある人で手間を惜しまない人は、冷蔵庫やエアコンは替わりは無理でも、炊飯器や掃除機、洗濯機、湯沸かし器程度の代替は、自分の力と工夫でできます。メーカーや流通業者の思惑通り、買い替えていたらいくらお金があっても足りません。
大きな住宅の修繕や、食品などの毎日の物価には備えられても、家電などの中堅から少し大物クラスの買い物が高頻度で来るのは、ファイアンス的には準備が少なく苦しいです。
保証期間をよく考え、実際に要るかも含めて検討が必要です。マンションなどもオーバースペック気味だと、やがてメンテナンス費用が厳しくなります。外壁材なども含めて、高給そうなら良いわけでもないでしょう。
物価がこれからも上がると、このあたりの買い替えは難しい選択になります。