12月も半ばを過ぎ、スポーツでは日本の野球やサッカー、相撲も先月までで今年の予定は終わり、ウィンタースポーツやラグビーなどこそあれ、少し寂しいような季節となります。ドラマも最終回が増え、1年を通して放送された、NHK大河ドラマが昨日で全話を放映終了でした。
歴史に興味の薄い人などは、いまどき大河ドラマなど見ない、そもそも民放も含めて、リアルの地上波のドラマを見る人も減り、視聴率も2ケタか1ケタの線の時代です。それでも「源氏物語」ということで、それなり華やかで盛り上がりはありました。
京都御所はじめ平安京跡、宇治、石山寺、武生と、ミーハーみたいに歩きまわりました。
準備も含め1年以上の間、吉高さんも佑くんも力の入ったいい演技をしていました。
視聴率はそれほど良くなかったようですが、話題にはなっていた感はあります。 もう今は視聴率でくくれないドラマの出来、満足度のようなものがあるのではと思います。 映画がそうであるように、興行収入と内容の評価が違います。
藤原道長というと、摂関政治の中心で、権力を欲しいままにした印象でしたが、実際にはどうだかも分かりません。少なくともこのドラマでは、紫式部とともに、戦のない世の中を目指したように描かれました。
戦争を嫌い、民のことを思う政(まつりごと)をする天皇や貴族がいた時代があるのかも疑問ではありますが、日のあたる部分ではそうかもしれません。また、権力に胡坐をかいた貴族も描かれ、その後の武士の時代の予感も描かれています。
いつの時代も、改革で新しい政治体制ができ、争いが休止して、民が潤ったかと思えば、無能な政治や、乱暴な武力により搾取が始まります。
今年は、物価高と税とか社会保険料が大きく注目された年です。それもこれも、何だかんだと、復興特別税や森林環境税はじめいろんな種類の煩雑な税金が増え、名目の所得から手取りは半分以下の割合になり、所得の少ない賃金が上がらない勤め本当に苦しい人があまりにも増えたからでしょう。可処分所得が7割8割あれば、少々の物価高にも対応できますが、はなから4割か5割しか自分の意思でやりくりできるお金がなければ値上げされればどうにもなりません。
政を行う人、官僚や政治家があまりにも、庶民のことを実感として知らなすぎるのです。こういう風に誤魔化せば反対にあわず負担を増やせ、選挙でスルー出来てきたのです。
そこには官僚や政治家、自分たちは人事院勧告で大企業なみの俸給を約束されていて、自営業や中小企業の苦しみなど微塵も分からず自分の出世や保身だけで安穏としている政をやる資格の無い人が居座るからです。
来年に向け、大きなモーブメントでさらに良い政が行われることを望むものです。