お年玉今昔、ファイナンス


 新年なので、親しみやいお年玉の話です。
この写真のお札を見て、懐かしいと言う人は50歳代以上です。昔は100円はおろか、500円もお札でした。やがて100円はお札から硬貨が発行されると、使いやすい小銭の仲間になりました。その後、500円も当時としては大きいと驚いた今の硬貨に変わっていったのです。
 お年玉は紙幣でポチ袋に入ったものを貰うのですが、アラカンから還暦過ぎの人の幼少期に貰ったお年玉の1封あたりの金額は、年齢が上がるにつれて低くなることが分かります。
 このことから、昭和の時代と比べて平成以降今のお年玉の金額が大きくインフレ、上昇しているといえます。
 ところがこの10年ぐらいは据え置き、総額は減少に転じて、1封あたりも抑えられて、少子化にともない、元々親の兄弟が少ないため、子のない叔父叔母からはお金で貰えないとかいうことにもなりゼロというケースも増えているそうです。

 私の子供時代は、このお札、青い500円札か、白くて神々しい伊藤博文の千円札なら喜びました。同じひげ面でも板垣退助がガサガサっと3枚ぐらいだとがっかりでした。

 物価も買えるものも違いましたから、時代の移ろいと言えばそれまでの話です。

 昔は、金額もですが、子供が貰うお年玉やお小遣いで買えるものも限られていました。デパートなどに行くとさすがに買うものもありますが、家の近くではせいぜいお菓子やおもちゃです。おもちゃといっても種類がしれていました。オンラインどころか、自動販売機も少なく、セルフ型のスーパーも少ない時代で、子供が大金を使うことは意外と難しかったのです。今だと、ゲームの課金やオンラインでの買い物など、いくらでもお金が無くなります。大人は怖くて、子供にネットをはじめお金を使う機会を制限せざるを得ない時代です。

 お年玉はそれも含めて、少し日常のお小遣いよりも大きな金を含め、大人になるためのお金の使い方や、貯め方、価値を知る機会でしょう。初めて、経済、ファイナンスとは何かを、学ぶのです。

 それができないと、大きくなっても経済オンチ、破産などを味わう可能性があります。

 少子化やオンラインの制限で、お年玉を貰う機会の少なくなった子供は可哀そうですね。

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