牛飲水為乳、蛇飲水為毒「巳年、禅の言葉」

「牛飲水為乳、蛇飲水為毒(牛の飲む水は乳となり、蛇の飲む水は毒となる)」という禅の言葉があります。
  同じ水でも、牛が飲めば乳となり、蛇が飲めば毒に変わる。 転じて、同じものでも使い方によっては薬にも毒にもなるということです。

 会社や大きな組織でが、業務を誰がやっても均一したクオリティ、同じ所用時間にするためのシステム構築やマニュアル化が進んではいます。

 しかし、ある程度相手があり環境を読む有機的なプロジェクトなどでは、Aさんに頼んだ時、Bチームに頼んだ時、外注のC社に頼んだ時によって結果、成果は大きく変わります。

 社運や人生を賭けた選択、そこまで行かなくても小さな選択場面で、その人それぞれに与えられた素材をどう味付けするかで、局面は替わり、結果は大きく変わります。
 何を与えられても、決まりきったやり方でやっつけ仕事しかしない人は、チャンスを逃し、ミスを見落として、組織に不利益を与えます。

 同じ食材を使っても、一流の料理人と、素人では全く違う料理になるのと同じです。

 現代は、一見マニュアルが進み誰がやっても同じに見え勝ちです。
 だからこそ選択の場面は重要になります。
 他人より一歩進んだ、気の利いた仕事をしたいものです。
 組織の毒にならず、乳を与えられるか、巳年ですが禅の言葉では蛇は悪役です。

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