サイズ小さく、品質を下げてまで値上げしないのも困る

 良い商品があって、生産者、卸も小売も儲けて、手ごろな価格で売れればそれに越したことはないです。

 しかし、原材料費や人件費、円安などさまざまな要因で、物価が上がっています。主食のお米は昨年の夏以降、5キロが以前の10キロの値段で倍ぐらいになっています。
 それでも入手できた新米のブランド米はやはり美味しくいただいています。

 他の食料品、加工品も生鮮も右肩上がりです。加工品は一度上がれば下がることはないでしょう。野菜や魚、肉は乱高下しますが、今はキャベツなど冬野菜が高いなどとニューストップにもなっています。毎冬買うみかんも1.5倍ぐらいの価格になっています。

 米やみかんなどは、多少のグレードはあっても、その年の出荷ですし、見た目でチエックしやすく水増しも、安物混入も比較的難しいので価格をそのまま受け入れるしかありません。

 サイズのわかりにくいパックされた、加工品、半加工品はダウンサイジングという手で、値段は据え置きに近くても量が減っていたりして、少しタチが悪いです。

 もっと、タチが悪いのは、勝手に品質を落とした安い材料にされてしまうケースです。原価がどれくらいかわかりにいくいもので、真面目に同じ商材で作っていると相場通り高くなるので、どこかで帳尻を合わせてしまうケースです。

 ピザやラーメンが500円のまま、コンビニやイートインコーナーの珈琲が100円のままなのは価格的に助かりますが、品質が劣化していては困ります。

 コンビニの珈琲も100円で挽きたてが最初にセブンイレブンで販売された頃、喫茶店のものとそん色ない味で重宝していました。今は少し値上げしましたが、珈琲の相場はもっと上がっており、喫茶店の珈琲は3割以上上がっています。年末に奮発して買った、実家の商店街にある行きつけの珈琲店の豆は確かに美味しかったです。これを呑んだあとは、最近のイオンやコンビニの安い珈琲はもういけません。

 珈琲は本来、薬効があるほど、健康的な飲み物です。香りやコク、苦みなど、品質により絶妙な味のバランスもあります。劣悪な豆は混じっていても、豆のままをじかに見る機会がなければわからないですが、ディスカウントなどで売られていた安い豆は、病気の豆や劣化した豆が混じっていて、薬効どころか身体にも悪く、香りや味も楽しむどろろではなくなります。

 値段を決めるのは難しい問題です。安く維持されても、品質が落ちて行けば困ります。鶏卵が物価の優等生と言われた時期もあり、最近は少し値上がりしましたが、ずっと安いままの頃鶏の環境は悪化の一方を辿り、栄養価はどんどん落ちていました。
 コンビニやイートインの安い珈琲もそこに似たような感じがあります。
 値上げは生活には厳しいですが、健康に悪いモノが出回るのは最悪です。世の中のいろんなものがそういう感じは困ったものです。

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