6月で休刊だそうです

 鉄道ジャーナルという私が本格的に30代で鉄道好きとなるキッカケの一つだった雑誌が今年6月号で休刊となります。1月21日発売のもので3月号ですから、4月20日過ぎに出る号でお休みに入り、そのまま廃刊の可能性も高いでしょう。
 同嗜好の「鉄道ファン」に比べ交通政策などにも言及した考察型の記事も多く、美しい写真やかつてはレイルウエイライターの種村直樹の記事も楽しめました。
 鉄道は何となく好きでも、地元の阪急電車と、転勤先の鉄道くらいしか知らなった私は、独身の気晴らしに手にしたのが、この雑誌との出会いです。
 現代はもはやどのジャンルも出版不況の嵐にさらされています、図書館の雑誌コーナーでも毎月のように老舗の雑誌の廃刊が見られます。その嵐に勝てなかったのでしょう。
 鉄道のオタク、女性も増え、テレビ番組などは増えていると言われますし、私の好きな廃線鉄、乗り鉄、音鉄。写真や動画の撮り鉄、葬式鉄と細分化されたコアなファンはそれぞれにいます。逆に言えば、総花的な雑誌から情報を得る時代ではなくなってきているのでしょう。
 昔は鉄道会社の新車などの発表も、雑誌で知ることもありましたが、今は経済新聞ばかりか、ネットの情報で先に知ります。新路線や新車体験など、ユーチューバ-がすぐに動画を上げます。ジャーナルの紙媒体の雑誌は美しい写真や詳しいレビューもいいのですが、早くても1カ月半以上遅れます。そして、まあビジュアル系の宿命ですが、写真もカラーで何枚もいれると紙質も上げねばならず価格も高くなります。
 私も随分前から、購入にいたらず図書館や立ち読みでいいわとなってしまいがちです。
 経済紙や旅行誌などの雑誌どころか、無料動画はじめあらゆるところに競合が多い中、1200円を毎月というのは難しいのでしょう。
 新車も新線や廃線もあるもののネタとしても独自なものには限界があり、パターンも枯渇しがちなところはありました。
 他の鉄道雑誌も苦しいところは同様です。それでも子供、大人年齢に関わらず新しい鉄道のファンが生まれるきっかけの紙媒体は続いて欲しいとは願います。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください