
仙台に転勤した時、同じオフィスの仲間だったOさんという女性がいました。
とても美人さんでスタイルもいいばかりか、仕事もよくできた方でしたが「どうしてもやりたいことがある」と突然辞められました。
大手化粧品メーカーの、ショップを任されるリーダーで何期も連続で売上目標を達成し、営業の係長に昇進されていましたが、そんな待遇も当時の仕事内容も決して面白くなかったのかとも思っていました。
残念ながら、男女の仲ではなく、休憩スペースで雑談する程度でした。ミス〇〇とかの経歴もある美人ということで、上司や本社幹部のアテントにも駆り出され、人気者でもありました。
フジテレビのようなことはあったのか、無かったのもわかりません。私がたまに話すのはプロ野球の話で、彼女は大の巨人ファンで、当時私の推しだった近鉄からトレードで55本のホームランを打ったローズが巨人に行き、その話題などでよく盛り上がり、他の男性を羨ましがらせました。
何をやり始めるのかもみんなあまりわからないままのようでした。感じとしては、何かとてもカッコいい仕事が見つかったのかとも思いましたが、例えば知り合いのブティックやレストランで働くとか、パティシエや芸術家になるのだとかだと、もう少しそういう具体的な宣伝めいった情報がでそうで、ちょっと想像がつかない謎のままでした。
もう20年ちょっとくらい前の話で、まだフェイスブックもLINEなどもない時代で、辞めた後の消息は分からないままでした。
それが、20年ぶりぐらいに彼女の情報がある時、ヒットしました。
彼女、少し変わった苗字ですので思わぬ業界でその名前を見ました。まあ独身かビジネスネームで結婚しても変えてないかは分かりませんが、フルネームで苗字も珍しく、名前の読み方も特殊な上、経歴も書かれていました。
ああなるほどというか、エエっというか驚きと納得が混じれました。
関東地区でのお仕事が主なので、もう会う機会もないかもしれませんが、思った以上に知的な業界の法人で、彼女らしいインストラクター的役割をしておられました。
ちょうど、カネボウ化粧品が厳しい時代で、なおかつパワハラセクハラは当たり前の時代でした。そんな中で時代に流されず、自分の力量、やりたいことをしっかりつかんだ彼女は立派だと感心しました。ルッキズムだけを利用して、会社に留まった人が多い中、素晴らしい転職ではないかと察します。
そんなネット上での再会があるのが、今の時代らしく、いいなと思います。
時の経過を考えるとさすがに年齢がそれなりにいっておられるでしょうが、是非最近のジャイアンツの話か、メジャーの話でもしてみたいものです。
写真は全然関係ないイメージのAIです。実際の彼女が今、どんな業界かは、ちょっとご想像に任せます。