国のトップは【轍鮒の急】を見逃すな

【轍鮒の急】という言葉、昔の上司に教えられて、仕事をするとき意識するようにしています。
 相手が、助けて欲しいと叫んでいるとときに、救いの手を差し伸べなければ、何の意味もないということです。轍 (わだち )にできた水溜りに嵌 ま り、今にも干からびそうな鮒の状況「危機やピンチが差し迫っている状態」を意味します。 例えば、 「今すぐ何とかして欲しいのに! 」とピンチに 陥 おちい りそうな状況 があるとして、それ にもかかわらず、 後回しにされると、怒りと悲しみとともに人は命さえ落とすのです。
 企業マンとして、部下や取引先に対し、常にそういうことを心得て仕事に臨めと言われていました。
 ところが今の政治や大企業はトップでさえが、その心得がないのです。

 『予算、財源は、』だとか、『時期尚早』とか、『前例がない』など時間をかけている内に、倒産に追い込まれたり死人が出たりしているのです。緊急で対策すべきことは、すぐに動き、対応しないと生命に関わるのです。

 日本人の主食のコメが爆上がりして、ここ1年で倍近くになっています。物価指数の統計を取り、賃金や年金に反映させるにはどうしても時間がかかります。1年もたって備蓄米の放出も遅すぎます。

 日本政府が少子化で財政が厳しいとかいいますが、世界中でも債務よりも財産が多い超優秀な財務の国です。いくら将来苦しいかもとか言っても、今生きている国民が子供を育てる家計さえやりくりできないなら、ただちに動くべきです。半年も1年もほっておかず、減税なり給付でも、特定の物価への影響を強制的に抑えることなり、方法はいくらでもあります。速やかに【轍鮒】を救うことこそが重要です。財源や秩序、さまざまな思惑がからみますが、早く総合的に判断するのがトップです。

 政治家も官僚も実際に、市民の家計、懐具合がわかり、スーパーに買い物に行かないので実感がわからないのです。

 庶民のことが分かるだけが政治家、官僚ではないでしょうが、分からなくては政治ができません。片方の立場だけでもダメなのです。税金や社会保険料の壁、戦争にもつながる外交でもそうです。

 反戦が全てでもないですが、結果として戦争になり長引いて市民の多くが犠牲になるのは、愚策、無能な政治です。孫子の法の通り、【戦わずして勝つ】ことがベストです。戦争の周りにも、さまざまは思惑がありますが、自分や家族が命懸けで戦地に赴く想像力が国のトップになく、タテマエやメンツで国民を殺すようでは政治ではあり得ないのも真実です。

 上に立つ人間は【轍鮒の急】を見逃さず動いて欲しいものです。

轍鮒の急: – 天使の星座

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