
小学生だった時代、55年前の1970年大阪万博が開催されていました。
昭和といっても40年代です。バブル期ぐらいが近未来で、21世紀は夢のまた夢でした。
子供心に、雑誌などで予習もしていたので、小学校から遠足で万博会場に初めて行った時は、やはり未来都市に来たみたいで感動しました。
両親と兄の4人揃って家族連れで行った時は、父が買ったばかりの軽自動車で吹田まで行きました。新車にしても軽のちっちゃいクルマで、自慢していいような恥ずかしいような感じでした。
両親の商売が平成の時代まで、そこそこ順調に伸びたのだと感じ、同時にこの時期、日本の国が万博やオリンピックでいよいよ世界の一等国へ進んでいくのが感じられたものです。
一口に55年といっても当時若手で働き盛りだった20代後半や30歳くらいの人が、とうに80歳を超えて、もう亡くなられている方も多く、元気に次の万博を見る方は少ないでしょう。当時、老人の優待パスというのがあって、よく連れて行ってもらった祖母はもちろん、父も母ももういません。
今度の関西万博、わりとじっくりとガイドブックを見ました。前売りが売れないとか賛否問題もありますが、海外の国々や国内の企業や地域、三菱未来館などパビリオンはありますが、やはり子供時代の大阪万博とは比べるものでもないです。子供の頃、想像していた50年も先の未来に立っている自分にもう一度感動するだけで、残念ながらさらに50年先が見通せないのです。