
米の価格高騰を受けて政府が放出した備蓄米が一向に流通していません。いくら何でもふざけた話です。
当初は備蓄米放出の決断が遅かったという批判や、流通しても一部の人しか買えずに価格への影響は限定的とは言われていました。
しかし、現状、農水省は4月30日、3月17日から4月13日までの4週間で卸売業者から小売店や外食事業者などに届いた備蓄米について、4179トンと発表。これまでの放出量の2%足らず(1・97%)にとどまっています。
政府は今年3月に計2回、政府備蓄米を放出しており、総放出量は21万2000トン。3月30日時点の数字は0・3%だったが、今回も流通量が依然、広がっていないことが露呈しています。4月23日から25日には3回目の備蓄米入札が行われ、ほぼ全量の10万トンが落札された。計3回の入札で計31万2000トンの備蓄米が放出されることになるが、円滑な流通が行われるかどうか見通しは立っていないとの報道です。
もはや、国の農業政策が狂っているとしか表現しようのない現象です。やる気がないのか、流通を阻止するJAとそれをとりまく農水官僚、農水族議員の力が強いのか、定かではないです。
誰が利権に群がり、こんな事態になっているのか追及し、真相をあきらかにすべきです。
内閣がやる気になればできます。主食であり、かつては貨幣に等しい価値のあった米です。その価格など、総理大臣主体で決めれば良いのです。この間に独占し、隠して儲けた奴らに、徹底したペナルティを与え、JAを解体するぐらいの処分が必要です。
市民に米を回さないJAなど、市民の味方でも国民の味方でもないのです。JAやその取り巻く金融機関などは大赤字ですでに破綻寸前だったのです。闇が深いですが、もうそんあところに国会議員を送り込める力はなく、幻想をちらつかせる張り子のトラです。
安ければ輸入米も市場に並べば価格全体は下がります。農家に迷惑がかかるとか言いながら、JAは己の利益と組織継続だけで邪魔をしているのです。
農業改革を断行、そうすれば不人気の石破内閣でも多少なり評価されるはずです。