年金減額:慇懃無礼な手紙

 私も公務員側の立場になることが多いので、大声で怒ってもカスハラになるのは分かります。

 年金の仕事も3年以上やりましたし、公務員としては、国の税金から俸給を貰っており、国の制度を根本から覆すような非難もしたくはありません。
 辞めても、守秘義務になるところもあります。
 働きながら年金を貰うと一定額を超えると減額されることはもちろん承知しています。

 しかしながら、言いたいのは2点。

 伝達の文章、文言に配慮が欠けます。難しいです。
 その上、支払ってきた保険料にたいして払う年金を国の仕組みにより停止するのだから、もう少し丁寧にへりくだらなくてもいいですが、丁寧なスタンスが必要だと思います。
 記号的に数字に結びつけた定型文で、木で鼻を括るの典型のような連絡です。
 もう1点はやはり、難しいです。どういうことでっこうなったという、計算根拠も今後どうすればよいも何の情報もないのです。私のように年金手続きの仕事をしてきた人間でも、どの計算でこのタイミングかは、分かりにくいし、苛立ちを覚えます。
 リンク先に行っても、一般的な説明しかないので、自分で計算式に数値を調べて入れないと金額はわかりません。そもそも標準賞与額などその年の12月にならないと分からないし、昨年は人事院勧告の4月に遡る給与増額は12月最終の銀行営業日に振込です。
 全部の計算が機構側がするのも確かに大変、それはわかります。
 私など、例外的な働き方かもですが、昨年の報酬のあった勤めは辞めたばかりです。その情報が届くのは時間もかかる状況もわかりますが、だからこそ行き違いなどのケースも多々発生するのです。高齢者が対象なのですから、家族を含めて、5W1Hが分かりやすい文章にすべきです。

 税と社会保険料は概ねそうですが、社会保険労務士や行政書士、税理士、会計士などでないと分からない、いや彼らでも即答できないいくつもの壁があって煩雑です。こんなに難しいのは本来シンプルな「税の原則」公平性や簡素性からいっても大きな間違いです。
 文句も出ないよう、わざと難しくしていると揶揄されますが、そんなつもりはなくとも政治家や官僚は選挙対策やら自己の都合のいいように都度歪曲したツケです。制度がまさに迷宮のように分かりにくくなっている上、理解をして分かりやすく直すことがもう手を付けられないほどひどい状況です。

 正解がこれという答えがでにくいほど、日本国のいろいろな仕組みが制度疲労しています。AIが進化したらせめてもう少し、分かりいい通達になるのでしょうか。10年1日変わらない文言は少なくとも早く変えて欲しいです。

 苦言を呈せば、AIに頼らずとも、本来は人間の力で変えて行けるものが変わらないのが日本です。
 日本の経済界でGAFAが生まれないのうは、やはり伝統やしきたりを重んじるて、保守的な前例主義に尽きると思います。しかも従えない者はスポイルしてしまう、保守とか前例主義の伝統が全て悪いとかじゃなく、必要な時もあるし、それで守られた文化も人もいます。でもそれが、楯となり、隠れ蓑になり、制度や仕組み、しきたりが変わらない、新しい発想や改革を恐れてしまい、潰すことになってしまっているのが、多くの組織なのです。

 いろんな場で、改善の提案はしていきたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です