
スキャンダルの影響で、私などは話題になってるとも思いますが、テレビなどで番宣できず、モラル厳格派な人がアンチになって、興行的には最初の日曜でも、回数と客数、予約状況見ても少なく、厳しいようです。良い映画との評判は出てきていますが、劇場まで行きたくもないという感じでしょうか。逆に応援しいたくなりますが。
漫画家東村アキコの自伝的誕生秘話と、そのスパルタ恩師との出会い、成長と別れを描きます。
他の生徒たちや、家族、恋人も出ますが、基本は漫画家を目指す主人公視点と、自身の葛藤や怠惰と成長、絵画を教えるパワハラの変人恩師との攻防がほとんどです。
主人公の漫画家を演じる女性俳優は、テレビでのブレイクのキッカケとなったヒロイン役の朝ドラ「半分青い」と同じ、漫画家を目指す現代的で、怠けもするがまっすぐな女性です。
【以下ネタバレ注意】
朝ドラのすずめ役では漫画家に挫折しますが、こちらは壁を乗り越えていけるでしょうか。まあ、自伝なので漫画家として成功したのは冒頭を見なくても分かります。注目すべきは、やはりもう一人の主役の恩師、日高先生役の上手さです。
友人役で、今ブレイクの見上愛さんがクールな役どころをうまく演じています。
宮崎、金沢、首都圏と最近の映画はロケはキレイに収めます。
スキャンダル問題で、御蔵入りにならない判断がされたのは良かったですが、見る人が減るともったいない話です。本来、芸能人や芸術家は芸は達者でも破天荒で、抜けたところが多いはずです。重大な刑事犯罪でもないのに、マスコミが煽って一般人がネットで攻撃し、世論を慮ってテレビやスポンサーが本人申し開きも信じず自主規制するのかいかがなものかと思います。
実話に題材と思われる伝記的なストーリーだけに、漫画家や画家という奇矯も許される職業をコミカルにまたホロっとくるように描かれます。
騒動で、東村さんが「二重人格」と嘆いているのは、スキャンダルの俳優さんではなく、このタイミングで砲撃してきた付き合いもある週刊誌元の出版社のようです。俳優さんは画家、芸術家と同じ映画で描かれている通り奔放なもの。
いきりたって正義感になって、CM削除しない会社を糾弾するネット民こそ二重人格なのでしょう。