随意契約、競争入札、地場優先

 備蓄米の入札、随意契約が話題になっています。
 言葉は聞いたことがある人、長くそういう仕事に関わり私よりも詳しい人もいそうなので恐縮ですが、言葉も運用も難しいです。

 企業や役所、家でも修繕をしようとか、何か大きな買い物やプロジェクトになると、比較をして取引を決めるわけです。

 いちいち、競争の入札をしない場合は、随意契約で3社ぐらいで比較して決めるのです。安ければ良い、条件が良ければ良いのかというと微妙な問題もあります。

 人間が、見た目だけで判断するには限界があります。

 サステナビリティという言葉が流行りですが、長い目で見てどうかとか、他のものととの連動とかメンテナンスなどいうのは、一つの仕様書では分かりにくいものです。

 ましてや、業界の素人には、同業者の相見積もりを簡単に捏造してでももってこられたら分かりません。そもそも、これってこんなに高いのかと思っても判断できないものです。

 コメなんて、もう政治的要素で難しすぎますが、農家の方のコストと、このぐらいなら買いやすく食べていけるところで、価格は決定していくものと思います。そうでないと長い目ではコメ離れが進みます。

 新米や国産ブランド米がいいと言う人も多いですが、他のほとんどの食品は外国産でもスルーしています。

 地方自治体なら地元、企業なら立地やグループでの取引が優先条件にもなり、継続性や価格だけでない要素が出てきます。そこにまた闇が生まれます。地元との癒着、グループ内では非効率でも助け合い、結局市民やステークホルダーの利益を損なっている場合が往々にあるのです。デジタル化を遅らせ、取引の集約やシステムの統合さえ遅れる、病巣があるのです。

 基本的には価格と継続性で、癒着なしがいいはずです。コメでも国産をあえて過保護に擁護することもないと思います。

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