
健康で若い人は、街に段差が多いなんてあまり気付かずに歩いていると思います。実際、公共施設などで【段差あり】と書いてあっても、何だこの程度かとスイスイ歩かれていると思います。
しかし、いざ高齢になったり、障害のある身になり、車椅子や杖、歩行器に世話になると違います。そこまでいかなくても、足を上げてスタスタ早く歩けなくなると、この段差はけっこう厳しいものです。
若い方でも子供ができベビーカーを押すときには感じるかもしれませんが、街の中には舗装の修復などで、いたるところに段差があり、特に高齢になると躓きやすくなります。そして、一度つまずくと、大怪我をしなくても、ひざや腰などにダメージを受けて、健康を害しますます歩けなくなります。
若い頃よりも、感覚も鈍く、足も思ったより上がらないので、階段の均等な段差は乗り越えても、眼に見えにくい小さな段差に躓きやすくなります。
かと言って2足歩行の動物である人間は歩かないとますます足も脳も衰えます。危険を回避しながらも歩くのは続けた方が良いです。安全な遊歩道などのコースがベストですが、そこに行くまでは、危険なところも歩かざるを得ません。
行政も、最低減、穴をふさぐとか、水道管を直して蓋をするだけで、きっちると段差なしまで修復する予算はありません。公共施設などは【段差あり】と警鐘を鳴らしてくれますが、街中全ては、そうもいきません。
気をつけながらも、しっかり歩いて体力の衰えを防ぐことです。歩く習慣は、若い方でもしっかりと体力をつけるのに役立ちます。
これから、梅雨の時期、ともすれば外出はためらうことも多くなりがちです。昔と違い、在宅でできる仕事も増えました。週単位での歩く時間も距離も短くなり、衰えは早くなりますから、何か、趣味を持って、意欲的にウォーキングの機会を作って楽しむことです。