新ワクチンや新薬の治験の謎

謎と言うと,反ワクチンみたいなので素朴な疑問という感じです。

 たぶん例の塩野義の国内新薬の治験の協力依頼の情報はあって、報酬とか検討してみたことがありました。仕事についていずヒマでお金がもらえたら、少しは医学に貢献してもと思いましたが、やはり止めました。
 しかし、今回緊急承認され、この10月中旬以降に接種されるワクチン、国内ですでに治験が終わって、12歳までの子供の治験データもあると報道されました。

 しかし、大人や高齢者でさえ、陽性かもしれないという状況で効果も安全性も定まらない新しい訳の分からない新薬や新ワクチンを接種する、もしくは何の効果もない生理食塩水や砂糖などプラシボ(偽薬)を飲まされ、実験台にされる人を探し、承諾してもらえる確率はそれほど多くないと思います。

 まして我が子をそんな実験台に了承する親が、お金を積まれてもいるのでしょうか。まあいたのでしょうが、子供の場合元々の感染自体が少ないので検体になる人を探すのが大変です。

 ウソのデータだとは何の確証もなく言いませんが、治験を子供まで説明してやってもらう場合に、そもそも発症しないし重症になどならない子供相手だけに、親がうまく丸め込まれやすい説明で終わっていそうです。

 その前からのワクチン効果や副反応にしても、今年になってからの自治体のデータとは年齢別のばらつきや、そもそも感染するしない、重症化するしないに関して大きく乖離しています。

 どこかで、都合のよい話でバイアスがかかって、こういう変なことがおこっています。

 薬品メーカーや医師会、厚労省の一人一人が大嘘をついているとは言いませんが、100%の信頼をおける流れは個人的に見て残念ながらありません。どうしても多くのメーカーの計測データや研究データは発表段階でキレイに見せるよう見事に加工プレゼンされます。それは素人が簡単に反駁できないような出来栄えになる場合もあります。
 そういう意味でコロナの初期段階では日本の厚労省は頑なにワクチン承認は遅かったです。その頃も日本に重症者も少なく治験が少ないのが承認が遅い原因とも言われていました。今となれば懐かしい時期ですが、それ以後ワクチンの契約が進み、細かい契約の中身はブラックボックスで政府とメーカーしか知りませんが、どうも結果的な治験データ提供も含まれているのは間違いないでしょう。それも事実だとして犯罪だとか悪いことではありません。

 新薬などの承認は流行への対応という旬のタイミングが必要で、拙速はいけなくとも迅速は必要です。今のパニック的な医療現場、社会を考えると薬の承認の際に厚労省は必要なものに全力を挙げ迅速にすべきです。

コロナで危ない基礎疾患者?高齢者ってそもそも

 家族がコロナ、オミクロンに罹患しました。私自身63歳で現在肺炎、肺膿胸の治療中で濃厚接触者となりました。罹患した長男は難病指定の慢性腎臓病でまさに若いけど基礎疾患者です。

 ではコロナ、今オミクロBa5にほとんど変異した状況で、高齢者、基礎疾患者に対してはどういうリスクなのでしょう。

 効果が疑問視されているワクチンですが。高齢者、基礎疾患を有するものには未だに推奨されているようです。そもそも基礎疾患者とは何が該当するのでしょうか。高齢者とは何歳以上なのでしょうか。二つの該当が必要十分条件なのか、どちらかでも条件になるのか表現すら曖昧です。

 高齢者に至ってはワクチン接種では、最初は供給が間に合わず65歳が高齢者として優先で接種券が早く届き、のちにワクチンがだぶつくと60歳以上がひとくくりとなります。
 今回の第7波では高齢者で基礎疾患があり、高熱が続くなどの症状のひどい人だけ発熱外来から入院を検討されるようで、他は門前払い。しかも今回ははまた高齢者は65歳以上。60歳~64歳はホンマに調整弁にされています。バカにするなと言いたいです。60歳はまだ一部定年の企業も多いですが、再雇用推奨され働ける世代ですがどこの場面でも中途半端な扱いです。

厚労相の、コロナ関連HPで基礎疾患の範囲はデルタ株以前から変わっていません。
• 慢性の呼吸器の病気
• 慢性の心臓病(高血圧を含む。)
• 慢性の腎臓病
• 慢性の肝臓病(肝硬変等)
• インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病
• 血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く。)
• 免疫の機能が低下する病気(治療や緩和ケアを受けている悪性腫瘍を
含む。)
• ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
• 免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
• 神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)
• 染色体異常
• 重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)
• 睡眠時無呼吸症候群
• 重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健
福祉手帳を所持している(※)、又は自立支援医療(精神通院医療)
で「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持し
ている(※)場合

・基準(BMI 30以上)を満たす肥満の方
*BMI30の目安:身長170cmで体重約87kg、身長160cmで体重約77kg

 私の肺は呼吸器疾患、家族も腎臓でドンピシャですが、いろいろかかりつけ医や入院時に医療関係者に聞くと、とくにオミクロン以降はあまり深刻にならなくてもいいようです。

 非常に思い疾患を抱えている場合にコロナに罹患すると肺炎や心不全につながるという意味合いで、そもそも「ただの肥満や」「高血圧」などこのリストのままでは、30代半ば以降の中高年にはざらにいます。メタボの煽りで検査やらで大儲けした厚労族医薬系のせいで、このあたりの心配されている向きも多いですが、オミクロンが一気に呼吸不全まで重症化した例はほぼなく、むしろワクチンによる心筋炎などの循環器系疾患や悪性腫瘍の悪化の例の方がゼロとは言えない頻度のようです。

 少し前のデータですが昨年4~6月に感染者情報を管理するシステム「HER―SYS(ハーシス)」に登録された32万2007人のデータを分析したものが厚労省から発表されています。40~49歳、50~64歳、65歳以上の3グループに分け、疾患の有無が明示されているデータだけを使って致死率を比較しています。ここでも64歳までが一つのくくりです。

 高齢による重症化リスクもある65歳以上では、致死率は慢性腎臓病で17・97%だったが、疾患がなければ5・30%。がんだと11・77%、ないと5・40%、COPD慢性閉塞性肺疾患だと13・42%、ないと5・63%だった。一方、肥満は7・69%、ないと5・69%、喫煙は6・93%、ないと5・53%と、リスクは高くなるが差は大きくなかった。比較的若い40~49歳では、基礎疾患があるほど致死率が高いが、いずれも0~1%台で高くなかった。

 これが今年からさらに弱毒化してオミクロンになる前ですから、いろいろ重症化や後遺症が残った例もクローズアップされますが、統計的な確率は極めて低いとういうことです。コロナ=風邪、インフルエンザ並みというと非常に不毛な議論が随所であがりますが、風邪なみに流行しだすと誰もがかかる病という意味です。

 決して風邪と甘く見るという意味合いではないのです。(ここで議論がずれて、重篤化した例を挙げだし議論する人がいます)インフルエンザでも手遅れになったり、治療しないと無くなるケースもありますし、免疫も体力も弱い高齢者などは39度の熱が続けば危険です。コロナ以前のインフルエンザの流行によって施設の集団感染で致命的なケースもありました。
 あまりにも感染者が多く、その99.99%までが重症化しない。現在重症病棟をしめている多くの患者は元々基礎疾患を持っていた人が罹患したケース、中等症に患者の入院診療が医療機関の目詰まり(救急車の入院たらい回しなど)で遅れて処置できず悪化したケースです。
 いちいち保健所にまどろっこしい手続きが必要とか、一般外来、街医者で診療をしないとなると、保健所や救急、一部の医療機関に著しい負担がかかり、この目詰まりが病気そのものよりも無駄で深刻な時間のロスを産んでいるということです。

 解熱剤にしかもらえない軽症が多いのであれば、解熱剤さえストックしておけば病院にいくのも、つながりにくい保健所に電話するのさえ無駄なことに思えます。かかりつけのお医者さんが適切なアドバイスをしてくれたら、心理面でそれにこしたことはありません。
 幸い私の家の近くのかかりつけ医は基本的に、大っぴらには言わないもののコロナは風邪説をとっておられ、発熱していても診察していただけます。医は目の前の人を救う「仁」術のはずです。マスクやワクチンにも今さら効果がなく、武漢ウイルスにしか効かないワクチンを未だに打ち続けて報酬を得て、いざ高熱が出ても診察拒否、発熱外来のある受け入れ病院に回すだけの「算」だけのお医者さんが増えているのは残念なことです。数は少なくともいつもかかっている患者さんがワクチン接種後不調になられて例を深刻に受け止めて疑問を投げかけるのも医師の「仁」の形だと示されています。
 今回もいろんな局面で、仕方なくルールで杓子定規になる方も見ましたが、とくにかかりつけ医の冷静で適切な診断、アドバイスに納得、安心できました。

 64歳までが半端な扱いと嘆きましたが、還暦を過ぎたら、ある種の悟りは生まれました。70歳や80歳以上の方にお聞きしましたが、まだまだ60代は高齢とは言えない場合が多いようです。かといって無理ができる若さはありませんので、体力は見極めある程度感染予防は周りのためにも必要ではあります。

 どうやら70過ぎまではコロナでも、幸いまだ急に死ぬことはないようです。

 生き永らえることだけに執着することではなく、まだ生きていられるのであればその運命に感謝してできることを精一杯やっていくだけです。

ミサイルは迎撃する機会があるのか

 中国もEEZにミサイルを撃ち込み、北朝鮮は相変わらず不定期に頻繁に公海やら日本近辺にも飛ばしてきます。

 GPSとかで、この動きは把握していないのでしょうか。一度でいいから情報を入手してイージス艦かペトリオット(PAC-3)でピシャリと迎撃して、撃ち落とせば爽快な気もします。

 もちろん、政治的な命令系統や兵器のスペックなど難しさはヤマのようにあるのでしょうし、専門家や軍事や兵器のマニアには無理と言われそうです。しかし有事になったらそんな悠長にしていられるものかとも思います。
 だいだい、イージス艦一隻に2500億円くらいかかかっています。

 「今、戦闘機より物価高を抑えろ、軍事より年金に回せ」とか言われていますが。イージス艦は戦闘機、ミサイルシステムより桁違いに高く、最初の導入では自民党のハト派でさえ疑問を投げ掛けました。いつの間にか、今は8隻導入されています。4兆円くらいかかってます。国葬の1000倍以上です。地上システムのイージスアシュアはさらにバカ高い上に、地元の危険で反対も出て、イージス艦でということになっています。

 防衛費全体の年間予算には大きくはみ出るイージス艦の値段は特別のようですが。自衛隊の弾薬補給や演習費用まで切り詰めて、バカ高いイージスに本当に出番はあるのでしょうか。かつて、第二次世界大戦で大艦巨砲時代の終焉を読み切れず持ち腐れのまま沈んだ「戦艦大和」になるのではないでしょか。

 あるから、安心とか、抑止力になっていいるとか言っても、ミサイルは予告なくバンバン打ち込まれます。イージス艦が、最近の局地戦や内戦で活躍した話もあまり聞きません。海底や内陸でも幅広く迎撃できるならもっと汎用に活用できるスペックのはずです。

 軍事産業は上手いプレゼンか圧力で売り付け、親米派や軍事評論家は有効なように評します。しかし実はあらかじめ「戦争をしますよ」「ここにミサイル打ち込みますよ」となってバンバンミサイルが来て、やっと当たるか当たらないかというレベルではないでしょうか。細かいスペックや確率は不明ですが、まあどう予測してもそうです。「源平合戦」みたいな名乗りを上げての戦争ならいざ知らず、現代の有事は策謀の中で一気呵成に発生します。
 こんな絵空事的なシステムにあまりにもお金をかけすぎている気がします。人手をあまりかけず、兵士も市民も絶対に守れる盾、シールドならいくらお金をかけてもいいでしょうが、ミサイル着弾の報を聞くたび、うさん臭さと無駄遣いを感じ、「戦艦大和」を想起してしまいます。

マスクをつけられない!で実感すること

 肺の疾患で入院しておりましたので、いまだに肺が2割前後機能していない状態です。暑い夏どうしても汗を含みがちな不敷布のフィルター効果の高いマスクは息苦しいことが判明しました。
 少し激しい動き、階段の上り下り程度で息が切れた上、酸欠になるとマスクをした状態では回復しないのです。頭も足もフラフラとなりまして、やや危険な状態となります。

 で、残念なことに見ず知らずの人ならば仕方ないのですが、肺を患ったこの苦しそうな体調の時も鼻マスクや顎マスクで青息吐息してるところに、平然とマスクをしっかりつけなさいという無粋というのか融通の利かない想像力に無い同僚の方もおられます。マスクを忘れてるわけではないし、外の方に会うとか話すわけでもないので、職場内にずっといる場合、たとえ感染していたとしてもマスクで防御する効果はほとんどない、変わらないのにまったく上から目線の横暴、無知としか言いようがないです。

 マスクに意味がないなあと実感できたのは、同じ場所に濃厚接触者がいた場合です。飛沫感染ではなく、空気感染ですから、長いこと一緒にいればマスクに効果はほぼ意味がなく薄れます。空気の入れ替えこそが大事だし、手洗いやうがいも大事だけど、とくにマスクはコロナに関して言えばあまり意味はないです。あえて言えば他の感染の飛沫を防ぐのと、汚いところを触った手で自分の鼻や口を触ってしまう恐れがなくなる程度。それも手洗いやうがいでだいぶ防げます。

 もう多くの国でマスクしていないのに、本当に日本人はクソ真面目というか、撤退の方法を知らないのです。ここまで来ると真面目ではなく、全体利益を損なう愚かモノです。
 ワクチンもいろんなところでボロクソに書いてしまいましたが、ワクチンとマスク以外に感染防止の手段を思いつかないからなのか、そんなに恐れずとも毒性薄く、重症化しないのでそのうち収まるよでいいのです。ハンドソープや消毒液はそこそことして、紙コップとうがい薬がもっといろんな場所に常備されてもいいと思います。

 


 

戦後77年 決して戦争により無念の死を繰りかえさない

 戦後77年ということはもう戦争を実質的に体験した人がいなくなっています。
歴史を正確に伝えるのは、思想による思惑、それぞれの時代背景などで難しくなってきます。
70年以上前のことをドラマや映画で再現するにも考証極めて困難で、衣装や小道具、メイクを拘ったところでしょせんは現代からの想像になってしまいます。歴史の中の重要な部分に間違いが無いように考察していくしかありません。

 今年は5月に広島を訪れ、本土復帰沖縄は訪問できていないですが、沖縄戦や沖縄の歴史や文化に関する本を読み漁りました。

 期せずして、ウクライナの戦争が起こり、東アジアの情勢もここへ来て米中の緊張が高まり『戦争』への不安が戦後の中でも最大級にこみあがっています。

 広島市内の川を見て、この川にいくつもの死体や、被爆で瀕死の人達があふれていたという思うと恐ろしいです。5月だというのにもう暑くて、すぐにコンビニや自販機で飲料を求め、好みの冷たい飲料を選んで飲める、当たり前のようなことが、酷暑の8月の空の下、ままならず無念の死を遂げた人々、病に残りの人生を苦しみ戦後の平和と繁栄を愉しむことなのできなかった人。

 長らく住み続けた自分の家も街も失い、さまよう人々の難渋も、快適な旅しか知らない世代に想像できるでしょうか。

 国家のためと信じさせられ、仲間の国との約束のために、戦争への道を安易に選び、話し合いを否定する層の方もおられます。自国民を危険にさらし何が保守、愛国かと思います。
 国家のため、国民の、家族のために戦うのは当たり前のことです。しかし、他国のために戦う、戦わされる、ましてや目先だけの軍需産業にためには別です。自分の顔や家族の顔が殴られ命の危険があるなら、拳を上げるのはやぶさかではない。ちょっと、足に水がかかったかどうかで、喧嘩をあおられるのは愚かです。今の情報社会はその愚かを煽ります。

 戦争のトリガー、きっかけになったことは常に陰謀、タテマエを利用した情報の操作です。いつも国民は騙され、義憤にかられ正義と信じこまされて、あとで真実を知ります。ここ50年くらいの内乱、戦争をちょっと調べれば良くわかります。
 

沖縄の本3 日本は米中の狭間で再び沖縄を見捨ててはいけない

 同じ『沖縄論』でヒットしたので、読んだこちらは岩波書店で2010年に出版された評論で、す。副題は『平和・環境・自治の島へ』というテーマです。
 戦後、復帰後の沖縄政策の評価から、米軍再編、基地政策の経緯、経済と環境にとくに重点を置いています。岩波でイラク戦争時にも沖縄基地問題とを評論したブックレットなども出しています。

 データも豊富っで分厚い内容ですが、やはりアメリカの横暴さとともに日本の主体性の無さが見られるのと、当然沖縄の人にとっても立場によって評価は分かれるところでしょう。
 平和と自治と、そしてやや欲張って環境というものまで全て達成するには大きな課題があるとともに、今般も米中の対立が囁かれるなか沖縄が再び危機に瀕する時に大多数の日本人が本当に沖縄の立場を理解しているかというと大きな疑問です。

 月刊『HANADA』などで保守の論客、櫻井よしこやらは中国がやがて沖縄(琉球王国)も歴史的に支配下だったことを持ち出しかねないと脅威をあおりつつ、中国も沖縄も見下したような認識がありました。
 確かに歴史を知らないと、沖縄という日本の領土が侵されるという危機意識が中国脅威、米中対立を深刻なものとしていまいます。それは親米の論理、アメリカの思うつぼです。
 沖縄の歴史の惨さを見れば、アメリカ、そして日本政府は沖縄を発展させお金をばらまいたと恩には着せますが、常に差別と略奪、利用してきた背景があります。

 こういう論調になると、すぐ親中、反日だという批判で親米保守が騒ぐのですが、真の保守、愛国は自国にプライドを持ち自主、自立から始まる訳で、米中にそれぞれ気を使い靖国神社も参拝できない総理、政権のどこが保守なのかということです。そして明王朝や中国よりも沖縄の県民の自主、自立を考えてこそ、沖縄が本当の日本、日本の成員になる訳です。この理論は沖縄がやがてチベットやウイグルになると脅威を唱える人にはなかなか驚きと怒りでしょうが、実は沖縄はすでにアメリカや日本にとってのウイグル的扱いをされてきたのです。アメリカは常に打算だけの戦争国家です。
 かつてはオイルショック後に日本も中東と独自外交をした強者もいました。中国が怖いコワイというだけで、まともな日本の国益を担う外交ができていないです。
 親中ということで揉む消すのではなく、対立軸だけに向かっても平和は遠のくだけで、再び沖縄は戦場になる危険をはらむことになりかねない今の世相です。

 沖縄の歴史を紐解けば紐解くほど、現在の不安がこみ上げります・

 

沖縄の本2 『沖縄論』小林よしのり #書評

 2004年当時の連載でもう20年近く前の本になります。分厚く、最近の『コロナ論』1~5に比べても1章ずつのマンガの内容が濃く、読むのもわりと時間がかかります。小泉内閣時代で、普天間でもめた民主党政権前であり、著者はまだ保守の論客でありながらアメリカ隷属からの自治を目指すスタンスで親米保守とも距離をおきだしたころです。

 この一冊を読みながらも、コロナや戦争の問題、国葬の話、原発やエネルギーなどいろいろな論争が思い起こされました。 

 平行して読んだ岡本太郎の写真集やエッセイも、素朴な時代の沖縄とやはりそこから大きく立ちはだかる基地の問題を避けて通れないものだと思いました。

 私は戦後、比較的恵まれた時代に生まれ、食うに困ることはなく、喉が渇けば自販機もコンビニも近くにある冷暖房完備の住居に特に不自由なく暮らしました。
 学校や会社も今から思えば何とか辞めずにやっていけました。本当に着の身着のまま、食うや食わずの貧しさの時代『イモ・ハダシ』にと言われるとやはりイヤかもしれません。
 人間って楽したい生き物、また苦労して働くよりはずるしてなるべく働かずに生きていきたいというのが本音なのではと思うことがあります。
 沖縄の基地依存は、人間の本質を垣間見ます。それは沖縄特有であるとともに、本土の凝縮でもあり、沖縄人も日本人であり同じようなものです。真面目なところもあるけど、原発の近くで国の援助で大金を得た人々、コロナで給付金や手当を貰い、一生懸命働かなくても給付でいつまでもお金を貰えると気付き、働かなくなった人。事象は違えど、どこか似ているのです。
 沖縄で米軍に暴行された少女がいるという事実、原爆、原発、コロナなどさまざまな災害や事故、災厄で不幸になった人がいながら、横で火事場泥棒のような不労所得を貪る輩が常にいうのです。悲しい現実を知りながら、同様に悲しくなれず、便利な時代に甘えお金のある生活を昔に巻き戻すことができない。結局全ての人の業やわがままが時代を不幸にしているのかもしれません。

 『イモ・ハダシ』論といわれる裸足でイモだけで食べる時代に戻れるかというと、基地やリゾートを捨て自然だけで今さら暮らせないという人の方が多いでしょう。しかし、米軍基地依存は一つ一つよく調べ、日本国家の独立にプライドをもってヴェイルを剥いで、少しでも自立した美しい国家を目指ささないと、あまりにも先祖に申し訳ないようにも思えました。
 戦争を含めた、内容については次の本の紹介など別の機会でも触れます。

鉄道会社の赤字の根源はローカル線ではない

 JR各社がローカル線の赤字、収支悪化を理由に廃止、バス転換の検討などを発表しています。

 決まって1000円の利益を上げるのに数千円や1万円とかいう数値が使われる。確かに、鉄道しか中距離以上の移動の手立てが無かった時代に比べ、道路も整備されて鉄道がとくにローカル輸送の主役で繁栄した時代は終わりました。

 しかしながら大都市圏を結ぶなどドル箱の通勤圏や、大型レジャー、観光のある沿線以外にそれほどの利益路線はありません。通勤や通学、通院など地域の足を担っている公共交通であり、越境の通学などは少ないため、県境を越えるローカル線に通しの旅客は期待できません。  

利益は元々そんなに多くは期待できないものの、それほど大きな赤字でもないのです。では通勤圏や新幹線、リニアの投資はすべて回収できるのかというとそうでもないはずです。並行在来線の赤字なども考えると新幹線が必ずしもドル箱というとそうではないところもあります。元々期待する営業収入も利益も違う路線を数値で評価して納得させるのもおかしい話です。通勤圏も結局は少子化などでパイの取り合い。コロナ禍でテレワークなどで思ったより利益がでないから、大きな規模のJRなどは赤字ローカル線の数値を悪く見せて責任を押し付けているのです。

 赤字だから減便して、ますます乗りにくい不便なダイヤにして、さらに乗客を減らし切り捨てるようなやり方は本末転倒です。待たずに乗れる程度の頻度、せめて覚えやすい1時間に2本程度のダイヤ維持が乗りやすいサービスです。
 鉄道を維持するのには、会社側も地域に密着して乗ってもらうスタンスしかないと思うのです。地方鉄道の私鉄や、三セクでも成功事例は出ています。確かにドル箱路線があってそこで稼げば手間のかかるローカル線に目が向かないのは大きい鉄道会社ではある面しかたがありません。しかしスケールメリットを生かしたグループ会社として残し、通算切符つぃて運賃レベルを維持して観光資源を共有するなど、やり方はあると思います。
 鉄道の線路を誘致し、駅が街の中心だった時代もあり街の構造は駅を中心にしている場合も多く、駐車場の整備や再開発でクルマ社会とすみわけと共存的な発展は望めます。

 性急な赤字路線切り捨てには違和感しかありません。
 

インフルエンザで思い出す      予防接種というもの 薬もワクチンも要らない考え

 コロナがいよいよ季節性インフルエンザに分類し直さないと、感染者数が爆発して医療現場の対応が成り立たないと言われています。また未だにワクチン接種をという人と、ワクチンは感染予防効果もなく弊害の方が多いという対立も激しくネット上では論争されていいます。

 前の会社に勤めていた時、競技のコーチをされていたバリバリ体育会系の方が配属されてきて、その方は風邪でも一切薬も飲まない。まして予防のためインフルエンザのワクチン等は打たないという主義の方で、実際に強靭な体で休むようなことはなかったです。

 その方の主張では薬は短期的には症状を和らげるが、しょせん対症療法であり、病気を防ぎ打ち勝つ力を奪ってしまうものということです。ワクチンにせよ、短期で受験などの期間だけとか、子供や高齢者など重症化しやすく感染しやすい集団にいる期間のみとかに絞らないといけない。その病気は逃れても、今すぐ危険な成分は無くても長期で見ると何らかの悪い反応や、自分の力で打ち勝った時よりも依存が生まれるので、免疫力は下がるというような考えだったと思います。

 ゲーム風にいうと、ワクチンを打つごとに防御力が上がるとかいうことはないのです。ワクチンは一時的な特定の相手だけに防御力の高い武器、ドラゴンキラーのようなものです。それを使い続けると基礎のHPはむしろ下がるようなものという感じでしょう。コロナ用のワクチンでいうと無敵のスーパーマリオ状態になるわけでもありませんが、少し抗体の勢いで防げる期間のあと、何回かターンがあって、がくっと体力が落ちるようなものです。

 今のコロナ用のワクチンで言うとまさに、防御できる有効期間が変異株に対し短くなりほぼ無力化しているという説が厚労相のデータでも明らかで有力なようです。

 確かにこんなにも感染症が流行すると、症状を抑えたいときや、一時的に感染を逃れたいときは対症療法に頼ってしまうしかなく、今さら免疫力を高めるための食事や運動などの活動では間に合いません。議論は難しいところです。

 ただ、先の元同僚の考えの通り、毎年補助が出るからというのでインフルの予防接種、熱や痛みが出たらロキソニン飲み、風邪ひいたら抗生剤、不眠になったら睡眠薬、便秘したら下剤、食事したら消化薬、血圧などの持病には専用の薬、こんなことしてたら健康の維持どころか、結局免疫力も体力も落ちます。ぜんそくなどの危急の薬以外の上記その辺の薬やワクチンなら1週間や2週間、1年我慢してもどうということはありません。

 薬もワクチンも毒を薄めたものであり、メリットデメリットはそれぞれ大なり小なりあるものなのは間違いありません。厚労省や医師、薬剤師はデタラメを言って薬を飲ませることはありません。ただ熱がでたから解熱剤、数値が高いメタボなら血圧をとかは目の前のことだけです。長い目でその人のことを考えるわけではありません。

 その薬、そのワクチンが今必要かどうかは、医師との相談と自分の熟考が必要です。

寓話 コロナ少年

 『コロナが来た!コロナが来た!怖いぞ!恐ろしい病気だ。マスクをして、家にこもって、注射をしないと!

 街のみんなはとても怖れ、仕事もやめて家にこもりました。コロナの恐ろしさを告げた少年はみんなからほめられチヤホヤされ、ごほうびにお金もたくさんもらえました。

 『コロナがまた来た!コロナが来た!怖いぞ!恐ろしい病気だ。マスクをして、家にこもって、注射をしないと!

  街のみんなはまた怖れ、仕事もやめて家にこもりました。コロナの恐ろしさを告げた少年はみんなからほめられ、お金をもっとたくさんもらえました。

コロナがまた来た!コロナが来た!怖いぞ!恐ろしい病気だ。マスクをして、家にこもって、注射をしないと!

 街のみんなは怖れましたが、仕事もやめて家にこもってばかりいてはお金もなくなり、しかたないので少しづつ働いていました。コロナの恐ろしさを告げた少年だけは、お金をもらい続けていました。

コロナがまた来た!コロナが来た!怖いぞ!恐ろしい病気だ。マスクをして、家にこもって、注射をしないと!

 もう街のみんなはコロナをそんなに恐れなくなりました。少年の家がマスクや注射でも大儲けしているような話も伝わりました。

新しいコロナが来た!へんいしたコロナが来た!今までで一番怖いぞ!とても恐ろしい病気だ。マスクをして、家にこもって、注射をしないと!

 少年は今までより必死に涙ながらに叫びましたが、もう街のみんなはせせら笑い、誰も少年の言うことを信じませんでした。少年は今度は本当だと、叫び続けましたがやがて叫び過ぎて喉を傷めて倒れこみました。

 やがて町のみんなは、、