『君たちはどう生きるのか』と聞かれてどうします

一昨年でしたか、唐突に児童文学者で吉野源三郎の教育古典が注目されました。哲学や社会、宇宙、人間などのい物の見方を旧制中学二年15歳コペル君の目を通して読者に語りかけます。
生きることに迷ったからと言って全て解決できるか本とは言いませんが、何か進む道や進む方向が分からない人に読んでほしい。
戦前のこの中と同じく、今でも多くの労働者がそんなに恵まれず汗水垂らして苦労しているいろんな工場や施設等いろんな職場があり、仕事をしてくれる人がいるから食べ物や機械や製品、道路や鉄道もできる。世の中は回っているが、決して中心は貴方ではない。しかし社会はそれぞれの人の働きで回っている。
その中で貴方はどう生きるのか。
訃報や大災害で、自分より先に命を落とした人の分,早く目標を見つけてそれに向かってコツコツ積み上げていきましょう。 自分が最初にいた地点には、貧富などの差があります。少し高いところにいた人はさらに高みを目指すのは当たり前のことです。

40代50代リストラ解雇もアリか70歳定年延長

終身雇用を本音ではやめたい企業側に、年金財政や社会保険料の公費負担の厳しい国は70歳定年雇用義務化を法制化してきています。
高度成長期には社会保険料も雇用もうまく回ったものが、少子高齢や企業のグローバル化対応など労使を取り巻く環境は変わりました。
大学卒業して一つの企業に安定して勤めて、給料を沢山もらい続けることは現実的に難しくなってきています。
社内で経営幹部に登りつめるのを一握りとすると、多くは管理職すら外れて専任職とかの、一般のヒラ社員と変わらない仕事に回るなどになっていくのでしょうか。
職種、業界にもよりますが、事務系等AIやアウトソーシングで十分なだけに、あぶれた管理職は第一線の営業でバリバリ働くとか、技術を持ってるなどでないとヒラでも使い道がなさそうです。
経営陣は労働法ギリギリの減俸や、職種転換をはかり、早期退職も奨励するでしょう。労働法に守られてはいても、同一賃金同一労働という面では一度管理職の待遇を得たものが現場に戻るのは現場の人間からすると、高給取りの割りにはできない人間であり,労働法としては矛盾を抱えます。私もさんざん見てきましたが、高年齢の社員より若いバイトやパートの方がよほどできる場合もあります。
慣れない仕事をプライドも傷つけられながらこなすオジサン(中高年労働者)らも、大変です。イジメを見てるようです。
やはり持つべきものは、資格やスキル、語学力等。漠然とした学歴とか社内調整力などは意味がありません。
国側も高齢者の雇用を現実的に考えてもらわないと、漠然としすぎです。
起業支援等現実味はなく、単純労働はロボット化の時代です。
大企業に継続雇用するが、賃金は最低にして、ごく簡単なネットやモニター調査などにしてしまい、副業可能にしていくのやり方を提案します。あるいは地方の過疎化対策に単身可能なら公務半分で、伝統産業や農林業、観光、小売り、取次、配達など様々にできることを町村民としてカバーしていくような雇用を提案します。
住宅や教育、子育ての在り方も連動して、国の指導で変えていかないといけません。住宅や教育のローンを抱えてリストラ等は自殺せよと言っているようなものです。
大学に入れて、その後就職すれば一生が保障されるのでなければ、多くの人にとって大学の意味、高い学費もあまり意味なくなります。
住宅も少子化なのですから、土地建物は余ってます。もっと手に入りやすくしていかないといけません。
大学等の教育期間はその分、転職スキル等の広義の生涯学習に特化していくところも必要でしょう。不動産業界はリフォームやバリアフリー、耐震などで既存の場所や建物の価値を変えての供給が主になるでしょう。

マイカー賃貸カルモ

『2020年の挑戦』『変身』『鳥を見た』巨大化の原点【ウルトラQ】

ウルトラシリーズの記念すべき第一弾【ウルトラQ】日本における怪獣特撮、特撮ヒーローや怪獣宇宙人の原型を作りました。
外国から見て、まあ普通に科学的に見ても、どうも日本の特撮の変な面に、質量保存の法則など無視して『突然巨大化する』ところがあります。なにしろほとんどの宇宙人のプロフィールが身長2メートル~40メートル、体重100キロ~2万5千トンとかなのである。これは成長とか、個体差でなく、一人が突然自分の意志等で巨大化する。周りの空気から元素ごと取り込むとかの無理な後付もされるが、突然変異とかではなくいきなりの巨大化するのです。
第12話 過去から来た幽霊船に棲む文鳥?が巨大化する『鳥を見た』
第19話、ケムール人の登場する『2020年の挑戦』
第22話、モルフォ蝶に巨人化される男の話『変身』
ケムール人の疾走は何だかトラウマになりそうな怖さでした。今年がその2020年ですが、2020年のお話しではなく、肉体の衰えた2020年に時間のケムールという怪物(宇宙人ではなく未来人説もあり)が地球の若い肉体をゼリー状に溶かして奪いにくるようなお話しです。
そのケムール人が警官の攻撃で一時倒れ死んだかに見えるのですが、1.9メートルからいきなり30メートルの身長に巨大化します。
これが最初と思っていたらその前の第12話『鳥を見た』のラルゲリウスという怪鳥の巨大化が怪獣巨大化の始まりでした。
宇宙人?の巨大化がケムール、人間の巨大化が22話の【巨人】です。
巨大化は映像的インパクトがあり、怖さや絶望的なまでのスリルを見るものに与えますが、過食や放射能、薬の影響などで徐々に巨大化するならまだしも、いきなりは少しご都合主義を感じますが、これがウルトラマン巨大化の元なのです。
究極の変身願望が巨人化なのでしょうか。『変身』は巨人になっても恋人を追い続ける女性の切なさも描かれますし、そのイメージはまさに数十年を経て漫画やアニメで超有名な巨人につながるような気がします。
蝶が集まって何で人を巨大化する毒を出すのかは不思議です。ラルゲリウスの檻や籠をぶち破る巨大化も、食事もしないのになぜか、全く大きくなれる理由は不明。ツッコミはしたくなりますが、お約束なのでしょう。
日本の特撮はここから巨大ヒーローと巨大な怪物との闘いが中心になります。これは東宝円谷に限らず、戦隊ロボ等の東映やピープロも含めての日本特撮の伝統となります。後に語る社会問題的な秀作でもお決まりのように巨大化は出てきます。


『宇宙指令M774』(ウルトラQ)ウルトラマンの原点にして移民のテーマも

ウルトラマンに教えられた大事なこと2

ウルトラマンシリーズにつながる第一弾の円谷特撮シリーズ『ウルトラQ』巨大なヒーローは登場せず、アンバランスゾーンを描いた、空想やファンタジー、ホラー的な連続ドラマだったが怪獣登場の話が好評で怪獣路線となっていきます。
その中でも宇宙人が登場する話がいくつかあり、ウルトラマンの原点ともいえる正義の宇宙人が登場するのが、ウルトラQ第21話『宇宙指令M772』です。ストーリーはややご都合主義というか、粗削りで現在の科学やSF知識等のある者などにはつっこみどころ満載ですが、まだまだ宇宙や異星人のイメージすら周知されていない時代ですから、甘受しないといけない点はあります。
後のシリーズのように防衛組織もなければ隊員が主人公でもなく、新聞社カメラマンとセスナパイロットの民間人が常に事件に巻き込まれ怪獣と対峙するところにそもそも無理があります。この回も正義の宇宙人ルパーツ星人ゼミは、キール星人の怪獣ボスタンングの地球侵入をなぜか主人公に人形で伝えたり、セスナで拉致してレコードで伝えたり、結局図書館員になって話します。
ゼミはとくに超常能力がありそうでもなく、主人公らと海上自衛隊?の護衛艦クラスに乗り込み、客船のピンチを予言するだけ、怪獣もエイの大きなモノであっさり航空隊の爆撃で霧散します。
その後ゼミは、このまま地球に残ることになり、変なサンダルだけが強調されてどうやらゼミのような異星人の移民はあちこちにいるという足元だけが映り唐突にエンド。キール星人は出てこないし根絶はされないが、ガラモンのように次回の襲撃もなし、そもそもボスタングクラスでは地球の攻撃など、ルパーツ星人いなくても無理のような感じでした。
ただこの正義の宇宙人がのちのウルトラマンの設定につながります。これは日本人にとって、かつては大陸からの帰化人にさまざまな文化を伝えらられ、近世以降も西洋人等にいろいろ侵略を受けながらも、文明を享受された経験を受けての話のように思います。
宇宙人の侵略は小国の植民地化、元寇や黒船、敗戦トラウマにも通じ、正義の宇宙人は国連等の世界平和への願望にも繋がるものがあります。
日本は島国ではありますが、決して単一民族ではなく、アイヌをはじめ先住民、帰化人や移民も含め様々な民族がいたのです。
宇宙人の帰化にはそんな思いが表現されています。

スノームーン:2月9日

2月の満月はスノームーンとアメリカでは言われ、雪の季節の冷たい風の中に雲が切れた時、現れる幻想的な月です。
今年の2月の満月は2月9日。
西洋占星術の獅子座のサインに月はいます。
自信やリーダーシップ、努力と正義を心に留めましょう。新月がリセットなのか満月がリセットなのかは諸説ありますが、月の満ちる時はいずれにせよ感情が高ぶるピークになり力が爆発しそうに溜まります。
冷静なスタートを考え、自分の自信を取り戻す時としましょう。

オリンピックは無事開催できるだけでよい

新型コロナウィルスの状況も刻々と厳しいものがあります。
東京オリンピックは今回ホストとして、無事安全に開催できれば、メダルの数とか記録はいいよと思います。国威掲上等どうでもいいのです。震災から復興した安全な日本を世界に見せればいい約束でしたから。
原発事故のフクイチ地区、非常事態宣言は半永久に解除はできないものです。御潜水の問題も海洋に流すしかないのです。あと一巡し、オリンピックは見れても今生きている人類が福島の安全宣言を聞くことはないでしょう。
それでも私は原発を全否定、オリンピックの開催を否定はしません。元気のなかった日本がもう一度復興をアピールして、世界にオモテナシの文化を伝え、景気を盛り上げることは大事だと思います。これはIRやリニア、大阪万博でもそうです。
ただ一部の資本、関係者、外資や土建屋だけが儲かるのではいけません。今も過酷な立場の被災者の支援、復興に役立てる部分を骨太の中央に据える前提としてです。
そして世界中の人が平和に集まることに意義があります。
ロシアもドーピングで厳しいですが。たとえば、中国を閉め出し、卓球でメダルが沢山取れたところで、世界選手権の価値もないでしょう。
オリンピック精神「文化・国籍などさまざまな違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって、平和でよりよい世界の実現に貢献すること」
もちろん、頑張ったアスリート、支援したかた、出資した方、楽しみにされている方もおられますが、世界の方が無事集合され、その時点で最高のパフォーマンスを見せられれば良いでしょう。4年に一度ですから1940年の東京辞退、1980年のモスクワ不参加等一度パスしてしまうと選手のピークは大きく過ぎてしまいます。
それでも何らかの形で、日本のスポーツ、オリンピックを応援し続ける元アスリート達にオリンピックは支えられています。その人たちも平和と安全は第一条件、今も福島の復興が遅れていることも心に留めておいてほしい部分です。

ウルトラマンに教えられた大事なこと(1)

【初代ウルトラマン】『悪魔はふたたび』

ウルトラマンシリーズ(昭和)から、人生の教訓や生きるヒントを見出したエピソートを語ります。
荒削りだったが、時代を先取りした特撮、ユニークなストーリー、愛されるキャラクターたち。異色作、問題作も沢山ありました。
第19話『悪魔はふたたび』青色発泡怪獣アボラス、赤色火炎怪獣バニラ。
国立競技場(旧)のミニチュアも良くできており、3億年前の人類が巨大な2つのカプセルに封印したはずの悪魔が、落雷などのアクシデントで現代によみがえります。
二大怪獣登場編なのですが、初代ウルトラマンは基本的に複数の敵と同時に戦うことはありませんでした。二大怪獣が先に激突し、科学特捜隊に眼をやられたバニラがアボラスの泡で倒され、ウルトラマンとの決戦になります。
アボラスも結構強く、スペシウム光線3連発でやっと倒れます。
しかし、まあ古代人が悪魔と呼んだほど決定的な攻撃力のある怪獣とまでは呼べないような微妙なランクの怪獣2頭です。
個人的には、少し単色カラーのこの2頭には決定的に『強い』感がなくやや不満でした。
バニラの火は大きな街を焼きつくし、アボラスの泡はすべての文明を溶かすほどの迫力と終末観が欲しかったです。
悪魔の封印は、私にはフィンランドの核最終廃棄施設『オンカロ』を連想させます。
あれこそ何百年何千年と封印しきれるのか。開けてしまえば文明がすべておじゃんではないのだろうか。
アボラス、バニラ程度ではすまない終末を人類はすでに作っています。
ウルトラマンにはいくつか大規模な破壊や侵略で終末を予見させ、それを阻止しようとにうストーリーがありますが、『悪魔はふたたびは』その中でも愁眉のものでした。
先人類の知恵という面ではアントラーの話『バラージの青い石』もどこかファンタジー色もあり、怪獣も強い初期の秀作です。
40年以上前に想像した終末、現代人にはどう響くのでしょうか。

統計でみる:少子化は深刻【1】

1990年代のバブル期とういのは、そんなに前でもなく、戦中戦後や高度経済成長期との比較に比べれば、今と社会構造は変わってないと思ってしまいます。しかしこの時期に生まれた子がもう立派に成人し、30にもなろうかというのです。
実は今の大問題であるところの少子高齢化の波は、この時期は警鐘は鳴らされてもまだまだ信じられない悲観的な予測だけでした。
バブルというだけに恋愛も旺盛だったのか当時まだ結婚するのが当たり前。生涯未婚率は男性5%、女性4%。ところが2015年を過ぎた今男性23%、女性14%。
出生率や出生数の減少、少子化の根本はここにあります。
女性の社会進出、未婚や晩婚が当たり前の時代に入ります。
結婚しないという価値観が増殖しましたし、バブル崩壊で結婚できない人も増えました。一昔前の(戦後まもなくまでか)、女性に学問も職業もそんなにいらない。結婚して子供を沢山産み、家を守るとうい価値観は完全に消えていきました。
それは社会構造として女性の社会進出も生みましたが、では誰がいつ子供をみるのかという保育の問題。その体制がしっかりしないと経済的にも子供が作れないための少子化が進みました。
どこかで想定はしていたのでしょうが、寿命は延びても幸せな老後はだんだんなくなり、なんだか孤独で淋しい老人が増えています。
おばあちゃんおじいちゃんと孫が暮らす大家族等稀有な存在となりました。
情緒だけでなく、年金や健康保険、介護など金銭面でも人数の多い高齢層を薄くなった現役層が支える時代となりました。

節分、立春と占星術

節分は豆まきや巻きずしの丸かじりなどで、一大イベントになってきました。
節分は立春の前が一番有名ですが、実は立夏、立秋、立冬の一日前も節分です。今から季節の分かれ目ですよという意味です。大晦日のようなものといえます。
その年その年の福徳を司る「歳徳人」がいらっしゃる方向を恵方と言い、その方角にある寺社をお参るするのが恵方参りです。太巻きの巻きずしはだいぶ商業化した習慣です
とくに立春は二十四節気の一、一年の始まりですので歳徳人へのお詣りは重要なのでしょう。
四柱推命や九星気学ではこの立春を一年の始まりとしていますが、西洋占星術では太陽黄経は315度冬至と春分の中間点、みずがめ座の15度のところに太陽が来たという日です。
西洋占星術の一年の始まりは春分です。
日本の学年や官公庁の年度、会社のスタートは4月が多いです。何だかこの時期が4月スタートへの準備期のようですが、準備が重要なことを考えればもう新しい歳は立春や春分にはもう始めていておかしくないのかもしません。

新型肺炎から日本を守れ(3)

ラグビーW杯が予想以上の大成功に終わり、さあオリンピックという時に新型肺炎という大きな問題が東アジアに暗雲のようにのしかかりました。
すでにヨーロッパなどでも、中国人のみならず、アジア人ヘイトが始まりだしています。
日本人の中にもかなり中国の対応、隠匿などに腹を立ててる方もおられます。
新型肺炎で、世界の衛生、治安、平和さえおびやかされています。
もともと原発の復興をアピールするオリンピックだったのですが、どうもその趣旨が薄まった印象だったところに、このピンチです。
現首相は3世の生まれながらのお金持ち、原発や自然災害、劣悪な衛生環境や医療現場等で汗や泥にまみれて働く人に社会が支えられていることを、リアルな実感として想像できないのです。
私は今度のオリンピックは記録とかメダルの数は二の次でいいと思います。世界中の人が集まれ、観客も含め無事に競技開催できれば御の字です。
世界の平和、災害や感染症への協調や日本の真摯な対応をアピールできたら素晴らしいことです。
それを実現するだけで、茨の道です。日本全体が一体になって頑張らないとかなりの困難です。
こんな時だからこそ、その国の真面目さが、国の底力が試されます。ラグビーのあの一体になっての頑張りを思い出し、日本がウィルスに戦い勝つことを、みんなで念じましょう。