メンテナンス悪い公共施設

 民と官の違いなのか、公共施設や公共交通機関の清掃やメンテンナンス、修繕工事などが実に杜撰だと感じます。
 築20年の家やマンションだと、リフォームや修繕工事をして小ぎれいになるのに、赤字自治体が多いとは言え公共のものはそういう面では10年も過ぎれば劣化が目立ちます。利用する人が多いと言えばそれまでで、メンテナンスにもお金がかかるのですが、それは予算計上や監視をすればよいことで、見栄えが悪いのが放置されるのは安全性にも疑問が残ります。昔よりも バリアフリー化も進み、トイレなどもキレイになり設備も進化した分、維持費もかかるのでしょうが、清掃の仕方を見ていると雑だなあとも思います。
 市長や知事、議員や役人はもっと目を光らせるべきですし、市民の安全と快適さを追求してこそその町に住み続けたいと思い税収も上がるはずです。
 

北大阪急行 大阪万博54年後の延伸

 
 1970年の大阪万博、東京五輪と同じく来年以降は「前の大阪万博」とか「昭和の万博」と言わねばならなくなるのでしょうか。
 私は1959年生まれで、1964年の東京五輪には物心ついていず。1970年の大阪万博は小学生で何回も行き覚えています。二度の大阪万博を体験できる世代はそう多くはないでしょう。私の祖母や父母の世代は既に亡くなり、「前の大阪万博」だけしか行っていませんし、今の大阪府知事はじめ55歳以下の人は今度の万博に行けば当然初めてとなります。
 54年の時の隔たり、世代の交代は大きいものです。
 その1970年の大阪万博輸送のために、できた鉄道に現在の大阪メトロ御堂筋線に直通する北大阪急行というのがあります。大阪市域外に御堂筋線が延伸できないため江坂から千里中央までの5.9キロの路線で、阪急の子会社で大阪府も出資している第三セクターの鉄道です。
 その北大阪急行が次の万博は来年目前にして今年2024年3月千里中央から箕面萱野駅まで54年ぶりに延伸しました。延伸に次の万博は関係ありません。
 わずか2.5キロの延伸に54年かかったことには驚きますが、建造物や撤去されていなかった旧世紀の工事の壁が邪魔になったり、さまざまな事情があったようですが、大阪の中心街に直通できるベッドタウンですから地価は爆上がりでしょう。
 少し老朽化した千里ニュータウン周辺は千里中央駅が始発駅ではなくなりますが、住んでいる人もまさかの延伸に驚きでしょう。そんなものできる訳がないと思ったまま亡くなっていった人も多いでしょう。
 今、各地に計画線、工事中の路線、未成線、反対により頓挫しているものも含め、15年後はどうなるかとか思います。
 それが50年ともなると私も含め、もう今に情勢も関わる人もいなくなります。そんな時にひそかに開通するかと思うと長生きしたいとも思います。

サプリや、機能性食品、ダイエット系は危険

小林製薬の自主回収食品

 サプリをと摂取し続けた人が腎臓に深刻な健康被害にあったというニュースが流れました。その人数や症状も多岐にわたり、死亡につながったケースもあるとされ、メーカーもそれを使用した関連の会社も製品の回収と原因究明、釈明に務めています。
 食品や化粧品、日用品は機能性とかトクホ、薬用、医薬部外品などいかにも効果がありそうで、高いお金を出して毎日せっせと試す人もいますから、もし健康を害する成分が混じっていると被害は広範、重篤になります。
 薬品は、症状が悪い時にだけ使用して、症状がおさまると使用はしないのが普通で期間が限られます。サプリ、健康食品、医薬部外品は薬用とか機能性とかで、痩せたいとか目がよくなるためなど、少々強力なクスリでもすぐには改善できないものを、使用を続ければ改善できると信じ毎日、何年も続ける人がいます。プラシボ効果で、効いてきたと信じてさらに長期連用すると、今回のような弊害が大きくなるのはその面です。
 私は化粧品メーカーに勤めていて、美白化粧品の白斑被害に関わり大変厳しい経験をしました。化粧品も毎日効能を信じて使い続ける人がいます。微量でもクスリになるもの毒になるものがあり、悪い方が積み重なるととんでもないことになることは教訓でわかります。
 元化粧品メーカーの私が言うのもアレですが、健康や美容はサプリや薬用化粧品、クスリを連用して得られるものではありません。
 信頼できるものもあるでしょうが。絶対的なものはありません。ダイエット系でカロリーゼロや糖質ゼロと言っても、味は何か添加物でつけていますから、それを毎日摂取続けるのは、それほど実証実験されたものではないのです。食べながら、ダイエットとかいううたい文句で、脂肪や糖の吸収を抑える成分が入っているものも、よく考えたら無駄で危険です。食べているものと、プラスしてサプリで添加物だけでダブルになります。
  麹の場合は、何かの事故で毒性を作る菌が混入された可能性もあるそうですが、さまざまなリスクを考えると、同じものを毎日習慣で食べるのは危険と言えます。毎日、朝にトーストにマーガリンをつけていて、そのマーガリンやパンに問題があれば重大です。パンを変えたり、塗るものを変え、食材そのもの、あるいはご飯にする日も加えればリスクは逃れられます。
 サプリや薬用のものは、微量や忘れた頃ではなく毎日でないと効かないというジレンマがあるのですが、そもそも継続するのにかなりの出費ですし、そこに投資しそんなに頼ることが問題です。
 
 適度に運動し、バランスのとれた食事を心がけて、たまにファストフードや、サプリなどでも良いでしょう。不摂生をサプリやクスリ、ダイエット食品に頼るのは命を縮めます。

「法律の不知はこれを許さず」

 いろんな立場、事件や犯罪がありますが法治国家では「法律の不知はこれを許さず」なのです。
 これは、日本では刑法38条3項の「法律を知らなかったとしても、そのことによって、罪を犯す意思がなかったとすることはできない」とされていることでアメリカ、ヨーロッパや主な国などでも同じです。
 労働基準法とか道路交通法、会社法、刑法を知らなかったと言って、罰金や過料を免れることはできないです。
 これをわかっていないで弁明とか擁護に走る人結構います。いわくいい人だからとか、才能がある人だからとか、逆に悪そうに見える人、気に入らない人、楽に儲けていそうに見える人は厳罰を望む世論もあります。
 有名なタレント,アーティスト、アスリート、政治家であろうと人柄のいい人、才能のある人、仕事のできる人でも法律を知らないからと罪を犯せばそれは罪であり、罰は受けないとその人だけ許されることはないのです。
 知らなかったがまかり通れば、何でもありになりますから本当に知らなかった人には悪いですがそれは無知の罪で言い訳にはできないのです。
 
 法律の周知が遅れたとか、完全に誰かの悪意で騙されたとかいうケースでない限り、減免はないものです。ここらあたりには、事実関係の争いにはなります。また犯罪があっても起訴されないと裁判所は裁けません、その点では警察や検察、民事なら訴訟を起こす側が動かない怠慢だと、犯罪は認定されない面はあります。

日本女性初の弁護士、裁判所長 法曹界の女性

 4月からの春のNHK朝ドラヒロインのモデル・三渕嘉子さん。日本初の女性弁護士の一人であり、日本初の女性裁判所長 になった人の果敢な生涯をたどるそうです。
 今でこそ、テレビでは女性の若くてきれいな女優さんが演じる弁護士や、検事、判事もよく見かけます。実際に私の働く地方裁判所の民事の一つの部に関わる裁判官でも半数近くの5名ほどが女性です。すでにお子さんを育てておられる方から、まだ学生に近い見栄えの司法修習を終えたばかりの若い方まで、男女の能力も分け隔てもなく活躍されています。その他、裁判に関わる書記官、事務官、関連する検察、弁護士会も女性の割合いが民間企業に比べても多いのではと思います。
 こんな働き方もこれから描かれる三渕さんのような嚆矢の方、先人のブレイクスルー、粘り強くネゴシエーションや努力があってこそかと思います。

 女性が働きやすい環境が整ってきたのは、戦後もごく最近ですし、戦後憲法が変わり、法律が変わっていっても、設備面や慣習的なものでなかなか「女だてらに」という壁はつきまとったものでしょう。
 昭和の終わり近く1982年(昭和57年)に社会人になった時、上場企業だった私の会社の同期になる大卒本社採用に女性はゼロでした。女性の仕事は事務職や派遣販売員として別枠のような感じでの採用の仕方で、4大卒の女性の就職は成績優秀でも就職は難しいものという時代でした。成績が優秀でも良家の卒業生は、婚約が半ば決まっていて本当に腰掛程度に働く人も多かったのです。そして、いくら有能で仕事ができても一度辞めると復帰は難しい社会でした。
 実際に女性がさまざまな職業を選び、結婚、出産、育児で仕事を捨てなくても良い仕組みが定着する時代というのは昭和が終わり平成が進んでからではないでしょうか。
 世界にはまだまだ、女性が働きづらい国もありますし、人種をはじめさまざまな差別もあります。
 大谷君らが何かと注目されるメジャーリーグのアメリカでも、ドジャースに全米で初めて黒人選手がデビューできたのは1947年日本の戦後です。
 明治、戦前の男尊女卑社会から、人権や職業の自由が開放されていくのはそんな時代の経緯なのでしょう。

書評:町田そのこ「52ヘルツのクジラたち」映画化レビュー 声の届けられない人達の物語

 2021年本屋大賞を受賞した町田そのこのベストセラー小説。タイトルの「52ヘルツのクジラ」とは、他のクジラが聞き取れないほど高い周波数で鳴く、世界で1頭だけの孤独なクジラのこと。

 自分の人生を家族に搾取されて生きてきた女性・三島貴瑚。ある痛みを抱えて東京から海辺の街の一軒家へ引っ越してきた彼女は、そこで母親から「ムシ」と呼ばれて虐待される、声を発することのできない少年と出会う。貴瑚は少年との交流を通し、かつて自分の声なきSOSに気づいて救い出してくれたアンさんとの日々を思い起こしていく。
 現代と、傷ましい過去が錯綜し、深い傷みとなった因縁の謎も解かれていきます。家族の暴力や、心の病、LGBTなど深く重苦しい問題が少し軽妙でユーモラスな筆致で描かれます。

 以下映画の公開されている情報から、ネタバレはない程度に。


 映画では演技には定評のある杉咲花が貴瑚役で、彼女を救おうとするアンさんこと岡田安吾を志尊淳、貴瑚の初めての恋人となる上司・新名主税を宮沢氷魚、貴瑚の親友・牧岡美晴を小野花梨、「ムシ」と呼ばれる少年を映画初出演という桑名桃李が、少年の母親を西野七瀬が演じています。
 やはり映像化と興行的には厳しいところもありました。杉咲さんはすっぴんに近い体当たり的演技も素晴らしいですが、やはり重すぎる映画に沈めてしまい勝ちです。他の役者さんも売れっ子が多く、役作りが難しいのと時間が錯綜し、作りこみを鑑賞する方は少しシンドイでしょう。原作が映像2時間程度にはおさまらないのです。
 若手男性俳優も悪くはないし、まあ頑張っています。志尊君は戦隊ヒーローの凛々しさではなく「半分青い」以来のジェンダー難しい役、宮沢君はこの映画では「いい人」ではなく新境地的なチャレンジでした。
 映画から先に観た人は原作を読んで欲しい典型です。

AIが喋ればアナウンサーはいらない

 これだけ言葉狩りみたいに規制が多いテレビ界で「女子アナ」って言葉はなぜかなくならない。
 政治家の令嬢、上流の家庭に生まれ、一流大学を出てNHKや東京の民放キー局に勤めるアナウンサーが女性にとっての最高位の就職のようで、その後一流アスリートやアーティスト、実業家と結婚もしくは、独立してフリーアナでさらに高収入を得るなどサクセスストーリーは良く見かけます。
 しかし、テレビの地上波を見る仕事も少なく、ニュース原稿を間違わずに読み、過去の事例を紐解いて簡単に解説するなどは今やAIの方がはるかに優秀な時代です。
 女子アナ?は他の事務や〇〇士などの職業以上に本来はAI完全代替で必要無くなる職業です。テレビ局は受信料や広告代を巻き上げて、これは結局は国民からの搾取です。
 そのぼったくり儲けで、片方ではルッキズムを批判しながら、コネと容姿基準の前時代的な女性登用をいつまで続けるのか、マスコミの構造こそ早く改革しないといけないのではと思います。

ホラーは怖くない  書評「七人怪談」

 最近の選集、いわゆるアンソロジーは、編者が権限強く構成のイニシャティブを持ち、テーマを指定して作家を選び書下ろし中心という企画ものが増えてきました。
 昔は、既読の短編がいくつかあると購入するのを憚られたりもしたし、かといって好きな作家が入っていないのもという感じでアンソロジーはイマイチな印象でした。まして出版社の事情で、人気のある作家のシリーズを選べばない大人の事情もありました。

 その点では最近は面白く、とくにこのアンソロジー、ホラーの名手のが名手の書き手を選び書下ろしが競作という企画そのものが面白いです。
 アンソロジーの楽しみは、初読みの作家や読まず嫌いの作家を掘り起こせることです。今回も何人か発掘できて楽しめました。


 ホラーは確かに、怖いもの、後味の悪いものもありますが、基本私は書き手側に回りますから、結末を推理し、そう怖くはないです。実話風というのも、よくそんなにもと感心はしますが怖くはありません。
 ミステリやSFとも同じで、あくまで殺人が起こるわけではなく、謎の構成や展開、結末などのストーリーテリングが面白いのです。おどろおどろしい部分はある程度、ミステリや最近の政治討論などでのフェイクやミスデレクションでありレッドへリング的なものです。
 実際にスピリチュアルなものを信じないことはないです。それでも強力な力をもった妖怪や物の怪のようなもの、悪霊や幽霊が恨みの力で存在しているとは思いません。それなら戦争や大震災などの大量の死者が出ているのにそんな力は発揮されていないからです。
 人間の死の世界、輪廻でもあるとしたらそういうのは、こんなホラーの世界の恨み事的なものとは違う次元のように思います。
 この本の中にもあるように、人間のやることの方が怖いかもしれません。

安全なはず?危険が潜むアプリやゲーム、広告

 ネットとは切り離せない生活になった時代、さまざまなリスクとセキュリティ対策もいたちごっごです。
 投資詐欺やフィッシング詐欺を中心に大小さまざまな電脳犯罪も増加しています。

 Googleやメタなどの海外大手の日本での代表法人への、投稿差し止めや名誉棄損、損害賠償もかなりの数に増えています。
 被害にあった人はまさか自分はと思っていた人が多くいますが、大きな詐欺ではなくさらに細かく悪質な搾取には気付かない人が大半なほど最近のマルウエアは巧妙です。
 大金を請求してくるやり方は恐ろしいですが、すぐ気が付きます。
 しかし、毎日財布から小銭をかすめ取られて財布は戻されていればわからないものです。
 本当に恐ろしいのは知らないうちに少額ずつかすめ取られ、悪質な業者が儲かり、お金を失うだけでなくジワジワと通信料も増え、持っているハード、ドライブ、バッテリーが消耗していくものです。
「そんなものかなあ」と思って訴えるどころか、感じもしないものもあるのです。
 アプリストアで、信頼できると保証されたものも実は危険です。
 Googleplayストアやアップルストアは確かにそこに入るのに厳しい審査がいりますが、入ってしまうとアップデートするのは監視はそれほど厳しくないのです。そのため、最初は安全なアプリやソフトもアップデートするとマルウエアが仕込まれることがあります。
 情報が盗まれ、起動回数が増え、深夜に広告を強制的に見て、自動的に閉じるなど、セコイけれど気づきづらい悪質ソフトもあるそうです。データ通信料を増やし、広告主が閲覧回数で稼げ、スマホのバッテリは弱ります。通信や電機メーカー、スマホの関連会社が見て見ぬふりのグルかとも思います。
 興味をそそり楽しめそうなランキング記事サイトや、ゲームも安易にクリックすると、スパイウエアが潜んでいて、悪さを始めます。
 スマホって何年か使っていると結構な頻度で、重くなって、バッテリも弱って買い替えかなってすぐ思う人は、こういった危ないアプリやサイトに入っていて気付かないで、買い替えのクセがついているかもしれません。
 
 

新年度も人生応援!

 春分の日ということで、占星術天空の動きとしては1年の始まりが2024年でいうと今日です。
 実際には1月から始まった年が2か月半ちょっと経過、もしくは学校や役所の会計年度では年度末であと10日ほどで新年度を迎える中途半端な時期です。
 日々の日常に追われ、仕事や生活などで1年を振りかえったり、新たな年に決意することは難しいことです。それでも目に映る自然が春を迎えるこの時、自分の1年の時その進捗を反省し、変えようとか続けようとか、新たに何かしようとかいうことを思うことは大切です。
 花粉の季節で、三寒四温の安定しない気候の下、ソメイヨシノの蕾も少しずつ綻び、春を告げる鳥も訪れてきています。子供や学生が卒業、進学、就職、進級を迎えワクワクドキドキの空気が流れます。
 大人にとっては、卒業、入学、進級の正式な節目はそうないですが、それは自分が大人として新たな自分に進級する節目、それを春分に感じてもらえばと思います。