政治家 増税の前に約束したことが忘れられている

 報道は政治や国際情勢、コロナよりもサッカーのワールドカップ一色でしたが、いろいろ需要なことが国会でも進んでいました。そんな中、岸田総理へは厳しい反応が多いようです。

 組織の上、トップに立つ人間を下の人間や脇にいる人間が評価するのは難しいものです。大きな会社のトップや部門長などでも、評価する側から見えている以外にいろんな方面での仕事をしてるからです。

 下々の一般社員には朝礼や会議などの訓示、説話などしか実際に目に触れる時が無いです。自ずと外見やそこでの話の分かりやすさや活舌などが大きなポイントになったりします。政治家で言うと「アジ演説が上手い、有権者のハートをつかみやすい話法」などが重要で、ヒットラーなどがその例にもなります。アメリカの大統領にでもなろうかという政治家には、演説のライターも専門が沢山います。

 もちろん自分の本当の政策に中身が無ければ、どんなに話がうまく、外見が良くてもボロが出ます。小泉総理は「自民党をぶっ壊す」「郵政民営化」とワンイッシュで人気を得て乗り切りましたが、息子の進次郎はイケメンながらボロが出て総理候補からは大きく後退しました。

 総理大臣の評価で言うと、最近の安倍さんや菅さんも一概には難しいです。間違いなく日本のため任期期間は大変な仕事をされたのは分かります。日本の総理大臣がやるべき課題は物凄く多いですし、文句ばかり言う野党や評論家の凡人ではとてもできない偉業ともいえるほどの多くの仕事をこなされたはずです。

 それでも、今の経済状況をみると、安倍政治以降、どうも効果的な国内政治への対策が打たれていないのです。

 残念ながら、トップは問題が起こるとか、不祥事があるといい仕事を苦労して積み上げても、一気に評価は下がります。その時のトップの対応も、細かく見られます。せっかく積み上げ、工夫したイメージも一気に、悪いイメージに塗り替えられます。優秀な人、権力を持ち、報酬も多い方なのですから、失敗が許されないのは当然のことかもしれません。

 コロナへの対応。北朝鮮への対峙、ウクライナ問題への国際協調、防衛費はじめ財政の問題、少子高齢化、円安や物価高、そして統一教会問題。岸田さんの対応への評価はなかなか上がって来ません。

 これだけ賃金の上がらない中、物価が上がり出すと庶民の不満も爆発します。普段なら看過されるスキャンダルも大きく騒がれ致命傷になるほどになります。

 これを機会にもっと、国会は改革すれば良いのでしょうが、今総理大臣一人にそんな権限はなく憎まれてそんなことをやる気力がないのでしょうか。あれだけ長く続けた安倍政権でさえ、評価の分かれるアベノミクスと外交はそこそこしても、一番やりたかった憲法改正や、総理前は手掛けていた北朝鮮拉致問題の解決すら程遠いまま、最後の方はスキャンダルも増えたまま総理を辞められ、故人となられました。バランス感覚のいる調整の大変なのが総理大臣の一面です。

 自民党や与党、改憲勢力は多数を占めながら、大きな改革はできないままです。国会議員の定数を減らそう、歳費を下げようと、民主党政権時代も2割削減とマニュフェストで約束していました。結局、見世物のような行政改革だけでした。野田政権から安倍自民党の解散への約束事でもありましたが、国会議員削減、税と社会保障の一体改革も全然進みません。10増10減でさえ選挙区調整で大モメの与党で、議員そのもの大幅削減など期待は持てないのです。民間の工場や会社は場合によっては大幅な削減を食いますが、議員や公務員は減らない上、余禄が多そうで、辞めてからも天下りもあります。

 こんな政治家や官僚を見ていて、増税する、防衛費のため、コロナのためと言ってもさすがに、自分たちに身を切る覚悟がかけらもないのではさすがに冷めます。森保ジャパンに「勇気をもらった政治のトップの起死回生に期待します。

新幹線から見えた中日球場 名古屋の夜 光と闇

 今は近代的なドームになったプロ野球中日ドラゴンズの本拠地、昭和の時代は長い間、中日球場(ナゴヤ球場)という広告のやたら多い垢抜けないスタジアムでした。新幹線からよく見えました。

 私は入社して8年くらいのまだ若手の時代に名古屋に3年ほど転勤して勤めていました。熱狂的な阪神ファンの多い関西人にとって、名古屋は少し異様な感じでした。地元有力企業との会合、接待で中日の選手とも宴席で一緒になりました。

都合12年ほど中日の監督をする故星野仙一さんが、第一期の青年監督時代で、年上のコーチも平気でぶん殴り徒党を組んで親分風吹かしていました。

 子分になった選手は可愛がられ、のちNHKの解説にもなって大きな閥を作るのですが、大変権力志向の強い,大きいもの強いものにはこびへつらう、したたかな人物との印象でした。

 後に阪神や日本代表の監督も務め、全国区になる星野さんが、ローカルで野球の実力以上にお金に執着し、政治力が強かったことは、名古屋の夜の街でよく聞かれた噺です。

 野球、プロの野球とはウラのある大人の世界だなあと思いました。イチローさんは星野仙一を毛嫌いしていたそうですが、私もこの人は野球観含めて好きになれません。投手を含め、選手をよく潰していますので、楽天時代も優勝はしましたが、この人の功績は評価できないのです。

社会保険料はシンプルに税と統合が良いと思う

サラリーマンの方は上図の例の通り、税金以外にそれ以上の社会保険料を払っています。自営の方は、天引きはないので自分で税金以外にざっくりそれに見合う額を払わないといけない義務があります。

公務系の仕事を経験して、健康保険や年金に携わっていますが、しっかり天引きされているサラリーマンの方と違い、自営やフリーランスの方は場合によって忘れている方の徴収をしないといけない場合があります。

 納付要件、資格要件を満たさないと「保険給付や障害や老齢年金の受給ができないです」と告げないといけない場合もあります。民間の保険で事故や病気になってから、やっぱり保険料払いますから保険金くださいとはいかないのと同じ道理です。

 国民健康保険の保険証は手に入れやすいので、出産一時金を不正受給(詐取)しようという外国人の方は何度か見かけました。

 年金に関しては、外国人はもちろん、若い方も老後という実感がなく、不安や不信もありなかなか理解ができないようです。義務と知らず、知識不足が未納に繋がって強制徴収など残念なケースにつながる場面もあります。

 20歳を過ぎて、自分の所得がなくとも世帯主(既婚の場合は配偶者も)に所得が一定以上あれば、催告され財産や給料の差し押さえなども含めた強制徴収に至ります。税金と違って、そこまでされるとは知らないケースも多いです。年金の加入は任意ではありません。法律では20歳以上の日本国民は厚生年金、共済か国民年金に加入しなければなりません。健康保険も会社の組合や教会健保共済か、国民健康保険に入らないといけないのと同じです。
 いわゆる減額、免除や猶予は所得によって可能ですが、「私は病気しないから」とか、「年金はいらない」「介護はしてもらわなくていい」と言って入らないという選択肢はありません。

 ここまでは、私が仕事してきたとくに守秘でもない範囲での社会保険の日本でのルールでありその世間での認知の度合いです。

 最近、ベーシックインカム論とか、税の一体化改革とかいろいろ政治家や評論家、インフルエンサーも囁き、年金制度も国民年金を65歳まで納付とかの話も出ています。

 年金財源が苦しいという話は、常に話題に出ています。
 前の大きな年金改革でマクロスライド方式を取り、安定した財源確保のために給付を微減させるやり方を決めました。将来の年金財源を確保するためには、既得の年金生活の方にほんの少しだけ我慢してもらうやり方です。大きな物価変動があればその翌年以降はそれでも年金を支給は当然上げ、上げ幅を少しだけ調整するというやり方です。
 ところが急なインフレが起こった現在のような状況では諸物価が高騰の中、前から決めていった通り年金は下がる(今年の場合、それまでがデフレで賃金が下がっていたため)という庶民の生活が苦しくなり、極めて政府への風当たりが強い事態となります。

 それでも年金支給を減らさないなら今貰える人はいいですが、年金財政の不安は大きくなり将来ヘのツケは増えるという理屈になります。野党などはそこは言いません。支給を減らすということは、生活からいって十分潤沢に貰っている人、今後の受給者に比べても不公平なぐらい昔の制度上貰っている既得の方から減らす意味合いがあります。ところがその線引きはどこまでというのは誰にもわからないのでできません。本当に生活が苦しくなる人には、一時的な給付や生活保護などの下限のセイフティネットに頼っていただくしかありません。

 保険料や、剰余積立金の運用から払おうが、税金で補填しようが、お金は同じです。将来への先送りで財源が不透明で、財政が厳しいことには変わりはありません。

 個人的には物価や賃金にスライドして年金が上がるのはもっと迅速にしないと、実生活には対応できないと思います。実際に年金生活になって、生活保護までいかない水準でも、何もかも値上げになれば、生活が急に苦しくなりそうなのは想像できます。

 何とか国の財政財政と言わずに、この問題は国民が安心できるものにして欲しいです。

 先の強制徴収などの、啓蒙から督促、最終の差し押さえに至るまでの組織ごとの手間を考えると、税と一本にすればと思います。これは一部インフルエンサーの受け売りのところもありますが、写真の給与明細を見てもらうと、日本の月給に占めるタックスは意外と安いです。ところが健康保険、介護保険、厚生年金保険料はそれよりずっと高いです。国によっては、これらすべて税金、タックスとされて天引きもしくは自営などの方は振り込みとなっているそうです。そして税から受ける年金などのサービスは国より多少の差はあってもほぼ同じような感じとなっているようです。それは政府の仕事として、コンパクトな組織で効率よく低コストだと考えられます。

 日本の場合、すべてを分けて徴収して、財源として苦しくなった分を国庫負担でカバーしています。税ではなく強制加入の社会保険料となっていて、制度を理解するのも煩雑です。そして組織も仕組みも複雑なので、手続きもややこしい上に、それだけ啓蒙から受付や審査、徴収にいたるまで人員もいるわけですからお金がかかっています。

 過去からの給付制度、年金も失業手当、生活保護なども、すべてちゃらにしてガラガラポンとベーシックインカムにするのは過渡的には大変ですが、ウラを返せばそれだけ複雑になり過ぎて無駄が多いのが日本の役所なのです。

 アタマの良い伝統を重んじる役人の方は沢山おられます。健康保険、介護保険、年金とか生活保護とか、それぞれの部署にいればそれはそれでもうそこの法律がいつ変わり、どうすればどうなるかを熟知されている自信満々の専門家が大勢おられるのです。優れた当事者ならそんなものいまさら統合できるわけないとしか思えないでしょうし、また変えることは自分の立ち場や尊厳を無くすことに繋がります。軋轢も一時的な不公平も当然生まれ、組織を大きく変えるため仕事が変わり無くなる方、今までの知識が大半無駄になることも考えられます。だから役人の組織は変わりにくいとも言えます。

 しかし、国家的な大局から見れば、役所のセクト主義や、役人の地位の安定などはプライオリティとして後回しでいらないくらいす。政府が強い意志と具体的な手法で、統合して改革はできることだと思います。公務員の数が多いとは思いません。現場に近いほど人員は不足して、残業などの過酷な労働を強いられています。申請書など紙の確認も多く、同じような給付を同一人物が3カ所にすれば3人の受付者が確認し、確認者がチエックし、上司が承認、出納担当に回りとまたそれぞれの組織×数人が関わる無駄が生まれています。無駄をなくすと、介護や生活保護などの現場に密着して、相談や公平な審査ができる体制へ公務員の人員をより多くシフトできるのです。

 一方でマイナンバーカードで所得は分かる訳なので、もうその人の義務も権利も、簡単に一本化できるようにできるはずです。おそらくその研究もされているはずです。あとは、新組織をどう効率運用するか、それまでの抵抗をどう排除するかなのでしょう。

 こういうことがあと10年ぐらいの間にできないと、日本の未来は厳しいです。

 ベーシックインカムの関しては、思いついたこと勉強しなおすこともあるのでまた次の機会に詳しく書きます。

ドーハワールドカップで見える世界の国

 ドーハの悲劇、約30年を経ての歓喜と騒がれますが、その開催国カタールについて、想像はされてもなかなか実態はイメージできません。お酒も飲めない簡易宿の弾丸ツアーでスタジアムに駆け付けても観光はそれほどできないでしょう。人口250万人で面積は秋田県と同程度、大部分が砂漠の中東の国で、サッカーのワールドカップが開催されるのも驚きでもあります。2004年日本は日本各地のスタジアムで開催し、なおかつ韓国と半分づつの共催、4年後もアメリカ、カナダ、メキシコの共催だと考えるとカタール1国1都市の開催は異例です。

 ワールドカップは世界中の国の代表が集まります。総花的な競技紹介の意味合いの強い五輪や、世界的ではない野球の大会などと違うので、その開催国や対戦国に関しては詳しくピックアップされます。
 30年前のワールドカップ最終予選は、最近と違いホームアンドアウエーではなく、セントラル方式の一都市での集中開催でした。その6ヵ国が、結果勝ち抜けたサウジアラビア、韓国と、イラン、北朝鮮、日本、そして最後に引き分けたフセイン時代のイラクです。

 この最終予選最終戦まで5チームの2位以上の可能性がある大混戦で、最終戦前に首位だった日本が結果的に引き分けで韓国に得失点差で抜かれて3位となるいわゆるドーハの悲劇でした。しかし、イラン、イラク、北朝鮮と何とも濃いメンツがドーハのホテルに泊まっていたものです。

 その当時から、アジア地区のセントラル開催ができる競技会場や宿泊施設を有した国で、オイルマネーで潤った金満なイスラムの王国だったのでしょう。近年は天然ガスにシフトし、OPECは脱退して、メディア支配、観光にも力を入れているようです。

 ドーハの悲劇当時からは、30年経て政治も文化、産業も変化、進歩したでしょうが、イスラムの根本的な教えは変わらないでしょう。スタジアム建設などでの過酷な労働は人権問題として欧州各国からは非難もされました。それでも開催にこぎつけた国力は強靭なものです。

 厳粛なイスラムの戒律の中、ワールドカップを誘致できる、したたかな政治力と財力を持っています。

 国土のほとんどが平地で砂漠、250万の国民の8割がドーハという1都市に住んでいます。カタール人というのは中でも30万人ほどしかいないということで、他の200万人以上が移民、主に所得の低い労働階級になるようです。

 この構成はちょっと日本では想像できないですね。日本の場合、日本人という民族が大多数でアイヌなどの他民族、外国人系、移民の割合は極端に少ないですし、韓国や台湾を併合していた時代でさえ1割強の民族が国家を支配していた姿とは程遠いです。

 いったいカタール人が、どういう風に君主制を維持し、国家体制を護っているのか、参考にはならないまでも知りたいところです。

秋も読書 駅の名は夜明け #軌道春秋2

 読書の秋企画というので、沢山アップするつもりが、他にも書きたいテーマがあったり、映画化されたのを見てからとかで、結局冬になりつつあります。
 それはさておき、読みやすいおすすめです。時代ものでブレイクして他のシリーズのが著名な高田郁さん、関西では特におなじみなの作家さんで、近畿地方の鉄道も登場する現代もののいわゆるハートウォーミングな短編集です。

雑誌連載の長いシリーズで、一遍ごとに丹念に描かれています。偶然すぎるような出会いや運命もありますが、どちらかというと不幸で不遇な巡り会わせの続いた人が、奇跡的で心温まる結末を迎えるという感じの話が多いです。

 もちろん、鉄道マニアでなくとも十分楽しめます。

 読書はあくまで時間つぶし的な意味合いもありますから、特殊設定であれ、こういう市井の平凡な人の奇遇にせよ、あまり突っ込まず楽しむのがいいと思います。

サッカーの試合を楽しもう

 お金にまつわる話も書きましたが、せっかく世界の強豪の真剣勝負のサッカーがネットも含め全試合見れるワールドカップのこの時期。サッカーファンとして楽しみます。またにわかファンも結果だけではなくサッカーの魅力を、存分に味わい知って欲しいと思います。
 デンマークが敗退してベルギーも苦戦していて、なかなか今大会は読めない勝負が多いです。3試合だけのリーグでは必ずしも強いチームが生き残る訳ではないときがあります。
 たとえまかり間違って日本が勝ち進んでも、優勝することもベスト4とかさえもないので、気楽に勝てば儲けものというくらいで日本戦は観ればいいのです。
 プロスポーツ、勝てばいい、勝ち抜けば良いという考えもありますが。やはりそれ相応の実力がないとそこまでは無理です。世間の評価もついてきません。地元開催の日韓大会で韓国はベスト4になんだかんだでいきましたが、韓国が世界の強豪になったとか、そのサッカーが評価され戦法戦術がトレンドになったわけでもないのです。むしろ黒歴史と揶揄されるレベルです。
 時間稼ぎや、反則すれすれ、面白くないサッカーもたまにありますが、カメルーンとセルビアの3対3のドローの試合など見ごたえありました。ブラジルやクロアチアなど足技のうまい国の試合もやはり面白いです。

 野球や他のスポーツなんかでも、ひいきチームが勝てばいいというファンと、いい試合を観たいというファンに分かれます。
 野球にたとえると、豪速球と豪打の対決を観にいって、敬遠とかバントだったのでは後者のファンは面白くないのと同じです。相撲だと不戦勝とか、肩すかしで優勝が決まってしまうようなものです。

プロのスポーツは観る側にも、面白さを伝えないといけないのです。
 
 

ザリガニの鳴くところ 映画と小説レビュー     思い出した自然観察の女子大生

今時欲しがるのかな

 写真は全く関係ありません。

こっちですね

 先日、映画化されたので、映画を見て、またさっと読み直しました。いろいろ違う点もちろん2時間くらいの尺に収めるためのカットやオリジナルもありますが、大筋や結末は同じです。

 以下(多少ネタバレあり)

 衝撃的な結末とはいえ、まあ完全なミステリを標榜しているわけではなく、伏線はあってもそもそも犯罪の状況とされる手がかりは全部明示されてはいないので、衝撃ラストはあくまでも自然、動物としての人間の本能的行為だという、カロライナの自然とそこに生きる湿地の女とうテーマによるものです。

 自然の美しさ、厳しさとともに、DVや差別、恋愛、法廷劇、いろんな要素が美しい自然と、難しい人間という生き物を彩ります。

 これ以上は映画鑑賞、もしくは原作をお読みください。残念ながら、全米で売れて、日本で本屋大賞でも洋画は有名なシリーズでもないとなかなか長い上映期間は難しい。分厚い原作ですので、そのうち無料配信が出たらお見逃しなくというおすすめです。

 自然に生きる女性としては、東日本大震災のボランティアで知り合った女性を思い出しました。奥松島から浦戸諸島で蝶の生態観察の大学研究生らのチームにボランティア入った時の女子大生です。蝶の観察、採取は応援で専門は「カエル」だということで、歩きながらもカエルのいそうな水田や小川には、寄り道して捕まえておられました。しかも器用に縛りポーチのようなものにいれて十数匹ぐらいは宿に持ち帰り、ケースにうつしていました。
 蝶やトンボでもマニアックですが、カエルとなるとドン引きしそうな人も多いでしょうが、この女性は喜々と作業をしておられました。真夏でしたので、もう顔は真っ黒ですが、化粧でもして垢抜ければ可愛い感じなのに、何故カエルなのか、不思議というか不気味な感じでした。

 セミやゴキブリでさえ号泣して触れない、虫など生き物大嫌いで田舎ぐらしなど絶対嫌がる、ウチの連れ合いなどとはもう真逆もいいとこ世界が違うような人がいるものです。

 あれから数年経って、彼女はその後も研究を続けているのか、犯罪にでも巻き込まれているのか、平凡に卒業して働いているのか、結婚したのか、「ザリガニの鳴くところ」を観ていてふと思いだしました。

ゴミ箱がないから街にゴミがあふれる

 昔は公園などにも、屑籠の大きい、スチール製の網のような籠のごみ入れがありました。不届きものが、変なゴミも捨てたでしょうが、それなりに公園や駅、街の美化に役立っていました。

 どこかの店で飲み物や食べ物を買い、公園や行楽地などでそれを頬張り飲み食いして、出たごみは近くに設置されていた屑物入れ、ゴミ箱に入れるのが自然でした。

 それをわざわざ購入した店に戻って捨てるとか、その後まだ行程があるのに家までずっと持って帰るのを強制するのは、やや無理を強いている印象が否めないです。結果として多くの人がその場でポイ捨てや、途中のどこかでこっそり捨てます。公共の場で、多くあるのは自動販売機横の缶やペットボトル用のごみ容器なので、そこに突っ込まれたりします。
 ゴミ袋が有料化されたのと、分別回収が進んだこと、テロや犯罪的投棄を防ぐためとはいえゴミ箱が減り、かえって不法に捨てられるごみは増えています。

 難しい問題ですが、ゴミ袋の有料化が、かえって不法投棄を増やしているのは間違いないでしょう。

 監視は必要なので、分別回収ボックスの設置を増やし、カメラの監視を強めるのがベターな手段なのでしょうか。コスト面もありますが、不法に捨てられるよりましでしょう。

 ここまで監視型の分別回収、リサイクルを進めている国は世界でもそれほどないようです。環境問題は利権がらみの嘘も罷り通りやすいとは言われています。嘘とまではいかなくとも、SDGSという名目のややおおがかりなお金が動く方向へシフトしています。
 PETボトルや古紙など、リサイクルの好事例のように言われますが、その場で焚き付けにしたりする場合に比べ、輸送や分別、洗浄、工場で熱や薬を使って再生、再度商品などにして流通となるとコストも厖大で環境にもそれほど良くありません。リサイクルされずに廃棄や埋め立ての方が低コストです。実際に以前から、自治体によっては、輸出して他国で処分しているだけという場合もありました。地球全体から見れば、何のために分別していたのかわかりません。

 レジ袋やスプーンにしろ、海洋環境とか言うなら、ビーチサイドや船舶などに分別のごみ箱を設置し、回収に補助金なりを回した方が、莫大なお金でキャンペーンをして良心に訴えるよりも現実的です。袋やスプーンそのものは石油の加工で生まれるニッチ的なもので資源的に大きな問題ではなく、捨てられることが海洋汚染で問題なのであれば回収できるところを作ればいいだけです。

 ペットボトルの再生や古紙の再生で作れるものにはそもそも限界があります。たまに衣服などこんなものもできると宣伝されますが、結局ポピュラーなものはなく、余っています、

 近くの川や、公園にポイ捨てされているのをみたり、コンビニのごみ箱に「家庭のごみを持ち込むな」と書かれているのを見ると、何だか空しくなります。サッカーのスタンドをキレイにして帰る日本人サポーターが異常なのでしょうか。

地上波テレビ主流の時代が終わる

 地上波やBSテレビよりも広告の金額でネットが上回ったそうで、テレビ局や広告代理店も時代の変化に凋落を感じているようです。テレビっ子だった私も、スマホやパソコンの時間がテレビ見てる時間をとうに上回っていました。

 年配の方を中心に、ドラマやスポーツ、紅白歌合戦などもまだ視聴はされます。しかしだんだんライブで見ながらもネットでウラ情報やチャットを楽しんだり、ネットで評価を見てから録画を見るとか、ネットは浸食してきています。もう必死に生中継、ライブを追わなくとも、少し遅れての放送でも十分なことは知られだしました。

 これによって、テレビ局の広告を支配していた電通や、多額の受信料で運営していたNHKはぼったくりの殿様商売から転換点を迎えようとしています。

 五輪疑惑で捜査のメスが入った電通の独走も止まるのでしょうか。税金まがいの巻き上げをするNHKもついに方向転換の時は来ています。

 毎回、オリンピックや今も行われるワールドカップの放映権料は、いつの間にか莫大なものになってIOCやFIFAなど金の亡者と、日本の銭ゲバの間で高騰した莫大なお金が動いています。

 今回のサッカーのFIFAワールドカップにしろ前回で600億円あまりだったのが、さらに高騰したと言われています。ジャパン何とかで民放と共同とはいえ大半NHKが払う放映権料は電通が取り仕切り、中抜きしています。しか世界全体でも2000億程度という放映権料、日本だけが莫大な巨額を払い、関連企業から最終的に国民が負担しています。これはオリンピックも同じ構造です。だから放送局は、ネガティブにはならずひたすら、大会の宣伝に走ります。カタールの人種差別、強制労働などの記事は小さく扱われ、にわかサッカーファンを増やす宣伝をドバドバ流します。

 個人的には世界のサッカーを見るのは好きですが、いったいどのくらいの日本人が外国同士のマッチに受信料の2割以上?ものお金が次ぎこまれることに納得できるでしょう。日本代表は予選リーグでたった3試合、万一勝ち上がってもせいぜい4試合というところです。

 受信料に反対している党も一部おられますが、そもそもNHKがあんなに受信料から、お金使って誰も説明すら訊かないのはおかしいところです。

 ネット中心に、電通やNHK、利権スポーツ団体の復権を許さなければ、もう少し世界は明るく健全になりそうなのですが。

 日本にはまだまだ老害的な、政治家、マスコミ、企業、団体があります。ここらあたりが、時代とともに世代交代し、浄化されることを期待します。

白紙の領収書?そもそも国会議員は町内会レベルの遅れてる

 統一教会の問題も大きいが、国会では閣僚の辞任ドミノとかで、岸田首相まで白紙の領収書だとかが出てきたとして追及されている。
 前回選挙でのお金や選挙支援で、週刊誌の隠しネタが暴露されて首相や大臣が防戦一方になっている。第一次の安倍政権や民主党政権の一時期このフラフラノックアウト寸前状態はあったが、金額の小ささなど個別事案以前に、何かウラがあって流れを作っている。逆にいうと、岸田さんが今のままで政策を続けたら困るぞという、影の強い力が働いているのだろうか。もちろん野党は与えられたチャンスを攻撃するだけで、元々画策したわけではなく、結局は闇の力にアシストされてシュートするだけで、岸田政権を攻撃はするものの、それを倒したい力をアシストするだけです。
 国会は、こんなつまらない鍔迫り合いで時間をかける以前にもう少し何とかならないのかと常々思います。

 自民党は選挙で大勝ちし国会では圧倒的優勢なので、野党を恐れるものはなにもないのです。今の政権の苦労は、政権を作った支援した与党やその支持層の中からの攻撃です。詳しいことはこれ以上想像の域をでませんので別の機会としましょう。

 しかし、そもそもいまどき大企業は文房具だとか昼食代に都度領収書など確認しないはずです。事務用品は基本大元で提携しているモノ以外、個人がコンビニで買ったりできないようになっており、あて名のない、『上様』とかいう領収書は基本無効としないといけません。
 領収書がどうのこうのと、安倍さん桜を見る会とかでもありましたが、大企業で経理をやっている人などから見れば違和感満載です。
 政治家がいかに使途不明な大金をこそこそ動かしているかです。元が大きいお金で不正をするので、小さいお金をきちっとすると整合性が取れないので、少額でもシステム化を遅らせているとしか思えない部分があります。

 宛名のない領収書や上様で領収書は基本禁止にすればよいのにと思います。商習慣上まだあるのか、私の所属した企業は禁止でしたが、マンションの参加している町内会はそれでも罷りっとつようです。これだと誰かが、文房具を私物化しても、自分で飲み食いしても分からないことになります。ある程度は例外もあるため、個別事情があれば、その事情を上部組織や第三者が監査できるようにすればよいのです。

 国会議員は動かすお金が大きく、件数も多く多岐で煩雑な場合もありますし、会計ソフトの導入するほどスケールメリットはない小さな組織で少ない人数です。与野党合わせても業界として人数も少なく「ムラ」になりやすいままなのでしょう。

 このあたりから機械化システム化をしていかないといけないのですが、まだまだ70代以上の齢の方が権力を握り、怪しい宗教なのか外国の傀儡なのか闇の力に翻弄され、遅々として大事な問題への取り組みが進まない。そんな構図は嘆かわしい。岸田さんに頑張って欲しいし、野党はどうせそんなごっつあんゴール待ちでイージーなシュートを決めても誰も評価しないのだから、本質の追及だけを考えて入れない良いのです。