
石破茂が予想を裏切って自民党総裁選を勝ちきって総理になったとき、大変な状況とはいえ、それなりの期待感は党内外に間違いなくありました。
今回もまたゾロ出馬する高市さんや、シンジローらがあの時、選ばれて入れば良かった?とも言われますが、それはあり得ない。自民党にとっても、日本にとっても決まっていた未来が今なのです。
自民党が解体的出直しをすると言われていますが、総裁選で盛り上げ党首というまさに首のすげかえで延命しようとしているなら、もうおしまいです。
総裁選の公約というのが、もうキラキラの薔薇色で、泡沫野党候補ができもしない「消費税ゼロ」と言ってるのと同じハッタリばかりです。
岸田文雄は「所得倍増」政策を掲げましたが、やがて資産も含むとか訂正を入れ、現実には多くの国民の所得は減少してしまい、最近の物価高、税負担問題の爆発につながりました。
一体、まともな公約を言う場なのでしょうか。
石破総理も、日米地位協定の見直しや、アジア版NATOの創設とかまで言及しました。
トランプ関税に振り回され、物価高や所得の壁問題で内政にも経済オンチぶりを露呈して、やりたいことが全くできずじまいです。
おまけに、総裁選の公約などは、総理になってみたらできないのが当たり前のような正直な開き直りを見せる凡人ぶりをさらしました。
派閥やグループ、有力な側近人脈のない石破総理では、古い自民党権力に擦り寄らないと政権維持できず、参院選惨敗でも退陣しない粘り以外は「石破らしさ」の欠片もなく退陣は、しかたないような、残念至極です。
かと言って自民党の中にも、野党の中にも、この難局の舵を鮮やかに切れそうな人材が見当たらないのが、最も悲しい問題です。
政党にしろ、官僚にしろ、業界にしろ、その立場の上で長年やってきた人が改革を受け入れるのは大変です。
それでも、経済が世界的にも大きく後退し、所得に見合わぬ物価や税の高騰で国民生活は苦しくなる一方です。
総理など組織のトップに立つ人間が、一人一人の意見を聞き観察するなどはできません。元々、お金に困る生活などしてきていない人が政(まつりごと)をするのには、想像力が必要です。
フェルミナ係数などを使い大胆に経済政策、税や社会保険料の落としどころを決めて、国民の最大公約数の満足を得るポイントを知り、そこまでは余分に儲けているところから負担できるようにしたり、財源を見つけ、歳費も経費も節約をする。
単純にそれ以外に国を救う道はないので、そこを強く意思表示して共有して進めるしかないのです。
頭の良い官僚がだましだまし、国民から搾取していくのは限界を超えていたのです。
自民党の終焉といわれ、既得権益者、オールドマスコミとかが非難されるのは、この当たり前の改革ができないからです。
シンジローのお父さん小泉純一郎が総裁選で語った最大の嘘っぱち「自民党がぶっ壊す」を息子が実現してくれればいいですか、日本が先に沈めば元も子もないです。
