考えさせられる外国人移民問題

 昭和40年代に始まったウルトラシリーズ、本格的な空想特撮とはいえ、初期の段階では宇宙科学も現代ほど広く知られていない時代で、脚本や設定にもツッコミどころ、不可解なものもあります。

 宇宙はおろか、外国にもそうそう行ってない人が想像で脚本を書いていたのですから、むしろ大したものです。

 沖縄の脚本家の方も、地球侵略を、沖縄の問題から投影したような作品もありました。

 日本人にとって侵略者もウルトラマンも、異国から来た外国人の概念から始まっていたのは間違いありません。

 宇宙人というのも、まだ火星からタコのような怪人かと言われていた時代で、程なく火星には知的生物がいないというのがやっとわかってきました。

 ウルトラマンの第2話に登場する侵略者バルタン星人は、シリーズの怪獣の中で知名度はトップクラスです。ウルトラマンと初めて戦った宇宙人であり、初めての本格的な侵略者です。

 生命という概念を理解できない人間との会話の中身からも、分身や巨大化などの能力も、地球人とは全く違う存在です。よくわからない制作陣が手探りの思案の末の「宇宙人らしさ」が満載です。

 主人公ハヤタはウルトラマンとは別人格ですが、母星を失って彷徨っていたバルタン星人の難民を、「地球の風俗、習慣を守り法律を守るなら、それも不可能なことでもない」と最初肯定的でした。

 しかし、旅行中に母星が核実験で住めなくなったにしては、ミクロ化して20億というのは多すぎます。

 まさにオーバーツーリズム?地球に勝手に永住を決めて、侵略をすることにしたと宣言され、交渉は決裂、戦闘が始まります。

 難民というだけなら、人数の多寡に関わらず助けるのが本来は正義です。

 人道的に助けても風俗、習慣が違うクルド人が一部の町に沢山集まり、騒音などて住民が困っています。

 外国人と一括りにはできない問題も多いです。逆に風俗、習慣を守り、もちろん法律を守り、働いて税金を収めている人が差別に合う場合もあります。

 母国の政治信条などから、やがて侵略に向かうのではと思われる国もありますが、一人ひとりの人間から判断するのは非常に難しいです。

 地球人を助けるウルトラマンもハヤタと一体化した宇宙人ですし、次のウルトラセブンは、地球人に化けている完全な宇宙人です。

 バルタン星人の移住許可の判断もですが、そもそも宇宙人の善悪や居住許可は誰が判断できるものでしょうか。

 ウルトラマンは、20億ものバルタン星人が乗った円盤をスペシウム光線で攻撃し撃墜しました。大虐殺ともいえます。

 地底人や植物の怪人、海底人も、先住民族の可能性があるのに全滅させられています。

 難民や外国人居住問題を問いかけている作品もありますが、子供向き作品とはいえ、大人が悩み、考え抜いた部分も垣間見られて、考察するのもまた面白いです。

 

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